サンタは…きっとそばにいる!
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≪ 「温かい幸せ」は、寒さの近くに潜んでる… ≫
私の中で、「冬のバイト」を語るのに絶対忘れられない出来事がある。
それは、今から20年前のバブル最盛期… 友達2人と組み、12月23日から翌24日クリスマスイブの夜10時までワイン・シャンパン・シャンパン風ソフトドリンクの路上販売のバイトをした時のこと。隣には、サンタの格好をしたケーキ売り子の女の子が2人いた。
このバイトは、街のケーキ屋さんがクリスマスケーキを売るために行ったいわゆるセット販売で、大きなケーキを買ってくれたお客さんにはソフトドリンクがサービスで付く。そのためかケーキは飛ぶように売れ、バイト終了2時間前にはもう大きなケーキは売り切れ。残ったのは小さなデコレーションケーキ(ミニデコ)が3つだけ。その3つのミニデコも、駆け込むように買っていったお客のおかげできれいさっぱり売り尽くし、午後8時30分から女の子たちと俺たち2人は後片付けに取り掛かった。
そこからが、忘れられない出来事の始まり…
「あっ!」と、突然女の子の1人が叫び、『あたし、自分の分とっとくの忘れちゃった…どーしよう…』って言い出した。それも、半べそ状態で…
何でも、家族に持って帰る約束をしていたらしく、予想外の売れ行きのため、自分の分を確保し損ね、本当に困り果てた様子だった。
そこで、あらかじめ自分の分を確保していた友達が…
『俺、ケーキとっといたから持って行きなよ。…どうせ俺ん家は両親と俺だけで、そんなに食べられないだろうから…』と言って、ミニデコを女の子に渡したのだ…
どうしてこれが忘れられない出来事かというと、こいつ(友達)が、これが縁でその子と結婚したから!
その時も「えー格好しちゃって…」なんて冷やかしたが、優しさを見せた男に女の子が惹かれるのは、考えてみれば当り前。
ケーキが繋いだ「甘い幸せ」…こう言って、友達の家に行くたびにいまだに冷やかしてるが、嫁さんと子供2人に囲まれた友達の顔を見るたび、「幸せで良かったな!」って思っています。
ねっ!冬のバイトなのに、あったか~い話でしょ…



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