カテゴリー「野球コラム」の記事

2009年11月 6日 (金)

巨人対日本ハム 日本シリーズ2009第5戦コラム

監督意識が分けた明暗

日本シリーズ第5戦・・・結果、3-2でジャイアンツのサヨナラ勝ちとなったこのゲーム。一言で評すると、【監督の意識の差】が勝敗を決めたと言えるだろう。

それを象徴するのが8回裏の攻防にある・・・

この回から大好投の藤井に代わって、梨田監督がマウンドに送ったのは建山・・・

これがリーグ戦であってももちろんだが、誰が考えてもここはセットアッパー金森の投入が当然だったはず。

案の定、建山は代打イ・スンヨプに死球を与え、代走鈴木に一か八かの盗塁を決められ、建山に代わった林の2塁牽制悪投で3塁に進まれ、代打大道に切羽詰った前進守備のギリギリを抜かれるタイムリーを打たれて同点となってしまった。

確かに金森は、第4戦でラミレスに打たれており好調とは言えないかもしれない。だが、ジャイアンツが代打を使ってくるのは常識の場面である以上、ここで金森を投入しなかったのは采配ミスと論じられても仕方ない。

第4戦で解説者だった武田氏が【なぜ選手を出し惜しみするのか…】と語っていたように、梨田監督は短期決戦における選手起用に疎いとしか言い様がない。

結局、第5戦でもその意識の低さがモロに出た形であり、決着の呼び水となった9回裏先頭打者5番亀井にホームランを打たれた後も、武田久の元に声を掛けることすらしなかった。

本人は打つ手をすべて打ったつもりだろうが、見るものがちゃんと見ると【スキだらけの采配】でしかない。結果を呼び込む事前の手配が甘いのだ。

打つ手をすべて打って負けた好例は、クライマックス・シリーズで4点差をひっくり返された福盛の逆転満塁サヨナラホームランくらいだろう。

正直、ここまでの対戦を冷静に振り返ってみると、日本ハムの方がしっかりと「野球をしている」雰囲気が充蔓している・・・

確かに日本ハム側にタイムリーはあまり出てないが、もしタイムリーが出ていれば第4戦のような完勝ゲームになりそうな状況を日本ハムの方が圧倒的に作っているのは誰もが認識できるだろう。

その点から観ても、第5戦は【あきらかにリーグ戦対応でしか戦ってない監督の采配】が明暗を分けたといえる。まるで、北京オリンピックの監督のような固定観念に頼った甘い采配としか感じられない。

幸いまだ2戦あるが、このままの監督意識では到底シリーズ制覇は厳しいと言わざるを得ない。何よりこのままジャイアンツに敗れてしまっては、日本ハムの選手の気持ちが堪ったものではない。ジャイアンツ打線とほぼ互角に渉りあっている日本ハム打線といい、第5戦の藤井といい、第2戦のダルビッシュといい、先発投手陣も予想以上の活躍をし、相変わらずジャイアンツの右打者は左投手の攻略ができてないのだ。負けた気など全然湧かないだろう。

…昨年、西武の渡辺監督が岸の連投を指示したように、好調な選手の起用だけでなく、危険になる前に手を打つことを施すべきだろう。勝ちたかったら・・・

いい加減、リーグ戦の踏襲に拘るのは愚の骨頂であることを悟って欲しい。間抜けは、オリンピックだけで沢山だ!

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2009年7月11日 (土)

野球コラム…松井秀樹選手に送る言葉

ヤンキースは今年限りでもメジャーから離れるな!

来年以降、日本球界への復帰が囁かれている松井秀樹選手…だが正直なところ、戻ってきて欲しくないというのが私の本音である

…なぜなら、松井秀樹選手は別にメジャーリーグで通用してない訳ではなく、単に現在のヤンキースというチーム戦力( …この場合、ヤンキース打線の中における松井秀樹という選手カラー )と合ってないだけだからだ。

特に今年はイチローの大活躍もあり、ただでさえダブル松井はもちろん、福留やその他の選手たちとの差が目立ち活躍してないように見られているだけ。誰もが知っている通り、そもそもイチローとその他の選手とは持ち味( =選手カラー )が違うのだ。

打撃に関して言えば、イチローはその他の日本人野手にない「広い打撃ゾーン」を持っており、それをより活かせる「脚」と「瞬発力」を備えている。だが、その他の選手はイチローほど広い打撃ゾーンを持っていない。だからこそ、いくら肉体的に外人選手に見劣りしない松井秀樹選手であっても、日本よりあきらかにストライクゾーンが広いメジャーリーグにおいて打率が落ちるのは必然なのである。

そんな中、今年の松井秀樹選手はケガによる影響もあってか、選球を重視するあまり積極的な打撃をしていなかった。ただでさえケガによって打撃力しか望まれないプレッシャーがある中で積極性のないバッターが良い結果を残せるはずはない。当然ながら打席数は減らされ成績も伸びない。

これはカブスの福留選手も同様で、ともに投球に対する対応力があるはずなのに選球に意識が働きすぎて逆に自分を追い詰める状況なっている…と、私には見えるのだ。

ようやく最近になって松井秀樹選手は吹っ切れた打撃( …迷わず振ること )ができるようになったが、福留選手はWBCの時と同じくいまだに吹っ切れてない。ここまで意識が変わってないということは、福留選手の方が心理的には重症かもしれない。毎度ゲームに出ている分カブスの中心選手として活躍しているように見えるが、本来2割台をウロウロするような選手ではないはずだから。( …1年目の新庄選手くらい「お気楽に見える積極性」で打席に立った方がメジャーには合う…ただし、実力がなければ次年度にはメッキが剥げるけど!

周知の通り、ベースボールと野球には大きな文化的差異( =違い )がある

…ベースボールは、打者が投手の球をどう打つかが重視されている。だが野球は、相手投手をどう切り崩すかを第一としている。つまり、ベースボールは根本的に対決重視・選手技量重視であり、野球は組織力・戦略重視であるということで、その分ベースボールでは打撃における選手の積極性が大切になってくる訳だ。

本来、体力的に劣るアジアの野球が戦略重視になるのは当然だが、それでもやはり肉体的な差は大きい。近年ようやく体力差がなくなってきたためにWBCなどでアジアの野球が好結果を残せるようになったが、それもこの長い戦略重視の野球文化の下地があり、かつ技量の差も僅かとなり、また体力的にも接近してきたからこそ勝てるようになったのだ。( …北京オリンピックのような型に嵌った固執采配をしなければの話…仮にWBCのメンバーでも勝てなかったと言い切れる!

選手の質の面で求められる仕事が違っているケガの岩村選手や松井稼頭央選手は仕方ないが、福留選手と松井秀樹選手はもっと積極的に打ちに行く姿勢を取り戻せれば好結果が残せない打者ではない…そもそも雑な選球眼や打撃をする選手ではないのだ。

仮にこのまま来年を迎え、もしも松井秀樹選手が日本野球に戻ってきたとしてもおそらく良い成績は残せないだろう。いくら飛ぶボール・打者有利のストライクゾーンであっても、他の元メジャーリーガーがそうであるようにボロボロの身体で戻ってきた選手が活躍できるほど日本野球は甘くないからだ。

まして、ただでさえWBCに参加できず、日本球界での貢献度もイチローとは格段の差がついてしまった出戻り選手では、相手投手に昔ほどの怖さは与えられない。その上ケガ持ちであるからには今の日本の投手力・技術からも打たれてたまるかの投球をされれば期待ほどの結果を残せなくて当然だ。

それでは結局「尻つぼみの野球人生」になってしまい、どこぞの野球解説者程度と同レベルに扱われてしまう。そうなっては松井秀樹という選手の価値が誤って伝えられてしまうことになりかねない。それが惜しいのだ。

松井秀樹選手はまだまだ充分メジャーリーグで通用できる素材である…それは、ここまで最高峰の野球レベル・チームに在籍できたことでも証明されている。野茂選手がそうであったように1分1秒でも高いレベルで野球を続けて欲しい。

日本に戻ってくるのは是非とも止めて欲しい…周囲のためにも、また何より自分のためにもだ!!

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2009年4月 3日 (金)

2009年選抜高校野球 決勝戦コラム

最高の舞台を見るたびに思うこと!

長崎清峰高校が「1-0」で初優勝した今年の選抜大会……

最終的には今大会No.1右腕と評されていた清峰の今村くん対No.1左腕の花巻東のエース菊池くんの対決となり、「春は個人の投手力」を露骨に証明した形である!

この両投手は、間違いなくプロに行けるレベルにある…どうか、ケガなどしないことを祈るばかりである。

好投手対決の勝敗を分けるのは結局のところ「打力・ミスの有無」である…

さきに言っておくが、ここでのコラムは監督采配の好悪を批難するものではないし、選手のミスを批難するものでもない…あくまで、勝敗のポイントとなったシーンが何を今後に伝えるかを考慮したものである。

守備でのエラーは何とかカバーしていた花巻東だったが、ポイントだったのは、数少ない攻撃でのチャンスで犯したミス(=賭けに負けた)であった。それはもちろん「8回ウラ・3塁盗塁アウト」のことである!

問題なのは、あれが「監督のサイン」だったのか、それとも「ランナーの単独スチール」だったのかにある…なぜなら、このワンプレーをどんな意識で行なったのかで今後の花巻東というチームが大成するか否かが判断できるからだ!

あの盗塁アウトが「監督のサイン」だった場合、今回の敗戦に関してはひじょうに悔やまれるポイントとなる。なぜなら、それは監督の状況認識能力の低さ(=経験・勉強不足)を如実に顕したことになり、采配ミスによる敗戦となるからだ。ただし、監督の経験値を上げるためにはこれほど大きな教訓(=悔悟)はなく、同監督を擁する限り、今後も花巻東は有力校として県内に君臨することができるだろう。

しかし、あの3盗が「ランナーの単独スチール」だった場合、今回の敗戦においては、点差は1点でも「永遠に追いつけない1点差ゲーム」という実力差を顕したモノとなる。なぜなら、ムリをすべき場面ではないのに、キャッチャーが3塁に送球しやすい左バッターの時に盗塁を試みたというのは、選手が状況判断が出来てないことになるからだ。したがって、投手力頼みの貧打線のチームということであり、今後も強いチームでいられることにつながらないからだ。

あくまで私見であるが、私はあの3盗を「監督のサイン」=ストライク・エンドラン、あるいはバッターのエンドラン見落としだったのではと思っている…2塁ランナーのスタートが3塁を盗む気持ちで走り出してないと見えたからだ。

おそらく野球経験者でも勘違いするかもしれないが、もし、バッターのエンドラン見落としだった場合、誰もが見落とした選手のミスを責める気持ちになるだろう。しかし根本は、同点のチャンスを焦ってエンドランを指示した監督のミスであり、あの場面でランナーを動かした監督の経験の浅さ、相手投手の動揺を見抜けなかったことの露呈でしかない。

…とはいえ、これはあくまで私見であり、真実は分からない……ただ、心理的に後手に回っていると感じた中で選手を動かそうとした監督の気持ちも分かるし、得点を焦って不利な状況で走ってしまったランナーの気持ちも分かる。

ただし点差が1点である以上、真実はどちらでも、接戦を取りこぼした敗因はすべて監督が背負わねばならない……選手の意識を高め、導くのが監督の仕事である反面、選手を自分の指揮下で動かせるのが監督の特権だからだ。もちろん、全選手の意識が監督の采配力や存在を認めていなければ話にならないが、監督が全責任を背負ってこそチームにとって良いつながりが生まれるのは間違いない。

しかしながら、甲子園での野球を見るたびに「夢を掴むには、何をすべきか」を考えさせられてしまう……

私も高校時代野球をやったが、厳しい練習に追われる毎日で、指導者たる監督の練習の意図がどこにあるのか分からなかった。それどころか、監督を信頼する意識すら生じていなかった。失敗すれば自分の責任、成功して当然のような中でプレーしていたが、結局は、出てない選手たちを気遣うレギュラーなど一人もいなかったようなチームになってしまっていた…本当にクズ的発想の中で野球をし、徒労だらけの野球生活だった。

特に私の一つ上の先輩たちの意識は低く、そのくせ人数ばかりが多かったため、選手の中に「上手い奴だけが野球をやれば良い」という悪習が幅を利かせるようになってしまった。

これが江川投手くらいスゴイ選手がいればまだ救いもあったろうが、こんな意識では良い結果も残らないのは当然だし、結局はきついだけで実のない野球生活でしかなかった。もちろん、そんな悪習ばかりが残った野球部に良い将来が待っている訳もなく、卒業後10年たった母校は、県内最高のバカ学校にまで落ち込んでしまっただけでなく、部員もほとんどいなくなる状況にまで落ち込んでしまった……現在はいくらかマシになったようだが、当時は学校名をいうだけで県内で笑われたほどだった。

まるで、『井の中の蛙、大海を知らず…』を画に書いたようなモノだ…本当なら『されど、空の青さを知る』って続く、良いことわざなんだけどね!

バカはバカなりに努力しないといけないのに、結果だけで人を判断する人間しかいなくなってしまったからおかしくなった。レベルの低い差別思考など後継に悪影響を残すという好例だろう。

…仕舞いがイマイチですいませんが、金持ちになったから、結婚してるから、だから「勝ち組」だとか言ってるような愚かな発想に囚われない人間になって欲しい…

…でも一体、誰が「勝ち組・負け組」などというバカな言葉を流行らせたのかと、いつも苦々しく思っている…「勝ち組・負け組」なんて、一時の結果判断に囚われた人間が行なう「人生に対する最大の侮辱」でしかないのにね!

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2009年3月24日 (火)

WBCコラム…韓国スゴイ!

素晴らしい精神力に脱帽

WBC決勝…結果延長10回表にイチローの2点タイムリーで突き放した日本が大会2連覇を達成した!

ゲームは、初回から選手層・力に優る日本が主導権を取った…

初回、不調を懸念されたイチローがヒットでチャンスメイクするも、今大会日本に2度の敗戦を浴びせた韓国先発「奉重根」( ボン・ジュングン )が無得点に抑えた……ただし、日本も初回に28球も投げさせたのは上々で、結果3回に先制点を取ることにつながった。

とはいえ、打たれながらもしっかり要所は抑えられ、簡単に日本に流れを渡さない。

また、5回ノーアウト1・3塁のピンチで、先発「奉重根」をリリーフした2番手の「鄭現旭」( チョン・ヒョンウク )の好投には特に驚かされた。

小さく変化する球を投げているのは見て分かったが、単にそれだけでは、先制タイムリーを打っている巧打の小笠原を、失点必至の場面で三球三振にはできないはず…彼の好リリーフが5回の同点ホームランを呼び込んだといえるだろう。

対する日本先発の岩隈も完璧なピッチング……5回にソロホームランで1点、8回には犠牲フライで1点は失ったものの、7回2/3を2失点、球数制限の100球以内で収めるという内容で、結果的に日本に勝利を呼び込む最大の要因を作った。

3-2、日本の1点リードで迎えた9回裏、日本は準決勝のアメリカ戦でストッパー役を果たしたダルビッシュを送って逃げ切りを図った。だが、ここから韓国の粘り強さが発揮された…

相変わらずストレートには威力のあるダルビッシュだが、打たせられない最終局面での城島は、相手の打ち気をかわすスライダーを多投させた。ところが、今大会では立ち上がりの変化球のコントロールに難のあるダルビッシュは、ツーアウトは取ったものの2つのフォアボールを出し、結果同点タイムリーを浴びるという誤算のピッチングとなった。

城島のリードにも問題ありで、本質的に球威で抑える日本のエースを上手く生かせなかったのもあるが、高校時代もそうだったようにダルビッシュは競ったゲームのここ一番に対する精神力がまだ弱い。

しかしながら、今回はダルビッシュの制球力よりも、1点ビハインドの土壇場で次へつなげようと必死にボールを選んで同点タイムリーを呼び込んだ「韓国打線・選手たちの精神力の高さ」を褒めねばならない。

また、全選手を使い切るほどしっかり選手の力量を把握した韓国ベンチの采配力の高さも誉められるだろう……立場が逆だったら、おそらく日本は同点にできなかっただろうから!

