第54回有馬記念 予想・コラム(騎手比較編)
≪枠順と私的分類A1~C3技量評価≫
中山10R 有馬記念 枠順確定
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1 1 アンライバルド 牡3 55.0 デムーロ A1
1 2 ブエナビスタ 牝3 53.0 横山典 B1
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2 3 ミヤビランベリ 牡6 57.0 吉田隼 C1
2 4 マイネルキッツ 牡6 57.0 三 浦 C1
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3 5 コスモバルク 牡8 57.0 五十冬 B1
3 6 エアシェイディ 牡8 57.0 後 藤 B3
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4 7 マツリダゴッホ 牡6 57.0 蛯 名 B2
4 8 リーチザクラウン 牡3 55.0 武 豊 B1
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5 9 ドリームジャーニー牡5 57.0 池 添 B2
5 10 スリーロールス 牡3 55.0 浜 中 C1
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6 11 イコピコ 牡3 55.0 内田博 A3
6 12 テイエムプリキュア牝6 55.0 熊 沢 B3
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7 13 シャドウゲイト 牡7 57.0 田中勝 B3
7 14 セイウンワンダー 牡3 55.0 藤 田 B2
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8 15 ネヴァブション 牡6 57.0 北村宏 C1
8 16 フォゲッタブル 牡3 55.0 ルメール A1
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A1…世界が認める騎手(デットーリなど)
A2…北半球系の外人騎手(スミヨンなど)
A3…地方のトップ騎手(安藤勝など)
B1…中央で大活躍できる者(武豊など)
B2…しっかり勝つ騎乗ができる者(藤田など)
B3…裏開催を任された者(中舘など)
C1…一発屋と呼ばれる者(江田照など)
C2…親戚に競馬関係者がいる騎手
C3…親が一次試験免除で調教師になった者の息子
これが、これまでの活躍を騎手技量として私的に分類したものである。ただし、それ以前に人種的にレベル差があることを理解してもらわねばならない。
日本にサラブレッド型騎乗法(モンキー乗り)が定着して約半世紀。しかし、人種個体差で外人の筋力(=腕力)に日本人が勝てないのは周知のこと。つまり、単純に馬を御すために直接必要とされる腕力において、外国人騎手とはまだまだ勝負になってないということだ。
意図的に徒党を組んで特定の馬の進路を塞いだりするのは問題外だが、狭い馬混みの間を割って来るための強引さ(=剛腕…割って入るだけの勢いと隙を見つける能力)が騎手に要求されるのは否定できないはず。
危険を冒して馬群を割っていくからこそ、私は騎手が本来アスリートだと考えているのである。また、だからこそ「追える騎手」と呼ばれる者が上手い騎手と評されるのだ。
しかし哀しいかな、ある年代から中央競馬の騎手(競馬学校卒騎手)の思考が変化してしまった。
レースの基本は言うまでもなく【勝つため】に騎乗することである。にも関わらず、いつのまにかレースの流れに乗ることばかり重視され、引いては他馬に迷惑を懸けないように乗ろうとする意識ばかりが教育されてしまった。
分かりやすく言えば、ボクシングの亀田のように恵まれさえすれば結果が残せる=良い馬にさえ乗れば名騎手になれるという発想が現在の中堅世代(デビュー10年以内の競馬学校出)に充満してしまったということ。
この悪影響はもちろん、【親の名声や調教師のおかげで勝たせてもらっている騎手の登場】に起因している。(今回出てないのは何より幸い。恵まれてる子は一人いるが!
その良い例は、ベテラン騎手以外で馬群の中を割って勝ちきる騎手がほとんど出ないことだろう。
たまに大外マクリで勝つ騎手はいるが、それは馬の能力のおかげであり騎手の技術ではない。ただし、大外マクリでも先週の阪神カップのデムーロはあきらかに騎手の腕。スミヨンでの勝利がアタマ差で、デムーロが1馬身差+出遅れではデムーロがA1レベルであるのは当然だ。(とはいえその差は微々たるモノだが!
ただし、今さら言うまでもないが騎手の技量で競馬は決まらない。どんなに騎手に腕があっても、馬にそれなりの能力と応援する土台となる馬主・調教師がなければ好結果は出ないからだ。
…全馬の頑張りを期待する!
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