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競馬人気衰退の危機

個人ジョッキー持ち上げに対する危機感のなさ

先の震災のため、先週も土日に重賞4つが組まれる特別な週間だったが、その内容はあまりに露骨すぎる特定ジョッキーの補填レースになってしまった。

近年、日本のジョッキーが短期免許の外国人ジョッキーに勝ちまくられていることに対し、競馬学校の教育方針の誤りではないかと問われる声が叫ばれているが、先週の競馬はまるでそうした声を逆なでするような酷い結果になってしまった。

いわずもがなの「レーヴディソール戦線離脱によるメグマー(恵まれ)福永への補填」である。【土曜日は日経賞・中山牝馬Sの2重賞を連続勝ち。日曜日は大阪杯・ダービー卿CTともに2着という内容で、先々週、高松宮記念をリスポリ騎手が勝ち、その後行なわれた毎日杯では圧倒的人気だったトーセンレーヴが3着に敗れるという「バランスある競馬」が行なわれた矢先にこの始末である】

私は、こうしたジョッキーとして本当に上手くもない者があまりに恵まれすぎることで他のジョッキーの成長を阻害し、勝つための騎乗ではなく、レースにおいて如何に徒党を組むかばかりが進歩してしまう点を危惧するのである。

こうした露骨な特定ジョッキーへの補填ばかりがなされていと、馬の能力や実績で予想する純粋な競馬ファンはどんどん競馬から離れていき、最後には「馬券を当てることのみを目的とする者」だけが競馬を見るだけになり、結局日本の競馬が衰退する道を辿ってしまうからだ。

せいぜいテイエムオペラオーと和田のコンビのように、強い馬に乗ったおかげでジョッキーが勝たせてもらっている状況であればまだ周囲は納得するだろうが、如何せん勝つための騎乗法を知らない単なるマスコミ受けするジョッキーだから勝たせるというのはあまりに酷すぎる状況だろう!

福永くんが恵まれているのはもう誰もが分かっていること。まして騎乗技術が上手くないことは周知の事実である。本当に上手ければ牡馬クラシックを今まで勝ってないなどということがある訳がないからだ。

そんなジョッキーが、1流半とはいえ外人ジョッキーであるリスポリ騎手ですらやれなかった同日2重賞勝ちをしただけでも苦笑モノなのに、翌日曜の2重賞もともに2着するという不可解な好走をしているのである。これが特定ジョッキーへの補填といわずして何であろう……これはあきらかに主催者たるJRAの「危機意識の薄れ」以外の何物でもない!

こんなマネをしているようだから『競馬はヤラセ。勝つジョッキーに他のジョッキーがわざと道を開けていることでそれが分かる…』などと評されるのである。そして、引いては今の外国人ジョッキーに容易くひねられる下手クソ騎手ばかりがのさばってしまう体たらくに陥ってしまったのだ。

数年前、とある好素質を持った新人ジョッキーがいたが、その子のジョッキー意識はデビューの時点で、「武さんの馬に乗ったら10回中9回勝てる」などと言ってしまう大きな勘違いをしているのである。これが騎手育成の誤りである良い証拠!

騎手とは本来アスリート(運動神経に長けた者のみに与えられる称号)である。だが、今の日本競馬のジョッキーは単なる乗り役でしかなく、このままではとても世界に通用するジョッキーの育成など不可能である。それどころか単なる徒党団体に成り下がってしまうだろう。

「人馬一体」という言葉が競馬の本当の姿であるならば、こうした特定ジョッキーへの補填など言語道断であるのは誰もが納得できるはず。

競馬衰退への道を辿らせる薄れた危機意識をすぐに改善しなければいけない……そのためには本当に上手いジョッキーが実力に見合った馬に乗せられることがまず実行されねばならない基本事項である。

私は、先週の福永補填重賞丸出しの中にその危惧を見出したので不安に駆られるばかりである………

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