結果敗れはしたものの、韓国のゲーム運びの上手さ、適材適所に選手を配置するベンチワークの巧みさ、そして、土壇場での粘りを生み出す個々の選手たちの与えられた役割をきっちりこなす技量の高さに脱帽した!

今回の日本は、イチロー・岩村・城島・福留・松阪といったメジャー選手を多数擁していただけでなく、北京オリンピックの不様なベンチワークを踏まえて臨んでおり、2次予選を突破した時点で連覇の可能性は充分に大きかった。

その日本に唯一敗戦を浴びせただけでなく、土壇場で追いつくという精神力の高さまで見せてくれた韓国野球の底力と凄さにあらためて感心させられた!

選手すらも述べているように、【 同じチームと5回も対戦するシステムのおかしさ 】はあったが、これだけアジア野球のレベルが高ければ『 せめて日韓どちらかが潰し合いで消えてくれれば… 』と、今回のおかしなブロック分けをアメリカ主導のWBCが取っても仕方ない……なにせ、露骨に勝つつもりならタッチアップをアウトに、ホームランをツーベースにできるのだから。おまけにそれだけの誤審した審判がなぜその後メジャーの審判に昇格しちゃうんだ?普通ありえない人事だろ!

しかし、そんな腐れアメリカ至上主義の思惑を見事にぶっ潰した日韓両国の結果に私は最高の痛快感を覚えずにはいられない!…このシステムに反発して、今大会を見なかったコメンテイターもいたそうだが、それこそ「 もったいないことしたなぁ… 」と言いたいほど!

ずっと述べ続けてきたことだが、【 アジアの野球は強い!中でも日本と韓国は抜けて強い! 】のである。これは誰もが分かっていることだろう。だが、それなのにその片鱗すら見せられなかった北京オリンピックにおける日本チームの不様な敗戦が許せなかった。だが、今回のWBC連覇でそれを証明してくれたことがなにより嬉しくてならない。

野球だけにかぎらず、選手とベンチの気持ちが一つになっていれば、監督など大した采配などしなくても勝てるのが団体スポーツの面白さである。しかし、思い込みしかない指揮官による采配や自己意識の再考を練らない指揮官による采配で負けるのも団体スポーツなのである…これがしっかり証明された第2回WBCで良かった!

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2009年3月23日 (月)

WBC準決勝 対アメリカ戦コラム

ベースボール撃破で5度目の野球対決!

結果9-4でアメリカを撃破した侍ジャパン……TVの解説者の言い様ではないが、結局のところベースボール( パワーを見せる野球 )がスモール・ベースボール( 接戦時に対応する野球 )に勝てないことをしっかり証明してくれた!

それを象徴したのが、大量5点につながった4回裏ノーアウト1・2塁でバッター福留がセフティー気味のバントを失敗したシーンである。

これには「伏線」があり、2回裏ノーアウト1・3塁の時、福留は初球を打って浅いレフトフライに終わってしまった。幸い、続く城島が犠牲フライを打ってくれたおかげで同点に追いついたが、もしも城島まで凡退していたらゲームがどうなっていたか分からなかった。

この伏線があっての4回裏の場面で、おそらく誰が考えても福留にはバントしかなく、案の定バントしたのだが見事に失敗。それでも、誰もが続けてバントしてくると思ったハズ……ところが、これがアメリカの誤算につながった。

一度バントを失敗したことで、アメリカバッテリーの頭にもこの意識が働き、次球にインコースのストレートを投げてきた。胸元の早い球が一番バントしにくいからだ。ところが、福留は思い切りスイングし、幸運にもセカンド強襲ヒットとなった。

記録上強襲ヒットになったが、打球自体はさほど強烈なものでなく、本来ならセカンドゴロだったろう。ところが、失敗したとはいえ一度バントする姿勢を見せたことで、相手守備陣に制限を与えることになり、エラーとも取れるヒットを生んだ訳だ。

つまり、相手に重圧を与えるのもスモール・ベースボールの利点であり、昔の外人選手が言った【 日本のプロ野球は高校野球のマネして、何でもかんでもバントしたがる 】ような単純なモノではないのだ。

スモール・ベースボールとは、フォアボール一つ、ミス一つで勝敗が左右されるハイレベルな戦いに必要とされる野球の原点である。

もしアメリカバッテリーが、バント失敗後の次球に変化球を選択していたり、あるいは1球外すくらいの用心さがあったなら、おそらく福留は打てなかっただろう。

少なくとも韓国だったら、福留に打たれた時点で非情ながらも交代させただろう…最少失点で抑えるための一球一打に対するベンチ意識がはるかに高いからだ。

アメリカが負けたのは、本来アメリカで生まれたハズの一球一打を大事にする野球が、観客に見せるための派手な野球に変わり、いつしか忘れられてしまったから!

おかげで、予想以上に楽なゲーム展開でアメリカに勝つことができ、5度目の対戦となる韓国との決勝戦となった……なんと因縁深いことかと正直複雑な思いでならない。

なお、今回の原監督の采配はほぼパーフェクトと言えるモノだった。

唯一ケチをつけるとすれば、馬原投手が2失点するポイントとなったフォアボールを出した時に「あえて」動かなかったことくらい。もちろん、次の投手の準備はしていたので逆転されるまでには至らないと思っていたが…

ただし、4点差があり、しかも失点後のピンチを馬原自身が抑えたことで、馬原の今後にとって大きな経験( 自信 )となったのを思えば、動かなかったこともプラスだったと言えるだろう。

勝つことで得るものがあるゲームなど滅多にないのだが、今回のアメリカ戦にはこれがあったのが喜ばしいところである。

…残るはあと一戦。ここまできたら連覇を願わずを得ない!!

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2009年3月22日 (日)

WBC決勝ラウンド 対アメリカ戦に向けて

ベースボール対野球の戦いなら…

とうとう決勝ラウンドに臨むこととなった侍ジャパン……ここにきてさすがに原監督も予告先発をせず、己に気合を入れているのはありありと分かる。

ただ問題なのは、対戦相手のアメリカの戦略( 戦前の行なうゲームプランとその準備 )がどんな形になるかである。

私的な解釈ながら、もしアメリカが「見せる野球」=ベースボールをしてくれるなら日本にとってこれほど戦いやすい相手はない……単純に表現すると、日本の投手を相手に普段メジャーリーグでやっている投手対打者の1対1の勝負をしてくれたなら、日本が負けることはまずないということだ。

なぜなら、個人の技量に任せたり頼ったりする「ベースボール」が、全員で得点することを目標とする「野球」( アメリカ的に言えばスモール・ベースボール )に対して敵う訳がないのは当然……個々人の技量が極めて差のないWBCという環境において、パワーで押し切る野球が通じないのは日本と韓国がともに決勝ラウンドに勝ち上がったことですでに証明されているからだ。

ようするに、互角の力量を持つチーム同士で行なう「ベースボールの原点は、野球=スモール・ベースボール」であるということだ!

しかしながら、アメリカがその機動力と技と変化に富んだ投手リレーや攻撃を駆使してくるなら、日本の苦戦必至は確実だろう。

そうなると、先制点を取るためのベンチワークが重要となり、その時にこそ監督・コーチ陣の技量が試されることになる。それだけに決勝ラウンドのゲームは、日本中の野球指導者必見のゲームとなる!

日本に限らず、ここまで来るとどの)国の選手たちも最高レベルの緊張感の中で「必死のプレー」をするだろう。したがって、よほどのミスでもないかぎり接戦になるのは確実で、一球一打に適応した監督采配で勝負が決まる可能性が極めて高くなる。

…結果はどうあれ、素晴らしいゲームになるのは間違いない。あとはベンチワークの差で如何に選手たちのプレーを十全に働かせることができるかに懸かっている。

是非とも、良い結果がもたらされることを祈ってやまない!!

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2009年3月18日 (水)

第2回WBC2次予選 対韓国戦コラム

初回の攻防に見る意識の差

決勝トーナメント進出の懸かった一戦で最強の相手を迎えた日本だったが、またしても大事な一戦で後手を踏んだ……全ては初回の攻防にあったと言えるだろう。

普通このように書くと、ストライクが入らなかったダルビッシュの立ち上がりことだと思われるだろうが、実のところポイントはそこではない。ポイントとなったのは、2番片岡の打ったヒット性の打球をファーストがファインプレーでアウトにしたこと。そして、ツーアウトからフォアボールで出た青木を動かさなかったベンチの消極的な采配の2つである。

ファインプレーは日本にとって直接的に関わるものではないが、ファインプレーによって韓国選手たちに一層気合が入ったのは間違いない。

問題なのは「 青木を動かさなかったベンチのぬるさ 」である。

確かに立ち上がりのダルビッシュは悪かったし、盗塁を許したのも痛かった。しかし、最少失点で済まなくなった要因は、あきらかにこの積極的なプレー・采配の差にある。つまりは、最初から勝負を賭けてくる「 必死さ 」が足りないのだ。

何度も言っていることだが、国際大会における日本のベンチ采配はあまりにも選手に任せすぎており、何より先取点の貴重さに対する認識が希薄すぎ!

これと対照的だったのが初回の韓国であり、先頭バッターがヒットで出たとたん、初球から盗塁してチャンスの目を広げることに成功した。裏返してみれば、韓国にとっては大きな賭けなのだが、こうでもしないと「 日本に対して五分の状況に持ち込めない 」のを自覚しているからこその賭けだったのだ。

野球を通して「 国の威信 」を賭けているのは、選手はもちろん、ベンチの人間たちも自覚していることだろう。ある意味戦争と同じ状況なのだ。しかし、ココ一番の試合における対韓国戦で必ずと言って良いほど後手を踏んでしまう理由は、まさに 一瞬に賭ける必死さの違い でしかない…こんな調子だから、「 韓国には徴兵免除という人参がぶら下がっているから… 」などとおバカなことを言い出す輩が出てくるのだ。( んな話で負けるんなら、そっちの言い訳の方が情けないと思うのだが… )

北京オリンピックで日本中が星野氏に期待したのは、「 星野氏の厳しさが選手に喝を入れ、必死さを煽ること 」だった。だが、星野氏は喝を入れるのはマスコミの前だけ。それどころか選手の好不調すら見抜けず、おまけに自分が信頼している選手しか使わず、あまつさえその選手が打たれたりミスしたりしても「 これが私の野球です 」というだけで一切手を打つことをしなかった。これでは、「 私はバカでも分かるスゴい選手しか使いません 」と言ってるようなもので、完全な監督人選ミスであるばかりでなく、ただ選手にプレッシャーを与えただけの無能丸出しの典型みたいなモノ…起用された選手の方こそ良い被害者だ!

WBCにおいては、日本の選手レベルもワンランク上がって負けても接戦になっているだけに星野氏ほど目立ちはしないが、「 だからこそ原監督の素早い采配が求められる状況にあること 」に何故気付かないのか……原監督ともあろう人が、まさか接戦での送りバントだとかスクイズだとかが采配だと思っているハズがない。なのに何故、数をこなして結果を競うリーグ戦の采配意識が抜けないのか?『頭で分かっていてもできないではダメ!』などと常に自分のチームの選手には言っているだろうに、どうして国際試合になると選手任せになってしまうのか?

何故青木を走らせなかったのか?7回ツーアウトからヒットで出た村田に何故代走を出さないのか?…これでは、たとえ1点差ゲームでも勝てないだろう。

これが改められないから、何度も何度も同じ轍を踏んで負けを続けることになる!

日本では高校野球の影響が国民意識に根付いているために、指導者=指揮官の責任を問う意識に欠ける面があり、もちろん北京オリンピックほどおバカ指揮官ならば別だが、悪い意味で「 敗軍の将 」を批難しない傾向がある。

政治に関しては「 辛口 」なマスコミも、色々な柵(しがらみ)があり、ことスポーツの采配に関しては極めてぬるいコメントしかできない。

今回の敗戦は、単に韓国チームが一丸であっただけではない。またしても日本の消極的・受身の采配によって負けたのだ!

3点は失ったが、その後立ち直ったダルビッシュを批難することはできない。また、慣れないショートで起用された片岡のエラーも責められないし、最終回に押し出しした岩田も責められない。あの場面で必要なのは三振の取れる投手であり、岩田など三振の取るタイプの投手ではないのだから。

もし選手側を批難するならば、必ずいつかは起こる守備側のミスではなく、1点しか取れない打撃陣の方だろう。得点が取れない=つながってないのだから。つまり、そんな打線を組んでいるのが問題だろう。

打撃陣について述べさせてもらうと……大事な選手であることは百も承知だが、ここまで不調となると、さすがにイチローをハズすのも一案にしなければならない。ハズした場合のチームに与える影響や守備と足で貢献できることを考慮しても、今の調子でトップバッターに起用するのは現状ベストではない。このままでは、マスコミが持ち上げているとおり、本当にイチローの打撃次第・頼みのチームカラーに成りきってしまう。( すでに成りきっている可能性は高いが… )…その意味では、ヒットは出ていても相変わらず見逃し三振の多い福留などはハズしても一向に問題ない。それどころか、迷わず思い切り振れる代打の方が良いかもしれない。( 結果も出てるし… )

また、予想外に横浜ベイスターズの選手たちが打ってくれているのはありがたいが、小笠原とともに足が使えないのが痛いところ。そろそろ選手の調子を見て打順の入替にも着手せざるを得ないことだけは最低限の采配だろう!

もういい加減、同じ負け方を繰り返すのだけは見たくない…「 短期決戦に強い監督を選ぶべきだ 」とか、「 だから渡辺監督か落合監督にやらせれば… 」などの未練がましい話だけは見聞きしたくない!…なにより、ここまで来れば原監督でも充分決勝トーナメントには勝ち上がれるハズなのだから……!

何度もいうが、韓国は強い!イコール日本も強いのだ!是非とも優勝決定戦でもう一度真剣勝負を見たいものだ……

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2009年3月10日 (火)

第2回WBC 対韓国戦コラム

見えた!侍ジャパンに必要なモノ

アジア予選決勝、日本対韓国戦。0-1で韓国が勝って1位抜けした……またも日本は1位で抜けられなかったのは残念でならない。

アジアはもちろん、国際レベルにおける韓国は、立派な世界トップクラスのチームである。そのチームが全精力を傾けて臨んでくるのが日本であり、すべからく日本が世界レベルのチームであること証明してくれているのだ。

なのに、日本には何かが足りない…だから、何度も同じ轍を踏んで負けてしまう。これが残念でならないのである。

すでに次の予選進出が決まっている2国の対戦で、どちらかが試験的な思考で臨むかと思ったが、そんな気配は微塵も見られなかったのは幸い。それどころかこれ以上ない緊迫した内容で日韓両国にとっても「価値ある経験を積めた一戦」となった。

ただし、この接戦で敗れた日本にとっては、正直「ショックの大きい敗戦」だと言える。なぜなら、どこからでも得点できることを考えて組んだハズの打線が、つまるところ「イチローが打たないと誰も基点を作れない打線である」のを露呈したからだ!

