巨人対日本ハム 日本シリーズ2009第5戦コラム
≪監督意識が分けた明暗≫
日本シリーズ第5戦・・・結果、3-2でジャイアンツのサヨナラ勝ちとなったこのゲーム。一言で評すると、【監督の意識の差】が勝敗を決めたと言えるだろう。
★それを象徴するのが8回裏の攻防にある・・・
この回から大好投の藤井に代わって、梨田監督がマウンドに送ったのは建山・・・
これがリーグ戦であってももちろんだが、誰が考えてもここはセットアッパー金森の投入が当然だったはず。
案の定、建山は代打イ・スンヨプに死球を与え、代走鈴木に一か八かの盗塁を決められ、建山に代わった林の2塁牽制悪投で3塁に進まれ、代打大道に切羽詰った前進守備のギリギリを抜かれるタイムリーを打たれて同点となってしまった。
確かに金森は、第4戦でラミレスに打たれており好調とは言えないかもしれない。だが、ジャイアンツが代打を使ってくるのは常識の場面である以上、ここで金森を投入しなかったのは采配ミスと論じられても仕方ない。
第4戦で解説者だった武田氏が【なぜ選手を出し惜しみするのか…】と語っていたように、梨田監督は短期決戦における選手起用に疎いとしか言い様がない。
結局、第5戦でもその意識の低さがモロに出た形であり、決着の呼び水となった9回裏先頭打者5番亀井にホームランを打たれた後も、武田久の元に声を掛けることすらしなかった。
本人は打つ手をすべて打ったつもりだろうが、見るものがちゃんと見ると【スキだらけの采配】でしかない。結果を呼び込む事前の手配が甘いのだ。
打つ手をすべて打って負けた好例は、クライマックス・シリーズで4点差をひっくり返された福盛の逆転満塁サヨナラホームランくらいだろう。
☆正直、ここまでの対戦を冷静に振り返ってみると、日本ハムの方がしっかりと「野球をしている」雰囲気が充蔓している・・・
確かに日本ハム側にタイムリーはあまり出てないが、もしタイムリーが出ていれば第4戦のような完勝ゲームになりそうな状況を日本ハムの方が圧倒的に作っているのは誰もが認識できるだろう。
その点から観ても、第5戦は【あきらかにリーグ戦対応でしか戦ってない監督の采配】が明暗を分けたといえる。まるで、北京オリンピックの監督のような固定観念に頼った甘い采配としか感じられない。
幸いまだ2戦あるが、このままの監督意識では到底シリーズ制覇は厳しいと言わざるを得ない。何よりこのままジャイアンツに敗れてしまっては、日本ハムの選手の気持ちが堪ったものではない。ジャイアンツ打線とほぼ互角に渉りあっている日本ハム打線といい、第5戦の藤井といい、第2戦のダルビッシュといい、先発投手陣も予想以上の活躍をし、相変わらずジャイアンツの右打者は左投手の攻略ができてないのだ。負けた気など全然湧かないだろう。
※…昨年、西武の渡辺監督が岸の連投を指示したように、好調な選手の起用だけでなく、危険になる前に手を打つことを施すべきだろう。勝ちたかったら・・・
いい加減、リーグ戦の踏襲に拘るのは愚の骨頂であることを悟って欲しい。間抜けは、オリンピックだけで沢山だ!
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