無得点で終わったことがその証拠で、逆に韓国は、ベンチと選手の目的意識( その場で何をすべきか=戦術 )がしっかり一体となっている。この点はいつでも韓国の方が上で、接戦になると常に日本が敗れている理由である!

その理由は簡単で、選手起用が常に後手後手で、しかも、あとから起用する選手が対応するのに精一杯の状態でゲームに送り出しているからだ。

この好例が9回アタマから登板した山口選手…これ以上ない緊張感の中で起用された挙句、最悪のフォアボールを出してしまったのはむしろ当然だろう。ゲームの結果だけに終始する人だったら、『何で山口なんか使ったんだ?アタマから藤川で行けよ!』と嘆くところだろう。だが、根本的な問題は、単に「抑えてくれ」の思考だけで送り出しているベンチ側にあり、どう抑えるのか、この選手だけ抑えるのかの具体的な指示と配慮がない!

また日本のベンチには、スタメンの中で「結果が出てないだけの選手」と「本当に調子の良くない選手」も見分けられてない。

その例が岩村と福留の2人…ヒットは出てないが、打とうという意識のある岩村選手はまだマシだが、あきらかに打つべきボールが絞れてない状態で打席に立っているのが福留選手である。( …まさか福留選手がここまで打席で迷うタイプとは思ってなかった…どおりで、代表のスタメンで良い結果が出せない訳だ )

ようするに、「日本にはまだまだ必死さが足りない」ということ。それも特に戦略を練るスタッフ=采配を執るベンチ側に必死さが足りてない!

このままの打線( 状態 )で本番に臨むことだけは是非とも避けて欲しいと願うばかりだ…何より、原監督らしくない!

誰もが分かっているように、前回日本が韓国にコールド勝ちしたのは一部は実力ではあるが、ほとんどはマグレである。今回の敗戦でそれはハッキリ分かっただろう。

特に打つしかない村田選手が、唯一のチャンスで凡フライを上げたように、もしあの場面でベンチから具体的な配慮と指示があればもっと違った形になったかもしれない。

もちろん「スクイズをやれ」などの結果論を述べるのではない。村田選手は長打力はあるが柔軟性に欠ける打者であり、打つ球を選ばずにスイングする選手である( …これは断言できる )。こんな選手には、球種ではなく狙い球の高低を確認させて打席に送るべきだったと言いたいのだ。( …これがベンチのできる配慮だからだ )

とは言え、今回はたまたま日本のチャンスがこの1回だけだったから取り上げただけで、とどのつまりは、各回の先頭打者が出塁できなかったのが無得点の要因なのは周知のとおりだろう。

どんな形でも塁に出ようとする「先頭打者の必死さ」……チャンスを広げるために何をすべきかを実行する「走者と打者と采配の必死さ」……起用する選手と意識を一つにするために再確認を取り合う「選手に対するベンチの必死さ」……これらが、今の侍ジャパンに足りないものであり、各選手の技量に優る日本が韓国に敗れた理由である!

この意識が改善されない限り、日本が接戦で競り勝つということはないだろう。前回の王ジャパンのアメリカ戦も然り、長島ジャパン(中畑コーチ代行)のオーストラリア戦も然りだ!

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2009年3月 5日 (木)

WBCコラム…心配はアジア予選のあと

真の不安は天然芝での守備

イチローの打撃不振が伝染した態の現日本代表だが、正直、私はまったく心配などしていない。

なぜなら、どんなにスゴいバッターを揃えても中々点が取れない( 入らない )のが国際大会の常識であり、その点、今回の選手たちは、中々打てない状況に陥った場合でもそれを補えるだけの機動力を持った選手たちが揃っているからだ。つまり、最低限の得点だけは取れる計算が立てられるのだ。

ならば、現状一番の心配は「投手のデキ」

ただし、アジア予選ラウンドに関しては、この「投手のデキ」の問題もさほど大したことではない。なぜなら、投手の「球数制限」が一番厳しいのがこのアジア予選ラウンドであり、どの国もイヤでも継投しなければならないからだ。

本来野球と言うゲームは、先発投手のデキに左右されるもの。それが球数制限のおかげで、「 如何に質の良い投手を多く揃えられるか 」が問われる状況になっている。そうなると投手の質・量において日本が他のアジア諸国に劣る訳がない。

まして、アジア予選は【 全戦日本で行なわれる完全なるホームゲーム 】である!

その点から見ても、前回2位抜けだったのは正直情けない話で、最悪の事態を予想してなかったベンチサイドの判断、安易にストライクを取りに行ったバッテリーの不注意など、あきらかに「油断」があったと認識できる。

ただし、前回の失敗を念頭に入れている今回ばかりは、間違いなく1位で抜けるだろうと思っている。たとえ、2次予選で敗れてもだ!

したがって、今回のWBCにおける真の課題は2次予選以降の守備だろう。なぜなら、日本にない内野天然芝グラウンドで行なわれるからだ。

特に私が心配しているのがサードの守備。現状先発サードに起用されるのが横浜ベイスターズの田村選手であるのが不安でならない。

田村選手は、北京オリンピックにおいて打撃不振を取り沙汰されていた。だが、私が不審に感じたのは、対韓国戦?( …だったと思うが )において、小フライになったスクイズ打球に対する反応の鈍い守備力である。

俗に「 脚に不調はない 」と言われるように、本来プロの選手ともなれば安定した守備力を持っているのが普通である。確かに当時は、短期決戦の戦い方を知らない指揮官に過剰なプレッシャーを与えられ、切羽詰った状況にあったのは分かる。しかし、あのスクイズ・小フライに対しては、普通の選手であれば最低でも飛び込んで取ろうと反応したハズ。それができなかったということは、本質的に打球に対する反応力が鈍いと言わざるを得ないと見たのだ。

アジア予選は人工芝グラウンドであり、多少足が動かなくても打球が死なない分、グラブさばきで対応できる部分が多い。だが、2次予選以降は天然芝グラウンドになるため、足が動かないようでは話にならない。それどころか、打球によってはワンハンドでさばくくらいの柔軟な守備力がないと間に合わない状況があるのだ。

以前このブログに書いた中で、私が日本代表の先発オーダーで村田選手をDH、もしくはファーストとしたのは、はっきり言って、日本の「守備の穴」になる可能性が高いと思ったからである( …だから、サードは川崎選手とした )

ただでさえ、今回のWBCは前回より2次予選以降の選手レベルが高いのは明白。つまり、内野のゴロにも強い打球や不規則な打球が転がる可能性が高くなる。したがって、「水物」の打撃を重視するより確実な守備力を重視するのが道理となるハズ。まして、機動力としての脚の期待できない選手起用は重々注意すべきなのだ。

北京オリンピックの話は百歩譲っても、今回もし打撃優先で選手を先発させ続けたとしたら、おそらく失策をする可能性は拭い切れないし、間違いなく失策するだろう……国際試合で伸び伸びプレーができるなどほとんど有り得ない以上仕方がないことではあるが、私はそれが心配でならない( …とはいえ、コレは村田選手に限ったことではないし、もちろん村田選手を批難している訳でもない。ただ単に、あくまでホットコーナーを守る選手だけに不安があるというだけ。本音を言えば、彼の長打力にも期待はしていない。日本の飛ぶボールでホームラン王になった選手だけに、柔軟なバッティングが求められる国際試合で良い結果が出る可能性が低いから…単なるパワーヒッターが、短期決戦で好成績を残せない例が多いのもある )

どうか、北京オリンピックの二の舞だけは踏んで欲しくない。打撃不振から端を発したエラーが取り沙汰されたオリンピックだったが、その逆( …エラーからの打撃不振による敗戦 )が考えられるのが今度のWBCではないかと思うのだ…

指揮官の選手起用の意図が把握できなかった北京オリンピックのような心配がなさそうなだけに、普通に選手が調子を崩す原因であるこの事態になるのが余計気になって仕方ない…のだが( …是非とも「 杞憂 」であって欲しい )?!

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2009年2月18日 (水)

ごくごく普通のつもりだが…

コネタマ参加中: あなたが選ぶ、WBCのスタメンを教えて!

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1番、ライト…イチロー
2番、セカンド…岩村( 片岡 )
3番、キャッチャー…城島
4番、DH…松中( 村田 )
5番、ショート…中島
6番、センター…福留
7番、ファースト…小笠原( 村田 )
8番、レフト…青木
9番、サード…川崎( 片岡 )

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理想を言えば、もっとジグザグ打線を組みたいところだが、これだけの選手がいればその心配は杞憂だろう。( …贅沢な悩みかも! )

実際に原監督がどんな打線を組んでくるか楽しみだが、私自身は誰が何と言っても「 1番イチロー 」にこだわる……世界一の高打率トップバッターにより多く打席が回ってくるようにするのは当り前だと思っているからだ。

また、この打線であれば、4番と7番以外はどこからでもチャンスメイクできるのが強み。特にイチローが1番であれば、下位の青木・川崎のどちらかが出塁してくれれば、たとえ2アウトからでもイチローのヒットで得点できる!( …下手に4番あたりに塁に出られると足が使えなくなる方が心配。 )

今回投手名を挙げなかったのは、誰が先発でも心配ないから!

普通、対戦相手によって誰を先発投手にするのか考えねばならないが、現在選出されている投手たちであれば、余程不調でもない限りある程度抑えてくれる計算が立てられるはず。また、球数制限を足枷だと考えるなら、なおのこと誰を先発投手とするかを気にする必要はないし、そもそも必勝に徹するならば、対日本戦の韓国のように、どんどん投手を注ぎ込むことを惜しんではならないからだ。

ともかく、北京オリンピックのような特定の選手に負担をかける戦い方だけは絶対にしてはいけない。これは、スポーツとしての常識であり道理。どんなにすごいプレーヤーであっても使ってみなければ分からないし、まして、投手の場合は野手以上にその時の調子に左右されるのだから……

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2009年1月29日 (木)

勝敗のカギは守備力…ならば…

コネタマ参加中: 野球日本代表メンバーの中で、一番注目している選手は?

第2回WBC( ワールドベースボールクラシック )における日本代表メンバー注目の選手…それは守備のカギを握る城島阿部の2選手…分かりやすく言えば、勝つための最重要ポジションを担う2人の捕手ということ!

第1回大会やオリンピックを見れば分かるように、全員プロ野球選手を揃えても勝てないのが国際試合の常識。コントロール重視の継投策を基本に投手起用をしていけば、多少実力差があっても充分相手打線を抑えられるからだ。( …韓国に日本がてこずる最大の要因がコレ! )

もちろんその時起用された投手の調子にもよるが、尋常じゃないプレッシャーの中で投げねばならない投手の気持ちを少しでも和らげられる捕手の存在こそ、日本に限らずどの国においても生命線である。

その点において、第1回大会の捕手として活躍した里崎選手は本当に良く頑張っていたと思う。余計な間合いや時間をかけず、とにかくテンポ良く投手に投げさせることに専念していたと見てとれたからだ。

国際試合において、捕手のリード( =主に配球について )は二の次。何より大事なことは、【 如何に投手をプレッシャーから解放させ、普段の実力を発揮させられるか 】に尽きる!

今回の代表選手に限らず、日本の投手たちのレベルを持ってすれば連覇できるだけの力は充分にある。ルール上設けられている球数制限など、投手力の良い日本にとってはむしろ幸いな条件である。それだけに「 捕手の存在 」が非常に重要であり、だからこそ「 城島 」と「 阿部 」の2人を注目しているという訳だ!

誰でもそうだろうが、おそらく先のオリンピックでミスした選手のことを心配しているだろう。しかし、今回はその心配はない( …ないと思う )。なぜなら、あの時の選手たちは試合前から余計なプレッシャーを背負ってプレーさせられた「 可哀相な立場 」だったからだ。

今回の選手たちには、少なくとも「 第1回チャンピオン=自分たちが一番強い 」などといった重圧はないし、特定の選手しか起用しない( =信用しない )愚かな監督でもない。それどころか、心理的には「 チャレンジャー 」の意識が強いはず!それだけに、1試合1試合を大切に戦っていけば、おそらく不満足な成果にだけはならないだろう。( …第1回WBCの優勝国になれたのは単なるラッキーである。本当なら予選敗退していたことは先の選手たちが一番知っているのだから。 )

余談ながら…この時期にきて、今さら「 監督采配 」など気にしても仕方がない。また、さほど心配もしていない。なぜなら、北京オリンピックの監督采配からすれば、たとえアマチュア監督でもあれ以上の最悪にはならないはずだから!( 何より、「 注目の選手は? 」と問われているのに、監督が注目などと言ってては主題に反するしね。 )

それより心配なのは選手たちの体調!…とにかく万全な状態で各選手がWBCに臨んで欲しいと願っている。

プレーでの結果で勝敗が決まるのなら良い。だが、ケガや采配によって敗れるのだけは何としても避けてもらいたい…きっと、日本中の人たちが「 選手たちの全力プレー 」を望んでいるのだから!!( …我ながらちょっと堅苦しいコラムになってしまったけど、本音はただ単純に良いゲームが観たいだけ!…選手間はイチローを中心にまとまった良いチームだと思います!…イチローって本当にスゴイ野球選手だ…!! )

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2008年12月17日 (水)

第2回WBC1次選考メンバー コラム

第1回より数段上のメンバー!

去る15日、第2回WBCの1次選考メンバー36人が発表され、この中から2月25日に最終メンバーとして28人が選ばれることになる。(8人落選)

≪ メンバー一覧 ≫
【投手】16名
岸孝之、涌井秀章(埼玉西武)
小松聖(オリックス)
ダルビッシュ有(北海道日本ハム)
渡辺俊介(千葉ロッテ)
田中将大、岩隈久志(東北楽天)
馬原孝浩、和田毅、杉内俊哉(福岡ソフトバンク)
内海哲也、山口鉄也(巨人)
藤川球児(阪神)
松坂大輔(レッドソックス)
黒田博樹、斎藤隆(ドジャース)

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【捕手】4名
細川亨(埼玉西武)
阿部慎之助(巨人)
石原慶幸(広島)
城島健司(マリナーズ)以上4名

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【内野手】8名
中島裕之、片岡易之(埼玉西武)
松中信彦、川崎宗則(福岡ソフトバンク)
小笠原道大(巨人)
栗原健太(広島)
村田修一(横浜)
岩村明憲(レイズ)

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【外野手】6名
稲葉篤紀(北海道日本ハム)
亀井義行(巨人)
青木宣親(東京ヤクルト)
内川聖一(横浜)
イチロー(マリナーズ)
福留孝介(カブス)

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最終選考で誰が落ちるか分からないが、まず何より、どの選手もどうか無事で最終選考まで残っていて欲しい……

北京オリンピックのように、選んだ選手がことごとくケガ・風邪などで満足な状態ではなかった不手際は避けて欲しいからだ!

この点だけは星野元監督を擁護できる。ただし、その他はアマ以下だったが!

百歩譲って、ケガによる離脱は致し方ない。ただし、今回のメンバーの中で、多少ケガしていても絶対に選ばねばならない選手がいる。

投手なら選抜スレスレ候補の右投手4人(小松聖、田中将大、馬原孝浩、斎藤隆)を除いた12人。捕手なら城島。内野手なら中島裕之、片岡易之、岩村明憲の3人。外野手なら稲葉篤紀、イチローの2人。以上18人は、現状欠かすことの出来ない戦力だ。

そうなると、ケガ人が出ない限り残り10人、捕手をもう一人選ばねばならない関係上、実質9人しか選べない。

そんな中に、「守れない、走れない、けど打つだけならの選手」を選んでも仕方ないだろう。パワー勝負で対抗などできない相手に、機動力を落とすような選手は極力除かねばならない!

…と、まあ、こんな思いに駆られる理由は、前回のアジア予選といい、2次予選といい、韓国の総力戦の前に2度も敗れた苦い経験があるからだ。

前回優勝とはいえ、本来アメリカ(審判団)がメキシコの闘争心を逆なでしなかったら、準決勝進出もなかったのが現実。今回は少なくともアジアのトップだけはしっかり誇示してもらいたいのだ。

そのためには、不確定な守れない長距離砲などより、スピードで負けない元気な選手が是非とも必要なはず。

その意味では、松井秀樹(まだヤンキース)と新井(阪神)が辞退してくれて本当に良かったと思う。こんな選手が下手に選考の中に入っていると、実績や経験という名目で体調不良にも関わらず選ばれてしまうから…

それにしても、どうして金本(阪神)は選ばないのだろう?…このことだけは、第1回から大きな疑問なんだけど???(良いじゃん!今さら出自なんて…アメリカを見てみなさい。まさに「そんなのカンケーねェー」でしょ!)

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2008年10月25日 (土)

WBC監督…私ならこの人を推奨する!

奇を衒わず、且つ非情な判断力ある人
2008.10.24現在、パ・リーグの覇者は西武ライオンズに決まり、セ・リーグは巨人と中日が鎬を削る戦いをしている.。特に今日のゲームなどスゴイ好ゲームだった。

そんな盛り上がりの真っ只中、北京オリンピック日本代表監督だった星野仙一氏のWBC監督固辞のニュースが流れた!

イチロー、松阪、岩村、ダルビッシュ以外、国内外のどの選手が選ばれるかも分かってない状況( ケガでもしない限り、上記の4人を選ばなかったら笑っちゃうが… )ではあるが、とりあえず、星野氏の監督就任がなくなっただけでも日本チームにとっては大きな幸い。星野氏の基本となっている采配意識では、とても短期決戦やトーナメント戦を勝ち抜くことはできないからだ……

星野氏の野球観は、あくまで長期戦に対応するプロ野球の戦術眼しか持ってない。というより、持てなかったと言った方が良いだろう。これは長期戦に勝つというプロ野球の監督を長年経験してきた観念であり、したがって、星野氏の采配力を責めるのは気の毒でもある。だから、短期決戦に向かないのは仕方のないことなのだろう。またこれは、前回監督だった王氏も同じである。前回のWBCはたまたま優勝したが、2度も戦力に劣る韓国に敗れているように、王氏の本質も短期決戦には向かないのだ。

両氏に共通しているのは、球界の重鎮であることとプロの監督として長い経歴があること。国内外の厳選した選手を率いる以上、この監督経歴は重視しなければならないのがWBC=日本代表監督の最低条件。だから仕方がないことなのだ…つまり、過去プロが参加した野球の日本代表監督は、【 経歴第一!采配力二の次… 】だったという訳だ。( もちろん、代行監督は除外している… )

では、誰が適任者かという問題になるのだが……その前に、私は1つ心配していることがある。それは、いま巷で『 日本シリーズの優勝監督が采配を取れば良い。 』という意見が流れていること。しかも下手をすると、本当にシリーズ優勝監督がやるかもしれないという雰囲気が漂っているから不安なのだ!( 「喝」とか言って、無責任に世間を煽るようなこと言っちゃイカンよ… )

今回のように監督選びでのゴタゴタを嫌っての意見だろうが、一見理に適っているように思えるこの意見…しかし、これこそはっきり言って、お話にならないことこの上ない不見識な意見。なぜなら、日本シリーズの優勝監督とは、そのほとんどがペナントレースを勝ち抜く戦力を保持したチームの指揮官であり、悪く言えば、采配能力などなくても圧倒的な戦力さえあればなれるからだ。

好例が長島監督時代の巨人と今年の巨人…ともにミラクルで、11ゲーム・13ゲームをひっくり返しての優勝・1位通過した訳だが、どちらも、中日失速・阪神失速( 今年の場合、北京オリンピックで藤川、矢野、新井という代わりの利かない主力3人が引き抜かれたせい… )のおかげ。

だからと言って、今の原監督が短期決戦に向かないとは言い切れないが、巨人の戦力が他球団を上回っているのは事実。仮にクライマックス・シリーズを勝ち、日本シリーズに勝ったとしても、『 では、原監督で… 』となるのは早計だろう。

もちろん原監督も候補の1人だが、上記以外にも、私には原監督がなった場合の不安がある。それは原監督が、時折「 奇を衒った采配 」をすること!

重箱の隅を突付くようだが、たとえば今やっているクライマックス・シリーズでは、イ・スンヨプに送りバントを指示したり( 案の定できなかった…彼にバントはムリ )とか、代打大道にバスターを指示してゲッツーになったり( それができれば、大道は代打やってない… )とか、ノーアウト1・2塁からダブルスチールを指示するとか!( ダブルスチールは成功したから良かったが、あれが勝負のポイントだったなど解説した解説者にはマイッた。「 こいつ本当にプロだったの? 」って思いました。あの場面は、そこまで大きなリスクを賭けなくても良かった場面でしょ! )…ようするに、イチかバチかの監督采配にはしり過ぎるのが心配なのだ。( 桑田のバスターとかも… )

そして、もう1つ不安なことがある。それは、未だに上原を先発で起用していること!

これには、「 今は先発で結果出てるからイイじゃん! 」などと思う人がいるだろうが、私が言いたいのは、原監督が星野氏と同じ轍を踏みそうなのが不安なのだ。

今の上原は、あきらかに全盛時の力はない…これは誰もが分かることだろう。だが、上原ほど短いイニングを完璧に抑えてくれるピッチャーはいない。適材適所の考えであれば、おそらく原監督も抑えに使いたいと思っているはず。しかし、原監督は上原の気持ちを汲んで、先発として起用してしまっている。これは、良く言って「 恩情 」、悪く言えば「 宝の持ち腐れ 」である。つまり、さすがの原監督でも、ココぞの場面で非情な采配が振れない可能性があることを示唆していると見たのだ…これは、一歩間違うと星野氏が北京オリンピックで踏んだ二の舞をやらかしかねないということになる。

ここまで書けばもう該当者は1人しかいない…中日の落合監督だ!

実績もさることながら、山井の完全試合を岩瀬に繋いだあの非情な采配こそ、まさしく短期決戦向きの証明。何より、勝つために打つべき手を全て打つ手際の良さは、実績上位の野村監督をも凌いでいると見た!

名球会を拒否したりで、監督人事者たちからは疎まれていそうな立場だけにスンナリとはいかないだろうが、奇跡の連覇がしたかったら落合監督しかいないと私は思う。( ちなみに、私個人としては落合監督は好きではない…だが、勝つためなら仕方ない人選だと思って推すのである。だから、是非ともCSで巨人に勝ち、日本シリーズにも勝って日本一になってもらいたいのだ…世間の流れ的にも認められやすくなるためにだ。 )

ただでさえ、今回のWBCは厳しい戦いになること間違いなし!だから、せめて監督くらいは厳しい采配のできる人を選ぶべきだと思えてならないのだが……( 他に誰かいたら教えてくれーぃ!!! )

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2008年10月 9日 (木)

「ジャイアンツ」奇跡の要因!

10月8日…阪神の敗戦

巨人の勝利でマジック2が点灯したセ・リーグ…阪神ファンは、「 アカンか 」だろうし、巨人ファンは、「 これで自力優勝! 」という両極の思いだろう。

こうなると、巨人が1位抜けしない訳がない

結局のところ、今年のセ・リーグは、【 オリンピック開幕まで、阪神が異常に勝ち過ぎていただけ 】なのかもしれない…

競馬なら、13馬身のリードで3コーナーを回った黄色帽の馬が、残り50mの土壇場で橙色帽の馬に並ばれたようなモノ。あとは、良くてハナ差で2着に残るか、最悪、脚が止まって引き離されての2着になるだけ( =敗戦を引きずって、次も敗れる? )!

考えてみれば、オリンピックに召集された主力選手を補う戦力が阪神にはなかったのが、この結果を生んだ一番の要因。

阪神が引き抜かれたのは、新井、藤川、矢野というゲームを左右する代わりの利かない選手ばかり。対する巨人は、上原、阿部というチームの主力ではあるが、今期は今一つパッとしない選手たち( ただし、巨人の選手層は、この2人がいなくても充分補えるだけの分厚さがある )。

こう考えると、阪神ファンの無念の矛先がどこに向くかはハッキリ…このままCSで中日に敗れようものなら、阪神ファンには、悔やんでも悔やみきれない北京オリンピックであったということになる。

私はつくづく、戦術眼( =状況に応じた適切な采配能力 )がないと、「 監督にプロアマの差はない 」ことを再認識させられるとともに、「 監督って、本当に胃の痛む商売だなぁ 」と感じてしまった…

WBC( ワールド・ベースボール・クラシック )の監督は誰がやるか分からないけど、最低でも、不調の選手を先発で使い続けるような凡才だけは選ばないで欲しいもの……GG佐藤のように、選手が潰されるのがオチだから!!!

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2008年8月30日 (土)

スポーツ大陸があかした星野野球

もう選手を意気消沈させないでくれ…

今回のスポーツ大陸(NHK)の放送を見て、北京オリンピックでの敗戦を監督自身が語ったところによると、以下の3点が要因らしい…明言はしてないが、どう見ても選手の活躍不足としか受取れない内容だった。

【1】選手の調子を最高に持って行けなかった

【2】信頼した投手が打たれてしまった

【3】思った以上に打者が打てなかった

敗戦の責任は監督が背負うもの。どんなに優秀な選手でも、全て監督の采配で動くのだから当然のことだろう。もちろんメダルを取れなかった責任を選手のせいにはしないし、できない。だが、敗戦のポイントとして上記3点を挙げてしまっては、結局全てが選手のせいということになってしまうのは否めない。だからこそ監督とは、ベストの状態でない選手を見抜き、少しでも好調な選手を起用するのが鉄則なのである。

今回の北京オリンピックにおいて、星野監督の采配が批難されているのは、まさにこの点において何の手も打たなかったことにある。

【1】においては、別に監督の責任とは言い難い。個人の調子は個人が考えねばならないことだからだ。…逆に、こんなことを気にしているようでは、采配に集中できないことの言い訳だと取られるだろう。また、コーチの責任だとも取れる。

【2】においては、藤川・岩瀬が打たれる可能性も考えておくのが指揮官の務め。まして、藤川・岩瀬を打たないと勝ち目がない他国のチームは、先発投手以上に研究しているはず。特に韓国は、対日本戦における過去のゲーム内容から「接戦に持ち込まないと日本には勝てない」というのを熟知してゲームを進めていた。だからこそ、序盤にリードされてもできる限り点差をつけられないよう小刻みな投手起用をしているのだ。

にも関わらず、あくまで「自分が予定していたローテーションにこだわり過ぎた」のがそもそも誤り。監督として必要な「臨機応変」が全くできないという証明ではないか!

【3】においても問題がある。…今大会の日本は、全試合で得点を取っている。「打者が思ったより打てなかった。」とは何と言う言い草か!

韓国戦で新井が打った先制2ランが好例として挙げられていたが、中畑「迷」代行監督のようなオーストラリア戦の完封負けを防ぐべく、相手投手のデータを収集していた結果は【無得点ゲームなし】ということで立派に仕事を果たしていた。

なのに、打てなくなった選手(村田と阿部)を起用し続けたり、打たれたピッチャーを投げ続けさせたりと、【データより自分の感に固執していた】としか思えない采配では、批難されても当然ではないか!

…この後に控えるWBCまでは時間がなく、実際に監督を選んでるゆとりがないのは分かる。百歩譲って、このままWBCの監督でも仕方ないのかもしれない。ならば、あくまで自分のやり方を貫くという「自己の信念」と共に、「選手の好不調を見極めて起用する」という野球の原点にも目を向けて欲しい!…大砲など日本に必要ないことだけは、今回の北京オリンピックで重々認識したはず。短期決戦で出し惜しみこそ厳禁であることを再認識して欲しい。

確かに、次回のWBCでは日本の連覇は至難だろうから星野監督でも良いのかもしれない。でも、オリンピック采配の二の舞だけはやめて欲しい。選手がガックリしちゃうし、何より、野球ファンが余計にいなくなっちゃうから!

アストロ球団(昔懐かしい少年ジャンプの野球漫画)の標語ではないが、「1試合完全燃焼」の精神で采配してもらいたい。…GG佐藤や村田・阿部・宮本などの打者はまだ良いが、涌井のように予選を好投しながら、最後の韓国戦で打ち込まれたおかげで自信をなくさせるような不様な采配はしないで欲しい!…信念だか何だか知らないが、選手は貴方のオモチャじゃないんだからね!!……ただし、使ってみなければ好不調が分からないのが野球の面白いところ。時には「駒」として考えるのも「チームの勝利のため」には必要!…もっと非情になっても良いんじゃな~い!?

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2008年8月23日 (土)

WBCの監督は誰が良いんでしょ!

悪夢を嘆くより、次の夢に期待しよう!

長島(中畑)→星野……こうやって並べてみると、過去プロ野球日本代表の監督経験者は、み~んな知名度優先だったのが大間違いだったとつくづく気付かされる。…しかも、根本的に【野球は必要な人間で充分】としか思ってないのが共通しているからお笑い種だ!…今回だって、長距離砲と期待した選手たちがこぞって打てなかったし、おまけに守備でとことん足を引っ張ってくれたしね…!

さて本題は、【次のWBC監督には一体誰を選べば良いか】だが、正直いって、私には該当者が3人しか思いつかない……

短期決戦に実績があり、しかも選手を否応なく動かせる采配ができる人といえば、中日の落合監督、楽天の野村監督、巨人の監督しか浮かばないのだ!sad

「日本のプロ野球界って、こんなに監督の人材がいなかったのか…」と、結構愕然とさせられたのだが、プロ選手を指揮するのにアマチュア監督はさすがにマズイと思うし、かといって、短期決戦で誤りなく采配できそうな実績ある人となると、上記の3人以外に誰かいるんだろうか?

あなただったら誰を推薦しますか?…プロ・アマはもちろん、この際外人監督でも構いません。推薦される監督候補者をコメントして下さい!!…むかつく過去の話題なんかより、連覇の懸かる未来の楽しい話題に頭を切替えましょう。happy01

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2008年8月22日 (金)

北京オリンピック 終戦日ふたたび…

責任の取り方の見せ所!…星野監督!

野球は本当に素晴らしいスポーツである。これ以上人気を翳らせる訳にはいかない大切な日本の文化の1つである。男子サッカーの3連敗などとは比較できない大きな敗戦だったが、やっぱり、直前でソフトボールが悲願の金メダルを取った分、「神様は平等である」ことを実感させられたのが……何とも……!

韓国戦の負けを今さら悔やんでも仕方ない…確かに、今回の負けは「単なる敗戦」ではなく、日本野球にとっての「敗戦記念日」と言って良いほどのモノで、悔しさは生涯消えないだろう…だが、とりあえずもっと気になる(怖れている)ことがある……

それは、「責任を感じた星野監督が自殺するんじゃないか」ってこと!

そりゃそうでしょ!…日本野球史上において、これだけ準備万端に「勝つことのみ」を目的にした選手を選び・スタッフを選びながら、アマチュアの方がまだマシな無能・無策・不様な采配をやらかした監督はいないのだ!…どの顔下げて帰国できるのか?!
(『そんな馬鹿な…』って思うかもしれないが、出発前の公言・高言を考えれば自殺しても全く不思議じゃない。)

下手すりゃ北京のホテルで「腹切るか首括るかも…」って思うのは当り前でしょ!!何しろ星野仙一という人は「漢(おとこ)」なのだから!

山本・田淵・大野コーチたちは、星野監督が死なないように付きっきりで厳重に見張っていなければならない!…どんなことがあっても、帰ってくるまで勝手に死なせてはならない!…復讐戦の指揮を執らせる位の責任を背負って貰わないと何にも残らなくなってしまうからだ!…もし勝手に死なれて責任を取ったつもりになられては、今後の日本野球にとって、反省を促す意識を薄れさせるだけの存在にしかならず、しかも、負けた選手たち全員の人生まで滅茶苦茶になってしまう。

野球はただの人気スポーツではない…本当の意味で「日本の国技」であり、大人も子供もみんなを勇気付け、社会に影響を与えるほどの大いなる存在なのである…ある意味、戦前の軍隊と同じ存在だと言って良いだろう。これは監督本人も重々自覚していたこと!…だから心配するのだ!

また、世の野球好きの大人たちに言いたいことがある…子供たちにこの結果を伝える(説明する)時には、「監督がバカだから負けただけで、選手は全く悪くない!」と言って貰いたい!…「太平洋戦争で日本が負けたのと同じだよ。命令に従った兵士には全く責任がないのと同じでね……いくら執念や信念があっても、それだけではダメ。勝つためには、機転を利かせる知力と指導力、選手たちが十全に機能できる準備ができなくてはいけないんだよ!」と丁寧に伝えた貰いたい!

戦略(戦う前の準備)戦術(実際の選手の働き・采配)も全てにおいて韓国が上回っていたから負けた訳じゃない。あきらかに監督の技量不足での敗戦なのは誰もが分かるはず!…期待を懸けすぎた私がバカだっただけ。ただし、大人であれば、たとえどんなに夢が砕かれても自力で立ち直ることができるから良い。だが、子供には正しく説明してあげないと「野球自体を舐めたり、やらなくなったりしてしまう」…これが怖いのだ!

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北京オリンピック ソフトボールに続けるか星野ジャパン

ソフトボール悲願の金メダル!…野球は如何に

見事、ソフトボール日本代表はアメリカを破ってくれた!

もちろん、実質500球を越える連投を克服した上野投手の活躍はひときわ素晴らしかった。だが私は、前日の準決勝アメリカ戦や3位決定戦オーストラリア戦に見られた「勝ちたい欲からくる焦りや力み」もなく、サインプレー(送りバントやエンドランなど)も全て一発で決めた選手たちの「一途な思い」に特に関心した!…そして、解説者として観戦していた宇津木元監督の涙声にも心を揺さぶられた!

「悲願」という言葉が相応しいのは誰もが納得するだろう。ただ、おそらくゲーム中の選手たちの頭には、「悲願の金メダル」という思いは浮かんでいなかったと思う。…ただ一途に、「勝つために自分たちが今できることを…ワンプレーをしっかり行うこと。」そのことのみに集中していたはずで、それがノーミスゲームを生み、常にアメリカ相手に先手を取り続けられた要因になったと思う。もし心のどこかで、「ここまで来たら勝たねば…」といった思いでゲームをしていたら、きっと準決勝の二の舞になっていたと思う。

美空ひばりの「柔」に、『勝つと思うな、思えば負けよ。』の言葉がある!…もちろんベンチにいる監督やスタッフは別だが、選手たちは勝ち負けといった「結果」などより、「今に集中せよ。全力を尽くせ。」という意味を持つこの言葉に見事に忠実だったと思う。

ソフトボールが最高の結果だっただけに、正直なところ不安な思いでいっぱいなのが決勝トーナメント対韓国戦に臨む星野ジャパン!…予選最終戦のアメリカ戦が9回2安打という貧打線だったのも不安要素の1つだが、もっと不安なのが、星野監督の打者に対する優しさが表れた「アメリカ戦でもサードに村田を先発させたこと」にある。

これは、「打てない村田をなぜ使うのか?」という心配ではない。ここまで特定の選手(荒木・森野)以外はほとんどサインで動かすことなく自由に攻撃させてきたのがとても不安でならないということ!

すでに常識と言っても良いだろうが、よっぽどの好投手でない限り、相手チームは小刻みな投手継投をしてくるはず。打者の目先を変え、最少失点で抑えるにはどんどん投手をつぎ込むのが常套手段だからだ。しかし、これまでの選手任せの攻撃では全く相手投手を打ち崩せてない。それどころか、意表をつく攻撃のそぶりすら一切見せてないのだ。この状態で決勝トーナメントに臨んで大丈夫か…いきなり攻撃のサインプレーをやりきれるのだろうか……私が不安に思うのは当然だろう!

本音を言うと、オリンピックから野球がなくなっても別に構わないと思っている。今はWBCがあるからだ!…しかし、『オリンピックで金メダルを取るため』にと、制限なしでプロ選手を選抜して乗り込んできた以上、絶対にアテネやシドニーの轍だけは踏んで欲しくない。確かに主力選手にケガ人が出たのは誤算だが、それでもアメリカ戦のようなゲームだけは最低でもやってはならない。日本のプロとしての面子以前に、世界的に高いと評価されている日本の野球指導者のレベルを疑われることになるからだ!

上手に適時に選手を起用した韓国が1位抜けしたことでもわかるように、監督采配が大きなウェートを占めるのも国際大会の特徴!…「選手は単なる駒」ではないが、決勝トーナメントでも心を鬼にして「駒」として動かさねばならない時が必ずある。…もし負けて、ミスした選手が批難されるような状態だけはしてはならない。…どこと比較しても、参加国の中で日本が一番選手力があるのだから!!

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2008年8月20日 (水)

北京オリンピック ソフトボール日本対アメリカ戦コラム

なぜココ一番アメリカに勝てないのか…≫

…惜しい!実に惜しかったソフトボール日本代表!…0-0のまま延長タイブレークにまで持ち込んだが、最後にアメリカの前にまたしても敗れてしまった。

1~7回まで、パワーに勝るアメリカ相手に1安打に抑えられていた日本打撃陣。エースの好投と堅い守備でタイブレークにまで持ち込んだが、これはある意味、自力でチャンスの作れなかった日本にとっては理想的な勝利の機会に持ち込んだといえるだろう。ただし、問題はそこから何をすべきかをあらためて選手たちに認識させることをしなかったのが悔やまれる…

8回表アメリカの攻撃を0点に抑え、サヨナラのチャンスを得た日本だったが、ここで一番日本らしくない展開を露呈してしまった……もちろんバント失敗(…小フライとなり、ランナーを送れなかったこと)が最大の敗戦要因ではある。しかし、私が言いたいのは失敗した選手への批判ではない!…むしろ批判の対象なのはベンチ・スタッフに対してである。

それまで球威ある相手投手に対し、スタッフはあきらかに、「球威ある高目を捨てて攻める」という指示を出していたはず。これは各打者の打撃意識を見ていれば一目で分かった。しかし、タイブレークの攻撃前に、スタッフはもう一度この指示を選手たちに徹底すべきであった!…それが足りなかったがため、バントすること自体に気持ちを焦らせた選手が初球高目の球をバントしに行って小フライを上げてしまったのだ!

過去日本は、アメリカという高い壁に何度もはじき返されてきた……ある時は、イチかバチかの勝負(ランナーを走らせるなど)に出て敗れ…ある時は、得点したその裏に逆転されて敗れたこともある。確かにこれは、元々アメリカが圧倒的に日本より強いことを示してはいる。私自身も、あと一歩まで追い詰めながら突き放される理由を「単なるゲームの流れ・実力の差」だと思っていた。しかし、単に「アメリカの底力」だけでは片付けられない「一線」を、今回の準決勝タイブレークという最高に緊張する場面での戦い方を見て分かった気がした。

つまるところ、過去のソフトボール代表もそうだが、スタッフ・選手の中に「プレッシャーを和らげて場面に臨ませてくれる細やかな心遣い」を持った人材が不足しているのだ!

これは何も、「優しい言葉を懸けろ」といっている訳ではない。一丸となった気持ちを具体的な行為として指示する時に、もう一度ゲーム・コンセプトを再確認させて打席に送り出す「最後の一言・冷静さを呼び覚ます一言」が足りなかったという意味だ!

ソフトボール・アメリカチームとは、それほどまで徹底しないと打ち破れない強い相手であり、強い日本ではあるが、もし足りないものがあるとしたらを考えた時に行き着いた私の考えである。

これは、今の星野ジャパンにも言えることで、例えば、横浜の村田選手の不調の原因である韓国戦の凡プレーもそう!…緊張のあまり、脚が動かずバント小フライをヒットにしてしまった。しかし、問題はその後…残念なことに中国戦まで「頭が真っ白の状態」で打席に立ってしまった!…狙い球も絞らず打席についた本人も本人だが、最初の打席で凡退した時点で、より細かい指示を与えてやる配慮がスタッフに足りなかったのも事実。

『それがプロだ!』と言われればそれまでだが、村田には、『とにかく打て』ではなく、『打てなかったらバントしてでも、デッドボールでも出ろ!』というくらいの厳しい言葉で打席に立たせるべきだった!…村田に関しては最悪の場合、チーム(横浜)に戻っても打てなくなるかもしれない。おそらく、今は試合に出ることを完全に怖れているはずで、星野監督も田淵コーチも今後一切起用しないだろう。(…何より、中国戦で引っ込められた後、顔つきが「ホッ」としたのを見て私はガックリした。)

ソフトボール日本代表の場合は、こんな厳しさではなく、あくまで戦略・戦術の確認と、送り出す選手へのより細かな指示確認で済むはず!…それほど日本チームは強いのだ!…失敗した選手は必ず大きなモノを学びとっている!…それを経験した以上、まだまだ日本にはチャンスがある!…この敗戦を生かすためにも是非とも決勝まで進み、再度アメリカに挑戦して欲しい!…今度は、ゲーム・コンセプトを徹底させることを忘れずに臨み、悲願の優勝を勝ち取って欲しい!…もちろん野球も共にだが!!

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2008年8月18日 (月)

北京オリンピック野球コラム 日本対カナダ戦

星野ジャパンが今やるべきこと…

100%、成瀬・藤川・上原の3投手と里崎・矢野のおかげで勝てた対カナダ戦!…ひやひやのゲームで、稲葉のホームラン1本しか打てなかった打線の心配をするのは当然だろうが、私は別の内容・視点の方が気になっていた!

それは、韓国戦で負けの要因となった「阿部と村田以外のバッターの心理」と「星野監督の采配」!……この2つがどう変わってくるかを注目していた!

韓国戦において、緊張から身体が動かず、バント小フライをヒットにしてしまったサードの村田と絶対やってはいけない場面で暴投した阿部!…当然、この2人がカナダ戦で打てなくなることは誰もが予想できたはず。ただでさえ勝つ事を自ら課すという異常環境で臨んだオリンピックの舞台。気負うこと必然の中で自分のスイングなどできる訳がない。しかし、西岡・川崎のケガで2人を使わざるをえない今の星野ジャパン……打線の穴になりかねない2人の分をその他の選手がどんなボールを狙い、どんな攻略で補うのか……これが今回のポイントだと思っていたのだ。

しかしというか、案の定というべきか、数少ないノーアウト・1アウトから出塁したランナーを全く進められず、選手の技量を信じて自由に打たせた結果がゲッツー2つ。おまけに、唯一追加点チャンスだった9回表ノーアウト3塁でさえ得点できなかった!
(…あの場面、投手の牽制悪送球がなければ、本来はつなぎ役の3番である森野がしっかり送って、4番新井・5番稲葉のタイムリー期待であったはず。それが暴投のおかげで森野にまで自由に打たせることになったのだが、逆にそれが仇になってしまった。)

この「負の経験を正へと切替える」ためには、早い回から積極的に、選手によっては強制的に監督のサインで動かすしかない!…今のままでは、次の中国戦でも打てないことは間違いないし、何より限られた選手の中で使えない選手を生むことが最も大きな痛手である!…打撃復活のチャンスは次の中国戦しか残ってないのだ!

こんな状況を打破するために今こそ「星野監督が初回から思い切った・素早い采配を揮うこと」である!……国際試合が接戦・貧打線になるのは常識。しかし、これまでの過去5戦、投手交代はまだしもこと攻撃采配において、星野監督が積極的に選手を動かしている場面がほとんどない。それだけ選手の自己裁量を信頼している証明ではあるが、韓国戦の最終回に得点できなかったことが尾を引いて、あきらかに打線のつながりを失いかけている。

今回のカナダ戦では、選手を動かせる場面が1~3回までの序盤しかなかったのも確かだが、これだけ進塁打が打てない状況に追い込まれては、監督の思い切った決断を序盤から仕掛けないと手遅れになってしまう!
(…今回でも、もし先発成瀬が唯一のピンチ(4回裏1アウト2・3塁のカナダの得点チャンス)を防いでいなかったらどうなっていたことか。)

「国際試合は好球必打で初球からどんどん打てる球を振っていく」…これはどの選手もしっかり実行しているのだが、今回のカナダ戦では見事に投手の術中にはまり、打ちづらいボールに手を出していた。心配していた2人のうち、特に村田などは完全に平常心すら失っており、最後の打席などクソボールまでムリして振っていたほど!
(…間違いなく「頭の中が真っ白の状態」だったはず。冷静に何とかしたいと思っていたら、追い込まれる前に一か撥かのセフティー・バントでも試みることができただろう。村田自身がそれに気付くことはなかったろうが、仮にアウトになったとしても何も考えずに打席でスイングするよりは遥かにマシな結果だったはず。)

選手たちが本来の力の80%を出せば、充分1位抜けできる能力はあったはず!…まして、今回のオリンピックには監督自らがプレッシャーを賭けて試合に臨んだ以上、結果が良くなければ尚更より積極的に動くべきである!

確かに野球を愛する日本中がみな星野ジャパンに期待している。だが、それ以上に「悔いを残して敗れさることだけはして欲しくない!」と願い・祈っているはず!…全力を尽くしてなら、結果がどうなろうと構わないではないか!…今こそ監督の決断を即実行すべき時!…今こそ本当の意味で選手と監督・コーチが一丸となるべき時!…「絶対金メダル」といったお題目に身体を縛られてはならない!…ガンバレ、星野ジャパン!!

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2008年8月14日 (木)

北京オリンピック野球コラム 日本対キューバ戦

この敗戦は後の大きな糧!

初戦から金メダル候補同士の対戦となった対キューバ戦……先発ダルビッシュの一人相撲で負けたといっても過言ではない!

日本野球と違い、世界各国との対戦でポイントとなるのは、何と言っても「先頭打者への初球の大切さ」にある。これは野球に詳しい人なら誰でも知っている常識であり、日本に来る外人選手が初球をブンブン振ってくるように、どんな打者でも思いっきりスイングできるのが初球~1ストライクまで。後は投手に対応しながら打たねばならず、打者が不利になるのは当り前だからだ。そのためどんな投手でも、初球だけはバッティング・ゾーンに「抜けた球」だけは投げられないし、投げてはならない!…オリンピック代表に選ばれたプロの投手ならその位は分かっているだろうし、プロでの経験からもその辺りはイヤというほど肌で感じているはず。

高校時代(…知ってる人なら中学校1年生)からダルビッシュという名は全国で知れ渡っていた。スゴイ投手であることはプロでの活躍で証明されているので、「日本のエース」と呼ばれるのも当然だろう。だが、高校時代、優勝候補と言われながら決勝まで行かないうちに負けてしまったように、試合の中で「何となく気の抜けた球」を初球不用意に投げては結果打たれて得点されるシーンが多々あった!…当時はもちろん相手を舐めていたんだろう。いつでも相手を討ち取れるスゴイ投手が陥る「落とし穴」みたいなモノだろうが、安易にストライクを取りに行く球を何気なく投げてしまう場合があるのだ。

そんな「落とし穴」が予選の初っぱなに出てしまった!…しかも、味方が得点を取ってくれたすぐ後でやらかしているから堪ったものではない!…挙句は5回途中、一死も取れずランナー2人残しての降板となった。

確かに1回表の先制チャンスを新井の見逃し三振で得点できなかったのがきっかけではある(…より丁寧に行こうと、気を使った投球になったのだろう)が、「エース」ならその辺は自覚して投げて欲しかった。

ただし、負けはしたが日本の今後には何の心配もない!
今回は悪い癖が出たダルビッシュだが、ストレートは素晴らしい球を投げていたようにもっと自信を持って投げればこの轍は踏まないはず……初戦ということで『もっと打てないかも…』と思っていた打線が予想以上に打っていたこと……タイムリーは打たれたものの、成瀬がスクランブルでも充分使えるのが分かったこと……田中将がキューバ相手でも通用したこと=他のチームなら当然通用するはず……WBCの経験を重視して先発野手に宮本を起用し、とっておきの長距離砲である西武の選手たち(中島・GG佐藤)をあまり見せなかったこと……など、まだ予選の段階で全ての手の内を晒さなかったのに2点差負けで済んだことは大きい!

WBCほど活躍は期待できない新井(…初回見逃し三振は責任大)の代わりならGG佐藤と村田がいる!予選の強豪国アメリカ・韓国・競った場合の台湾戦なら中継ぎに岩瀬と藤川がいる!その他のワンランク下の国々だったら上原で充分!

何にしても、この敗戦はアテネの時とは全く違う。あえて言うなら「今後のために価値ある敗戦」といえるモノ。…あくまで本番は決勝トーナメント。実戦で大きな収獲が得られたゲームであった!

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2008年8月 7日 (木)

第90回夏の甲子園…4・5・6日目コメント

常連校の強さを感じる結果

ここまで各地の予選を勝ち抜いてきただけあって、どこの高校も相応の選手力を見せるのが甲子園の面白さでもあり凄さでもある!…ただし、強豪地区で常連校と呼ばれる高校の強さ・凄さ・怖さはそれだけではない。試合前の戦略=投手攻略の徹底ぶりもさることながら、猛暑の中で個々の実力をどう発揮すべきかを熟知しているのが最もスゴイ!

最も顕著だったのが浦和学院VS横浜戦での浦和学院の粘りと横浜の守備シフトの素晴らしさ!…両チームが共に迷わずスイングでき、好プレーができる訳だが、それらは間違いなく頭の中が「クール」に回転しているからできること!

夏の闘い方とは、「常に全体を見据えた個々のプレーができるか否か」にある。…個人の将来性と技量が注目されがちな甲子園だが、常連校が見せた好ゲームには、数々のドラマと同じだけ「学ぶべきモノがある」ことを思い知らされた一戦だった。

大会4日目…第1試合、本庄一VS開星戦。…初出場ながら北埼玉地区を勝ち抜いた本庄一が5-4で競り勝った。結局は激戦区を勝ち抜いた高校の勝利となったが、開星も常連校らしく素晴らしい粘りを見せた。ある意味最も高校野球らしいゲームだった。(…本庄一の次戦は青森山田。意外なほどチームカラーはよく似ており、共に攻撃は機動力+単打の積み重ね、投手は打たせて獲ることで失点を防ぐ。間違いなしの接戦となるはず)

…第2試合、青森山田VS日本航空戦。…結果2-1で青森山田が勝ったが、前評判ほど強打線が機能しなかった。もちろん日本航空がよく頑張った訳だが、それ以上に青森山田の投手陣が踏ん張った。(…次戦は同じく接戦を勝って来た本庄一。今回と同じく投手の踏ん張りはもちろん、今回以上に打線を繋げて行かないと厳しいが…)

…第3試合、慶応VS松商学園戦。…6-4で慶応が競り勝ったが、終盤の松商学園の粘りは中々だった。(…慶応の次戦は高岡商。今回のように先制→追加点ならそのまま押し切れる可能性は高いだろうが、追加点次第では選抜の二の舞もあるかも…)

…第4試合、大府VS高岡商…東愛知を勝ち抜いてきた公立高校だったが、久々の夏の甲子園出場で自分たちの実力を発揮することができなかった。やはり地区予選を勝ち抜くまでに全力を使い果たし、改めて甲子園での闘い方を覚える余裕がなかった。「力だけでは勝ち抜けないのが全国区」であることを見せつけられた一戦だった。(…高岡商の次戦は慶応。投手攻略に加え、ワンチャンスをいかに生かせるかがポイントだろう)

大会5日目…第1試合、白鴎大足利VS清峰戦。…清峰が相手投手を攻略し完全にペースを牛耳った一戦。接戦を期待したのだが、白鴎大足利打線が攻略しきれないうちにゲームが終わってしまった。(…清峰の次戦は東邦。投手の踏ん張りがポイントだが、打撃戦でも互角に持ち込める可能性もあり熱戦となるはず)

…第2試合、東邦VS北海戦。…結果15-10と、好投手を伸び伸び打ち砕いた東邦の打力が目に付いた一戦。投手攻略において東邦のしぼり球・選球が一枚上手だった。一方、好投手+強打線でダークホースとも見られていた北海だったが、強豪校の戦略の前に屈してしまった。ただし、評判通りに打線は結果を残したのがせめてもの救いだった。(…東邦の次戦は清峰。10点取られた投手陣が清峰打線をどこまで抑え、相手投手をどう攻略するか必見)

大会6日目…第1試合、大阪桐蔭VS日田林工戦。…結果16-2で大阪桐蔭の完勝。雨で流れても力差歴然の一戦。(…大阪桐蔭の次戦は金沢。金沢の機動力を投手がどう抑えるかがポイント)

…第2試合、桐生一VS金沢戦。…金沢の勝利は試合前に決まっていたのが残念。(…次戦は大阪桐蔭。総力戦必至でいかに接戦に持ち込めるかだろう)

…第3試合、広陵VS高知戦。…1回戦屈指の好カードらしく、結果8-5で広陵がワンチャンスの差を生かした形。軟投派ながら好投手相手だけに打線のデキが問題と思っていたが、内容は点差以上に接戦でさすがに投手は厳しかった。(…広陵の次戦は横浜。くじの結果とはいえ、連戦で強豪という厳しい組合せ。横浜を上回る打力を見せられるかがポイントと見るが…)

…第4試合、浦和学院VS横浜戦。…前説に記載!(…横浜の次戦は広陵。2回戦で当たるにはもったいないほどだが、浦和学院の粘りを振り切れたように、まず先制点が取れるかがポイント。嵩にかかるとどんどん攻めてくる相手を投手陣がどういなせるかもポイントだろう)

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2008年8月 6日 (水)

第90回夏の甲子園…3日目までのコメント!

意外に大差が多い今年の1回戦

夏の高校野球の特徴といえば、「好投手1枚では勝ち上がれない…」、「相手投手攻略のための戦術・戦略指導が行き届いているか…」がポイントであるが、今年は予想外に一方的なゲーム展開になるのが目に付く!

大会1日目…第1試合、駒大岩見沢VS下関工戦。…下関工には悔やまれるゲーム展開。結果8-6で初戦敗退となったが、この差は、久しぶりに夏の甲子園に出てきたチームの嵌る「落とし穴」だといえるだろう。力差はほとんどなかったはずだが、序盤を無得点で乗り切ったところで、相手の攻撃戦略に対し一瞬無警戒になってしまった。失点を抑えようと力んでしてしまった形。(…駒大岩見沢は次戦シードの盛岡大付。1戦した分やはり駒大岩見沢の有利は否めないか)

…第2試合、済美VS智弁和歌山戦。…今大会最初の名将・強豪同士の対戦だったが、結果は0-3で今回は智弁和歌山の選手力が済美を上回った。本来済美の力を持ってすれば完封負けはなかったろうが、攻撃の要所要所を智弁和歌山バッテリーに抑えられてしまった。戦術面で厳選された選手たちをフルに生かせた分、智弁和歌山高島監督に軍配が上がったというところ。(…智弁和歌山の次戦は木更津総合。文句なしの屈指の好カードで、打力が上回った方が勝ち残るはず)

…第3試合、鳥取西VS木更津総合戦。…投手力・攻撃力において鳥取西を上回っているはずの木更津総合だが、甲子園初戦の緊張からか全く攻撃にメリハリがなかった。何とか8回に5点を取って結果1-6で勝ったが、攻撃時の機動力と連打で繋ぐ「自分たちの野球」ができてなかった。ただし、優勝候補も意外に接戦するのが甲子園初戦であり、内容的には鳥取西がよく踏ん張ったといったところ。(…木更津総合の次戦は智弁和歌山。序盤から攻撃力を生かさないと苦戦必至)

大会2日目…第1試合、日大鶴ヶ丘VS鹿児島実戦。…まず最初の予想外な一戦。結果1-14の大差となったが、まさか日大鶴ヶ丘投手陣がここまで自滅するとは思ってなかった。正直、西東京代表としては不甲斐ない内容となってしまったのが残念。これが久しぶりに甲子園に出てきたチームが陥る悪夢なのだろう。(…鹿児島実の次戦は宮崎商。今回のように一方的に打ち勝てる相手でないのは確かだが、どう好投手を攻略してくるかが楽しみ)

…第2試合、城北VS宮崎商戦。九州対決として注目していたが、結果1-7で宮崎商の完勝。今春の選抜にも出場した城北だったが攻撃力で完全に見劣った。今年の熊本大会が混戦だったように、全国レベルではやはり通用しなかった。逆に宮崎商は、好投手を中心にした連携力を見せ、次戦への期待が高まった。(…次戦も九州対決で甲乙つけ難い一戦。鹿児島実打線をどう抑え、打線がどこまで点を取れるかがポイント)

…第3試合、智弁学園VS近江戦。…好ゲームの予想通り、「流石!」と言える一戦。結果5-4で智弁学園が競り勝ったが、これは相手投手攻略を徹底できた分の差。それを指示通り実行できた智弁学園打線も見事だし、それに最後まで喰らいついた近江の力量も見事。ハイレベルな一戦で、1回戦で近江が消えるのが惜しいほど。(…智弁学園の次戦は報徳学園。近田投手をどう切り崩してくるのかが楽しみ)

…第4試合、新潟県央工VS報徳学園戦。…正直、報徳学園の打力に「?」がつく一戦。9回サヨナラで結果2-4で何とか報徳学園が勝ったが、ともかく新潟県央工の頑張りが目立った。初出場の場合、「初戦から有名校と当たった方が伸び伸びして力を出し切れる」という顕著な試合だろう。(…報徳学園の次戦は智弁学園。今回見せた打力では勝つのは至難と見るが…)

大会3日目…第1試合、常総学院VS関東一戦。…監督の采配力なら常総学院、選手力なら関東一の一戦で好ゲームを期待したが、結果5-13で関東一の完勝。名将といえども自分が指導してない選手ではマジックは効かないというのを証明した形。「木内」というネームバリューで何とか茨城大会を勝ち抜いたが、今年はそこまでが限界だった。相手が関東一で、同じ関東対決だったのもこの場合は不利に働いた。(…関東一の次戦は鳴門工。打力では上位であるだけに拙攻だけが問題だろう)

第2試合、本荘VS鳴門工戦。…結果3-4と予想通りの接戦。地域性で徳島代表鳴門工が競り勝った形。内容的には、「これぞ高校野球」といった試合で終盤流れが変わっての逆転勝ち。(…次戦関東一相手に粘りの野球が見せられるかがポイント)

第3試合、浦添商VS飯塚戦。…九州対決第2弾だったが、勝負の分かれ目となったのは四死球の差。同じ九州対決で浦添商の力を知っていたのも飯塚には心理的不利に働いた。おそらく、試合前から「抑えなければという力み」があったはず。辛島投手も好投手だっただけに残念。ただ、狙ってゴロを打たせていた伊波投手はスゴイ。(…浦添商の次戦は千葉経大付戦。選抜ベスト4相手にどんなピッチングをするのか楽しみな一戦)

第4試合、近大付VS千葉経大付戦。…近大付打線を投手がよく抑えた。選抜ベスト4とはいえ、千葉が2校出場でなければおそらく出れなかった千葉経大付。打線が弱点だと思っていたが、近大付から3点を取り、投手力で逃げきった形。ただ好カード通りの内容で、結果3-1とはいえほぼ互角。(…千葉経大付の次戦は浦添商。千葉経大付打線が伊波投手をどう切り崩すかが注目だろう)

★★ただ、いつも不思議に思うことがある。それは、『何故、「熱闘・甲子園」で取り上げるチームはすぐ負けちゃうんだろう』ってこと!…チームを応援してるように見せかけて実は特定選手を取り上げてるのがマズイんじゃないのかぁ…?!どんなチームも一選手のおかげで勝ち上がってきた訳じゃないんだから、民放とはいえもう少しチームに配慮した取材した方が良いんじゃないだろうか!…裏じゃ、「○島○奈が来るとチームが負ける!」って、この時期の関東中で噂されてるのに……日大三高は特に可哀相だね!!

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2008年7月31日 (木)

桐生一野球部員の強制わいせつ事件

開幕2日前に発覚…詳細は知りたいが…

また起きた甲子園出場校の不祥事!…こう書くと、高校野球に興味のない人や今の学生たちの実態を知る人たちでなくても、『こんなことはもう日常茶飯事みたいなもの。またやったんかい…』と、瞬間思うのではないだろうか?

ただでさえ…甲子園に出て校名を上げたい=生徒を増やして経営的にも充実・満足したいという「大人の思惑」が交錯し、遠隔地の生徒の引き抜き(スポーツ特待生など)はもちろん、有力校の不祥事狙いのため【選手に女をあてがったり…選手の先輩を利用して飲酒・喫煙を促したり…野球部関係者の過去の行いをほじくり返す…】等々が舞台裏で画策されていることは憂いながらも誰もが知るところ。

昔なら、選手・生徒の不祥事=学校の責任=連帯責任制となり今回の場合は間違いなく出場停止!…最近、ようやく関係者以外の生徒やOBの起こした事件は現部員には関係ないモノと認識され出したが、さすがに現役部員の事件対しては「連帯責任制」が適用されており、過去の高野連の裁定なら開幕2日前という切羽詰った状況を考えると、1回戦不戦敗ということになる可能性が高いだろう…(明徳義塾の時のように準優勝校の急遽出場させる手もあるが、如何せん時間がなさ過ぎるし、また、そんな形で出場させられる準優勝校の立場も絶対に良いモノではない。)

ただ私が思うに、事件の詳細がまだ判明してないので真実(どんな意図があって事件が起こったか…)が何なのかは問えないが、強制わいせつともなれば「全体責任だとか、学校の責任だ」とか言う以前の問題ではないだろうか!…事件自体がすでに「教育」の範疇を超えており、野球部員だとか未成年だとかいうレベルの事件ではない!…たとえそれが現部員(ベンチ入りはしてないようだが…)の起こした事件だからと言って、他の生徒たちに安易に連帯責任制を適用させて良いものだろうか?!…もし事実であったとしても「裁かれるのは生徒本人(個人)だけ」で、生徒の背景であるのはおかしくないだろうか?!…桐生一が勝ち抜いたことは紛れもない事実であり、それは事件を起こした部員個人の行いとは無関係であるはず!

可哀相だがこんな事件が発覚した以上、たとえ桐生一が桁違いの優勝校だとしても勝てる訳はないし、下手すると勝負にすらならない。そんな見方をすれば、代役校を出場させるのも充分理はあるだろうが、それでは単なる大会運営における補填行為で終わってしまい、選手たちの将来を考えてるとは全く思えない!…たとえ100対0になってもプレーだけはさせ、結果不満足なことになっても、自分たちが勝ち抜いてきたことを披露するのが今後の選手たちにとってより大きな教訓となるのではないだろうか!

心のわだかまりは誰もが消せないこと!だが、法治国家としても、また教育の一貫であるはずの高校野球の在り方を示すモノとしても、ここまで頑張ってやって来た選手たちには是非プレーをさせてやるべきだろう…と私は思っている!

そもそもこの事件は、罪を犯した者だけが問われるべきことであり、警察の範疇に入るべき問題。別に省庁管轄にケチをつける訳ではないが、この事件に関わらず、あまりにも生徒や関係者が起こした事に対して学校側や高野連だけで解決しようとし過ぎているように思えてならない。

イジメ問題などもそうだが、個人に仕掛けられた一方的な暴力や脅しは、所属している学校や家族だけで解決などできる訳はない。本来イジメとは元凶たる個人があり、それが周囲を巻き込みながら他の弱そうに思える個人に対して起こしている問題である。(…もし、てっとり早く片付けるとしたら、元凶たる個人を誰かが抑えつけないと解決はできない。突飛・極端なのは分かっているが、誰かが自分を犠牲にしないと片付かないから始末が悪い問題なのだ。)

何にしても、野球部員とはいえ一個人が犯した事件を全体に被せるのだけはいい加減止めて欲しい…それでなくても、この事件を起こした生徒は社会からはじき出されることになる。間違いや失敗は誰にでもあるが、たとえ本人がどんなに後悔しても、また法律が彼を許しても、責任の取りきれない行為をした者を社会は許さないからだ。

人生が終わってしまうのは、当事者だけで充分!…今回に限らず、こんな事件があった時の他の選手や関係者も、仲間ではあるがみんな被害者の一員でもあるのだ。何とか他の関係者の将来を考慮した裁定が下されることを心から願ってやまない…!!

いつも思うことだが、【個人の行いが何らかの影響を周囲に与えていく】のが人間社会の摂理であるというのを実感させられてならない。つまり、人間として生まれてきた者は誰でも何らかの影響を社会にもたらしているということで、これは「誰も無意味な人間・不要な人間はいない」ということ!…誰もが良き影響を与えられる人間になれる社会であることも重ねて願ってやまない…!!

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2008年7月28日 (月)

組合せ決定!第90回夏の甲子園!

夏に勝つ秘訣…ポイントは冷静さ!

今年は五輪開催との絡みで、史上最も早い8月2日開催。おかげで毎年やってる抽選会は行なわず、代表校が決定したその場で籤を引くという特殊な抽選方法を取った。しかも東西すら分けてないので、普段とは異なり、近隣強豪対決が初戦から見られることに!…とにかく1回戦でどちらかが消えるには惜しい一戦がいっぱい。…特筆は以下の8試合!

済 美(愛 媛)vs智弁和歌山(和歌山)…1日目第2試合
日大鶴ヶ丘(西東京)vs鹿児島実(鹿児島)…2日目第1試合
智弁学園(奈 良)vs近 江(滋 賀)…2日目第3試合
常総学院
(茨 城)vs関東一(東東京)…3日目第1試合
千葉経大付(西千葉)vs近大付(南大阪)…3日目第4試合
広 陵(広 島)vs高 知(高 知)…6日目第2試合
浦和学院
(南埼玉)vs横 浜(南神奈川)…6日目第3試合
福知山成美
(京 都)vs常葉菊川(静 岡)…7日目第4試合

酷暑が予想される2008年度第90回記念大会
強豪校でも初顔でも、ポイントになるのは暑さで頭の中がボーッとならないこと。「身体は熱く、心は冷静に…」とよく言われるがまったくその通り!…ただでさえ、心浮かれる甲子園という舞台。人間とは、夢中になると目の前のことしか見えなくなるモノ。だから場数を踏んだ名監督を要するチーム(俗に言う「名門」)が好成績を残す確率が高いのだ。

だが、プレーをするのは選手たち!…冷静さを説くだけなく、実際の場面でいかに的確な指示が出せ、導けるかに懸かっている。監督と選手の気持ちが一体になった所が勝ち残ることだけは間違いないだろう。

以下がベスト8の組合せ再抽選までの対戦表…ABブロックとCの盛岡大付は2回戦から。また大会初日は、Cブロック駒大岩見沢vs下関工、済美vs智弁和歌山、鳥取西vs木更津総合の3試合から……また、暑い・熱い夏が始まる
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Aブロック
聖光学院 (福 島)
加古川北 (西兵庫)
市岐阜商 (岐 阜)
香川西  (香 川)

※福島の名門に激戦地を勝ち抜いた初出場校…熱戦期待。※久々出場の岐阜代表対香川の新興勢力校対戦…中々の好戦。
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Bブロック
福知山成美(京 都)
常葉菊川 (静 岡)

佐賀商  (佐 賀)
倉敷商  (岡 山)

※2回戦屈指の好カード…優勝候補対決。※地元名門校同志の対戦…激戦必至。
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Cブロック
盛岡大付 (岩 手)
駒大岩見沢(北北海道)
下関工  (山 口)
済美   (愛 媛)
智弁和歌山(和歌山)
鳥取西  (鳥 取)
木更津総合(東千葉)

※盛岡大付はシード。※昨秋の北海道覇者対昨秋の中国大会優勝地区を勝ち抜いたチーム…接戦期待。※初日から名監督率いる強豪校対決…1回戦屈指の好カード。※春の関東大会優勝校に挑む鳥取県代表。
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Dブロック
日大鶴ヶ丘(西東京)
鹿児島実 (鹿児島)
城北   (熊 本)
宮崎商  (宮 崎)
智弁学園 (奈 良)
近江   (滋 賀)
新潟県央工(新 潟)
報徳学園 (東兵庫)

※夏好成績の西東京代表対名門鹿児島実…2日目好カードその1。※早速の九州対決…接戦期待。※こちらも近畿対決…2日目好カードその2。※報徳学園相手に新潟代表どこまで頑張るか。
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Eブロック
常総学院 (茨 城)
関東一  (東東京)
本荘   (秋 田)
鳴門工  (徳 島)
浦添商  (沖 縄)
飯塚   (福 岡)
千葉経大付(西千葉)
近大付  (南大阪)

※木内マジック対昨秋東京の覇者…激戦必至の3日目好カードその1。※秋田vs徳島…例年なら徳島上位だが。※九州対決…春の優勝校沖縄代表に挑む福岡代表。※1回戦屈指の好カード…選抜ベスト4対激戦区南大阪代表。
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Fブロック
本庄一  (北埼玉)
開星   (島 根)
青森山田 (青 森)
日本航空 (山 梨)
慶応   (北神奈川)
松商学園 (長 野)
大府   (東愛知)
高岡商  (富 山)

※初出場もともに地元の強豪校対決…熱戦期待。※東北の雄対山梨の雄…接戦必至。※慶応に挑む最多出場の古豪の一戦。※激戦愛知代表に富山どこまで頑張るか。
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Gブロック
白鴎大足利(栃 木)
清峰   (長 崎)
東邦   (西愛知)
北海   (南北海道)
大阪桐蔭 (北大阪)
日田林工 (大 分)
桐生第一 (群 馬)
金沢   (石 川)

※今年は力量接戦栃木vs長崎代表。※古豪同志の一戦…北海野球を受けて立つ名門東邦。※強豪大阪桐蔭に昨秋九州大会優勝地区代表の一戦。※群馬対石川代表…どちらも地元の名門対決。
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Hブロック
広陵   (広 島)
高知   (高 知)
浦和学院 (南埼玉)
横浜   (南神奈川)
菰野   (三 重)
仙台育英 (宮 城)

福井商  (福 井)
酒田南  (山 形)

※広島対高知代表の一戦…1回戦屈指の好カード。※関東の強豪対決…横浜に挑む名門浦和学院。※宇治山田商を破った菰野対東北の雄…好戦期待。※福井・山形の甲子園常連校同志の一戦。
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2008年7月24日 (木)

導入時期に来たビデオ判定 野球コラム

審判4人制が生んだ誤審再び!

7月24日唯一のプロ野球…北海道日本ハムvs千葉ロッテ戦!

4回裏日本ハム、ノーアウト1・2塁、バッター4番稲葉…打球はレフトフェンスに直撃。ところが、レフトが伸ばしたグラブに跳ね返ったボールがすっぽり収まってしまった。夢中でプレーしているレフトは、取ったボールを中継のショートへ。ショートは帰塁するランナーを見てセカンドに送球。
セカンドランナーの工藤は、フェンス直撃と思って既に3塁ベースを回っていたが、審判の「アウト」のコールを聞いて急いで帰塁。だが返球が早くセカンド・ホースアウト。判定はダブルプレー。だが梨田監督は猛抗議。当然だ、ヒットなのだから!

野球はインプレー中にプレーを止められないスポーツ。まして、今回のように際どいプレーでも一旦判定は下さねばならない。だから瞬間「アウト」と判定したのは仕方がない。だが、フェンスに打球が当たっているのはあきらか。審判だけが見えてないプレーなのだ。

いつも思うことだが、メジャーのマネをするなら徹底してやった方が良い。そうでなければ、大相撲のようにビデオ判定を検討するくらいの公正さが必要。そうすれば、誰も誤審した審判を責めたりしない。誤審を認めないからファンに批難されるのだ。もし「一度下した判定は覆さない」という信念が優先されるのであれば、監督が主審に抗議した時点で退場を宣告した方が良い。それでこそメジャーに倣っているといえるから。

審判の経験などなくても誰でも理解できることだろうが、最高のスピード(球威・球速・打球)で行なわれるゲームを判定する以上、際どいプレーで多少の間違いはあっても仕方がない。人間なのだから!だからメジャーの審判は、抗議が長引くとすぐに退場を宣告して「審判の威厳」を優先するのだ。単にメジャーが4人制だから日本も4人制にしているという考え方がそもそもおかしい!…6人制にしないなら私的にはビデオ判定を導入してもらいたい。だが、そうしないのなら、6人制を復活させるか、またはアメリカのマネをして(私的にはこれは非常に悔しいが…)、徹底的に審判の判定を絶対化にするために抗議の時点で即座に監督退場を宣言すべき!

幸か不幸か…お客さんを待たせないためか、監督の抗議も短く結局判定どおりに終わってしまった。監督がお客さんのことを考えてるのもおかしいが、この中途半端さが日本の審判というのなら二出川審判時代をもっと見習うか、今すぐメジャーを見習った方が良い!そうでないと、日本のプロ野球の審判は、「技術はあるが、威厳がない…」といわれるのがオチ。

ミスを認めないのならせめて威厳だけは守る…その意味では、ボブ・デービッドソンのような審判も筋が通っている?と言えるだろう。誤審を誤審で押し通し「審判の威厳」を重んじる習慣を強化するのか…誤審かもしれないと、より正確な判定を下すビデオ判定の仕組みを取り入れるのか…4人制を日本で行うのなら早く結論を出した方が良い!
日本が審判4人制になってからあまりにも判定の事後処理が悪すぎる。こう思っているのは私だけではないだろう!!!

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2008年7月11日 (金)

第90回夏の甲子園…出場校予想

はてさて、何校当てられるか…

あくまで私的な予想です…もし、ご不満がありましたら、「ここは○○だろう!」などお好きにコメントして下さい。

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北北海道…駒大岩見沢。南北海道…駒大苫小牧。
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青森…光星学院。岩手…花巻東。秋田…明桜。
山形…酒田南。宮城…東北。福島…聖光学院
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栃木…宇都宮工。群馬…桐生市商。茨城…常総学院
北埼玉…花咲徳栄。南埼玉…聖望学園。東千葉…木更津総合
西千葉…千葉経大付属。東東京…帝京。西東京…日大三。
北神奈川…東海大相模。南神奈川…横浜。山梨…東海大甲府。
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新潟…中越。富山…富山商。石川…遊学館。
福井…福井工大福井。長野…佐久長聖。
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静岡…常葉橘。東愛知…豊田大谷。西愛知…愛知啓成。
岐阜…県岐阜商。三重…宇治山田商。
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滋賀…北大津。京都…福知山成美。奈良…天理。
和歌山…智弁和歌山。北大阪…大阪桐蔭。南大阪…PL学園。
東兵庫…神戸国際大付。西兵庫…東洋大姫路。
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鳥取…八頭。島根…開星。岡山…倉敷商
広島…広陵。山口…岩国。
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徳島…小松島。香川…香川西
愛媛…済美。高知…明徳義塾。
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福岡…福岡工。佐賀…佐賀商。長崎…清峰
大分…明豊。熊本…熊本国府。宮崎…日南学園。
鹿児島…鹿児島実。沖縄…浦添商

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2008年6月 3日 (火)

野球コラム…勝てないチームの共通点

メジャーリーグに見るその好例…

メジャーリーグの中継がBS放送され始めてから早10年近く経過する……現在よく放送されているのが、日本人選手が在籍している主要3チーム(…ヤンキース・マリナーズ・レッドソックス)のゲーム。

この中で、特にヤンキースとマリナーズがイマイチ波に乗れず、現状下位に低迷している訳だが、見る度に感じるのが、『不調チームには3つの大きな理由が共通してるなぁ~』ってこと!

まず1つ目が、先発投手が不安定であること。2つ目が、実績ある選手(…ベテランや中心選手)がチームの足を引っ張っていること。3つ目が、打線に一貫したビジョンがないということ。

故障者はスポーツの付き物である以上、打者にベテランの多いヤンキースが不調なのはある程度理解できる…特にヤンキースの場合、ケガで出遅れた選手が攻守の要であるジータと、打線の要であるA・ロッドなのが痛手過ぎた。ただし、そこをカバーをするためにいる他の選手たちが満足な結果を出してないのが根本的な問題なのだが……

逆に松井選手は、もの凄く頑張っている。ホームランこそ少ないが、5月終了現在でア・リーグの首位打者に松井がいるなんて誰が想像できただろうか……ある意味、松井らいしくないレフト側への流し打ちがよく目に付くが、それだけボールに逆らわないバッティングができているのが良い……ただし、本質とは違ったバッティング(…松井の本質は、センターからライト側に引っ張って伸びのある打球を打つバッター)である以上、このまま打率をキープできる可能性はかなり厳しいはず。元々バッティングは水物であり、好調を維持するのも至難だが、不調になるのも早いもの。本来の松井らしいバッティングに戻り始める途中、セカンドゴロ等の引っ掛ける打球が出始めるようだと、打率が落ち出すきっかけだと見てれば間違いないだろう。(…らしくないバッティングかもしれないが、出来る限り引きつけて打ち返すバッティングを続けてもらいたいと願うばかり!)

だが、このヤンキースより手の打ちようがないのがマリナーズ……主力選手にケガ人らしい者もなく、打線自体が機能してないから完全にお手上げ状態。おまけに、その影響が攻守にモロに出てしまっており、守備は雑になり、ノーエラーゲームが少なく、投手は5回まで無失点に抑えることができず、連打も少ない……地区ぶっちぎりのダントツ最下位にいるのも致し方ない。

特にチーム不調の影響をモロに受けているのがキャッチャーの城島……構えたところに投げられないピッチャーのリードに四苦八苦させられ、守備に多大な労力を使わされた影響が、彼本来の柔軟なバッティングすらできない状態になっている……勝てないチームによくあるパターンに嵌っているといえる。

この原因となってるのが、【複数年契約した選手たち揃っての出足不調】……ただし、イチローは別……彼のスロースタートはいつも通りだし、イチローの場合、必ず打率を上げてくるのは確実だし、何より走塁と守備で出だしの低打率を少なからず補っているので、チームの足を引っ張ったことなどほとんどない。打順の問題もあるが、もし得点圏で打席に立てるチャンスがあれば、もっと得点できてることだけは間違いない。

問題は、他の複数年選手……特にバッターのセクソンとピッチャーのウィッシュンバーンの二人……過去、結果的に100打点・30本塁打を残しているセクソンだが、彼ほどチームの足を引っ張っている選手はいない……現役時代の長島選手の正反対といって良い存在で、好機でのゲッツーや三振がこれほど多い選手も珍しい。その上、こんなバッターが複数年の高契約金を貰っているのだから、チームが勝てないのも道理……日本でいえば、オリックスとジャイアンツみたいなもんだ!

また、ウィッシュバーンの場合はメジャーで活躍したピッチャーがモロに陥るパターン……複数年契約した途端、一球一球に対するピッチング意識に必死さがなくなり、ここ一番での勝負球が甘くなっている……つまり、ローテーションを維持することに意識が働き、一人の打者に対するここ一番のコントロールが上手く調整できてない。だから、追い込んでから打たれるシーンが多く、結果先に失点してしまい、完投を意識してるために5回以上投げてしまうから、最終的に勝ち星の倍の負けがついてしまうのだ。この点だけならウィッシュバーンを責めるのは酷だろうが、本来エースとは、完投意識を持ちながら一球一球の配慮ができるピッチャーである以上、責任は逃れられないだろう。

立場は異なるが、日本でいえばジャイアンツの上原みたいなもの……可哀相だが、上原はもう完投する能力などない!長年ジャイアンツの柱として頑張ってきたが、昨年のストッパーでの活躍で分かるように、本来が力投型のピッチャー……今年再び先発に戻ったが、案の上5回持たずに打ち込まれてしまった。過去の酷使が祟っているのも間違いないだろうが、上原の戦線離脱が他の先発ピッチャーに悪影響を及ぼしたのがそもそもの間違い……ただし、これからセットアッパーやストッパーとして復帰してくるなら、ジャイアンツにとってはこれ以上ないありがたい存在でもある。この点では、もう手の打ちようがないマリナーズとは比較にならない良い点だろう!

本当に来年メジャーに行くのなら、是非とも今年はストッパーとして戻ってきて欲しいところ。上原選手は私の好きなピッチャーの一人である……昨年ストッパーで成功した以前から、スタミナの心配をしていたのだが、まさか先発復帰してから5回持たずに打ち込まれるとは想像すらしていなかった。それだけ、プロの世界は厳しいことを見せつけられた訳だが、今のジャイアンツに上原がセットアッパー・ストッパーとして戻ってきたなら、これ以上の安心感はない……ラミレス以外はケガだらけのベテラン打線でバッティングの不安は尽きないが、西村・クルーン・山口に上原が加われば、少なくとも5回持たない先発陣の負担軽減になることだけは間違いない!…1日も早い彼のストッパー復帰を願うばかりである……

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2008年5月21日 (水)

巨人が弱い理由見~つけた

バッテリーコーチの指導に間違いあり!?

今日はセ・パ交流戦初戦。しかもロッテは唐川先発ということで楽しみにしながら見ていた…が、巨人先発の高橋尚が早々とロッテ打線の狙い撃ちに遭い、一方的なゲームになるかと思いきや、唐川まで完璧に攻略されてしまい、終わってみれば11-12で巨人の大逆転勝ち……はっきり言って、笑っちゃうようなゲームになってしまった。

そんな中で、なぜ巨人が勝てないのかを如実に表した場面があり、これは是非とも記録しておくべきだと思った。

それが、3回裏ロッテ攻撃の場面…2アウト2・3塁、バッターはオーティス。カウント2-1から捕手の阿部が要求したボールがスライダーか、カーブ。それをものの見事に左中間にタイムリーを打たれた瞬間(その1球)!

高橋尚に代わった越智投手は、球威あるストレートとフォークで2人の打者を討ち取っていた。しかも、オーティスもストレートとフォークで2-1まで追い込んでおり、完全に討ち取れるペースだった。ところが、そこで要求したボールがその日初めて投じた曲がらないカーブ?スライダー?だった。

…これだけなら単なる捕手阿部の責任と思えるだろう。普通ならストレートかフォークを指示するのが当然のリードだからだ。しかし、同じ打たれるにしても過去の阿部のリードであれば、ストレートを指示して打たれているシーンであり、まだ1度も投げてない球種を要求するなど阿部らしくないリードミスなのだ。

知っての通り、ストレートとフォークの腕の振りは同じで、違いはボールの握りだけ。だがスライダーとカーブは、ボールの握りも違う上に何より腕の振り方・抜き方も違う…この日の越智投手はストレートも走っており、フォークのコントロールも抜群に良かった。だから、ノーアウトからのリリーフで2アウト・2-1まで漕ぎ付けられたのだ。もし、本来の阿部のリードなら間違いなく走っているストレートか、三振狙いのフォークを要求したはずで、投手の調子を重視するリードが信条の阿部らしくない要求だったと見てとれた。

これは阿部自身のリードではなく、おそらくバッテリーコーチが指導した配球・リードのはずで、目先を変える配球ではあるが、ずいぶんと投手の特性を無視した配球だ!

今回の越智投手は、ボールの緩急を縦の変化でつけるタイプの投手であり、球威あるストレートとフォークでバッターを討ち取る言わば「上原タイプ」の選手。まだ経験が浅いため、上原のような丁寧なコントロールには欠けるが、今の上原より球威のある投手なのだ。

阿部はそういった投手の個性を充分考慮しており、過去打たれた場面を思い出して貰えば分かるが、投手の特性に合ってないボールを要求して打たれたシーンはほとんどない。球威のないコントロール型の投手にストレートを指示して打たれるシーンは山ほどあったが、その場合、大抵投手がコントロールに苦しんだ挙句の仕方のないストレート要求で、今回のような投手の個性を無視したリードはほとんどなかった。

突き詰めてしまうと、同じタイプの投手 (=巨人の場合、ほとんどが球威で押す投手) しか用意してこなかった球団の責任になるが、ホームベースのサイドを広く使う軟投派が補強したグライシンガーくらいしかいない今の巨人の投手陣に、今回のような配球を要求すること自体、土台ムリがある。

…阿部のリードがおかしいと長いこと思っていたが、今回のシーンを見て、【このムチャな配球を教え込んだバッテリーコーチの責任大】だと気付かされた!

ここ数年、巨人生え抜きのコーチング・スタッフの人材不足には目を覆いたくなる状態だったが、投手コーチの尾花氏、ヘッドコーチの伊原氏の招聘で多少マシになったと思っていた。だが、捕手のリードと守備を担当するバッテリーコーチばかりは、さすがに補えない状態であるらしい。捕手のリードは確かに大事だが、その基底はあくまで 【投手の特性を生かせるか否か】 に懸かっているモノ。投手陣の好投と噛み合わない打線はまだしも、投手の特性に合わないボールを要求しているようでは勝てなくて当り前!

プレーをするのは選手…ただでさえ機動力ゼロで残塁の山を築いている攻撃陣に、投手の個性に合ってないボールを要求しなければならないとあっては、噛み合わないのも当然だし、おまけに、若手の手本であるはずのベテラン陣が足を引っ張ってる現状では勝つこと自体が異常だろう。今日はたまたま勝てたが、これも大量点を取ったロッテ首脳陣が不調の唐川を長く引っ張りすぎたおかげであり、逆に唐川でなければ、ロッテ得意の継投策で逃げ切れたはず。

巨人が現状に陥ったそもそもの原因は、3・4年前の原→堀内への不可解な監督交代劇の際、将来有望なコーチとなるべき人材を平気で打ち捨てたおかしなフロントのせいである……今の巨人こそ、フロント (球団社長とか) にチーム強化を理解する知識あるプロ野球経験者を登用すべきである。

野球を「戦争」に置き換えるなら、現場は軍隊であり、フロントは元帥府である。元帥府が軍事に疎い者で構成されていては戦争に勝てる訳がない!藤田元司さんが生きていれば、その任に最適な人材であったと想われるが、それも今では詮無いこと……原監督が将来その任に就ける唯一の人材だが、彼に代わる監督も今の巨人にはいない。

不幸なことだが、巨人が現状に至った原因は巨人自体にある。当面は尾花・伊原両氏のように、外部から優秀なコーチを招聘するしか手はないだろうが、そのためには少なくとも、今いるフロント陣の大幅改革が最優先事項となる。

一時凌ぎの人材登用に走るような風潮を打破すること…これが巨人を強くする道であるはず!

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2008年1月26日 (土)

進化せよ!野球コラム …その2

第80回選抜高校野球を制するのは…
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順当な優勝候補ならこの4校か!

◎明治神宮大会を逆転で制した昨年の選抜優勝校【常葉菊川】…

◎惜しくも準優勝だった【横浜】…

◎横浜と互角の試合を2度演じた【慶応】…

◎明治神宮大会で常葉菊川と接戦した四国大会優勝校【明徳義塾】…

上記の一角崩しなら、各地方大会を制した以下の3校

★東北大会優勝の【東北】…
★近畿大会優勝の【東洋大姫路】…
★九州大会優勝の【明豊】…

ダークホースなら

☆四国大会の惜敗組の【小松島】と【今治西】…
☆九州大会の準優勝校【沖縄尚学】…

※以上が、秋季大会の結果から推測される有力校だが、隠れたダークホースになるとすれば、山口大会の優勝校で中国大会ベスト4の【華陵】と3度目の正直で21世紀枠に選ばれた【成章】…

以上、私の注目校ですが、あなたの注目はどの36高校ですか…

( コメントお待ちしてまーす! )

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2008年1月10日 (木)

野球コラム 【進化せよ!…その1】

日本ハム…中田翔選手

2008年の新人の中で「打の目玉」といえば、もちろん中田翔
「第2の清原」と呼ばれるそのパワーは、まさしく即プロ通用の逸材だ。

…ただし、これだけは間違いなく言えることがある。
【今のままなら、単なる一発屋で終わるだろう】ということだ!

プロとアマの最も大きな差異…それは【桁違いのスピード能力の高さ】。
投手の球の速さはもちろん、野手の動き、送球の早さ、連携の素早さが違うのだ。

現在のプロ野球は、ヤクルトの青木・ロッテの西岡・ソフトバンクの川崎、果てはイチローなど、野手としてスピード能力に特出した選手は「チームの看板」にまで成長する。

守備面でも、前ヤクルトの古田のキャッチング技術と送球までのスピード。中日の荒木・井端・英智らの打球に対する反応の早さなど、スピード能力に対応できる選手が活躍することは明確に証明されている。

つまり、プロで通用するためにはその桁違いのスピードに対応できる選手にならなければいけない。

しかし、中田選手と上記の選手とは目標とする立場があきらかに違うのも確か…
彼が目指すのは、ゴジラ松井・松中といった【三冠王を狙う選手】であろう。

だが、高校時代の彼のバッティングを見ると、少なからず緩急に対する反応に不安があるのは否めない。春の選抜や夏の大阪大会よろしく、彼のバッティングに不足しているモノは、貯まったランナーを無駄なくホームへ返す柔軟なバッティング。要は、打率を稼げない長距離ヒッターになりやすく、その点なら【清原2世】は間違いないだろう。

まして、今度はワンランク上のプロの世界…
引き合いに出される清原でさえ、相手投手のインコース攻めにてこずって、結局のところタイトルの1冠すら取れなかった。
( 清原の場合、インコース攻めをどう扱うかで現中日の落合監督の体さばきを見習ったが、惜しいことに「バッテリーの配球読み」を体得できなかった…この点は、王監督を見習うべきだったろう。「打てる球しか打たない」という徹底した信念を! )

中田選手は、今のプロ野球の世界でも「清原・松中」になれる常人離れしたパワーを持つ素材である。
生来のパワーは、神に選ばれた者でしか持ち得ないのだから

( もしイチローが、そんな「神に選ばれた肉体を持つ選手」だったら…おそらくメジャーでMVPを獲る選手には育ってなかった。打撃だけでなく、全てのプレーを丹念に研究し、また、それに対応できるスピード能力を維持しえているからこそ彼の今があるのだから…イチローこそ、最たる「長島型選手」といえる…ボール球でもヒットにしちゃうしね。 )

中田選手の扱いに対してスポーツ新聞では、【球団側が「投手との2足のわらじ」を履かせようとしている】などと思ってもいない見出しを並べていたが、とんだお笑い草である…高校時代でさえ、ピッチングに専念すると打撃が伸びなかった選手。当然ながら、プロはその点はしっかり見抜いているはずで、生来の長距離ヒッターとしての素質を伸ばすことに頭を傾けているはず。

打撃におけるパワー勝負なら即プロ通用の逸材であるが、問題は、中田選手が歴代プロ野球選手のどんなタイプの選手を目指すかに懸かっているだろう。

現役選手として彼が目指せる選手は、清原松中金本かのいずれか…

( 清原・松中を目指せば晩年ケガに泣くことは見えているので、できれば金本を目指してもらいたい…肉体維持は至難のことだが、既存の肉体に頼らないプレーヤーになって欲しいから…「ピッチャーはムリ。」というより、打者としての素材が間違いなくズバ抜けているから。その点、巨人の水野はもったいなかったなぁー…良いバッターになれただろうに! )

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