カテゴリー「ニュース」の記事

2013凱旋門賞 結果コラム

2頭の結果と不足材料

“偉業ならず”…オルフェーブル2着・キズナ4着!
優勝馬トレヴィに突き放された結果だけを見るならこの一文で終わってしまうことだが、当コラムを読まれたことのある方でなくても、こんな一言で片付けられない様々な背景・状況があることはすぐに気付かれるだろう。

今回の挑戦において、まず一番に言わねばならないことがある。それは、オルフェーブルもキズナも全力を出した素晴らしい走りができたということ。そして、この両馬を送り込む努力を尽くした関係者には勝ち馬にも優る賛辞を贈らねばならないということである。
両馬ともに前哨戦を勝ち、「アウェイ以上の不利=完全敵地」と言えるロンシャンの地でともに人気の一角を占めるという状況で臨戦しているだけでもすでに偉業なのである。
それだけに勝てなかったことへの落胆は大きいのだが、ほんの10年前にはこんな日が来ることなど考えられなかっただけに、“まさかの日本馬1・2”という夢まで見せてくれたことには賛辞以外の言葉は思い浮かばないだろう。
たしかに今回は夢で終わったが、欧州(フランス)の意地と権威から欧州馬以外に勝たせる訳にはいかない凱旋門賞(勝つことだけならアメリカの方が遥かに勝ちやすい)という、世界一厚い壁に向かってあくまで挑戦し、もう一歩で偉業達成・奇跡の華を咲かせようした日本生産界の覇気の高さこそ、夢に向かって挑むことの大切さを我々に伝えていると言える。

たしかに過去にも凱旋門賞で好走した日本馬はいた。
特にエルコンドルパサー初の2着は、当時の年度代表馬がスペシャルウィークではなく同馬だったことからも大偉業であった証拠であり、しかも、蛯名正義が鞍上にも関わらず僅かの差だったことからも本当に惜しいと感じさせられた。
ただし、エルコンドルパサーは外国産駒であり、まだまだ日本生産馬が太刀打ちできるレベルでないレースであることも明らかなった。

次の2着馬がナカヤマフェスタで、同馬はそもそも大穴だったため多分にマグレの要素は強かったものの、初めて日本産駒が凱旋門賞に2着したという大きな意味合いを持つ馬だった。
同馬も鞍上が蛯名正義だったことで、その腕に見合わない結果に当初は『蛯名は欧州向きのジョッキーなのか?』という何の脈絡もない思考を抱いたものだが、今思えば、“そもそも2着になった2回ともが奇跡だった”と考えれば大いに納得できる結果【こんな騎手には負ける訳がないと一流騎手が舐めてかかったから2着にもぐりこめた=一流騎手たちの油断】であり、同馬の2着が意味する価値は、この程度の騎手でもここまでやれる日本生産馬は強くなっているという生産界にとっては大きな期待を抱かせたことにある。

そして、過去の不足を補って余りあるとして日本中の期待を背負って挑戦したのがディープインパクトだったが、ここで予想だにしなかった事実が判明する。
それは、日本競馬史上最高に技術ある騎手と思われた武豊が、まさか世界に入ったら凡才でしかなかったことに気付かされたこと。
ディープインパクトは紛れもなく日本一の馬であり、当時の欧州陣営も同馬の潜在能力は十分に認めていた。だからこそ、同馬に能力を発揮させない競馬をさせるべく武豊に先手を取らせ、全馬のマトにする戦略で同馬を3着に貶めたのである。だからこそ、勝ち馬が人気薄で漁夫の利優勝馬だったのだ。もちろん鞍上は名手(ルメール)だったが…「もしも」があれば、引っ掛るとか考えずにディープインパクトのペースで走らせてやれば良かったと、おそらく当時の武豊自身が一番思っただろう。
つまるところ、たとえ馬の能力では勝てなくてもディープインパクトの弱点を突けば勝たれることはないと考えた作戦が見事にハマった【日本側からすれば見事に嵌められた】結果が3着だったのであり、それだけ欧州陣営は日本生産馬の実力はすでに世界レベルに達していると見ていた訳である。

そして昨年のオルフェーブル2着。ほぼ万全を期して臨んだ結果、まさかのあの不思議な直線抜け出し後のバテ斜行。
私は今だに『あんな負け方があるのか?』と不思議でならず、悪い想像から『やっぱりスミヨンも欧州人』という発想が頭から消せなかった。
それでも、日本馬が凱旋門賞をいつ勝ってもおかしくないレベルに達していることを証明してくれたことで今回に至った次第である。

そして、今回の結果を見て、なおさら強い思いを抱かされた…
それは、日本生産馬が世界中を席巻する状況にならない限り、現状のままでは凱旋門賞を勝つことは厳しいと言えることである。
たとえば、今回もオルフェーブルの鞍上にはスミヨンを起用したが、いくら彼が欧州では異端児扱いされているジョッキーだとしても、母国を尊重する気持ちがあるからには手控えるつもりなどなくても自然引け目を覚えることは察せられるところ。手抜きなどという悪意はなくても、ここ一番死ぬ気で馬を追うという心を求めるのは酷な要求だろう。
だからと言って、池添が乗ったら2着すらも覚束ないことは阪神大賞典でオルフェーブルに捕まってることしかできない騎乗を見ればあきらか。
だからこそ、武豊の一発に期待したのだが、所詮は競馬学校の卒業生であるからには比較すればスミヨン以下の腕しかなく、オルフェーブルとアンテロ(ペリエ)にも負けてしまったのである。

つまるところ、日本人騎手が乗る日本生産馬でなければ勝ち負けする域に達することはできないということ。それも、外人騎手と同等技量の騎手で臨まないと凱旋門賞を勝つことはできないということ。
したがって、競馬学校における非実力主義が罷り通っている現状を打破しない限り、日本産駒は外人ジョッキーの腕に頼るしかなく、外人騎手に頼るからには国家的威厳を誇りとするフランス凱旋門賞を勝つことはできないことをイヤでも認識しなければならない。

おそらく今後も馬の能力では十二分にチャンスは訪れるだろうが、こと凱旋門賞はフランスという威厳を重んじる国が容易に他国馬に勝たせる訳にはいかないレーシングスピリットを持って施行されているレースであり、そんな破格に重みのあるレースを競馬学校出の中央騎手で勝とうなど高校生がメジャーリーガに勝とうとするようなもの。何しろ、思いっきり油断してもらっても蛯名の2着が精一杯であることがそれを証明しているのだから!

どんなに夢に近づけても、アスリートとはとても思えない思考と技術しかない騎手たちが易々と勝星を稼ぎ、おまけにここ一番では馬券になれば責任を果たしたと思ってコメントしているようなレベルでは到底不可能である。

そんな中、唯一中央騎手(日本人代表)として凱旋門賞に騎乗できる腕があるとすれば、誰をおいても今は岩田康しかいないだろう。メルボルンCも香港スプリントも元の主戦騎手では到底勝てる訳などなかったからだ。
もちろんM・デムーロが帰化して乗ってくれるというなら話は別だが、M・デムーロも生まれはイタリアであるからには欧州の威厳に潰される可能性は高く、外人である彼にそれを望むのは今回のスミヨンとなんら変わらないものだろう。ならば、今は岩田康しか日本代表として送り込める騎手はいない。

今週の京都大賞典の結果には驚かされたものの、競馬学校の未熟者たちを優遇しすぎていることがあからさまになった毎日王冠の結果にはほとほと情けなさしか湧かず、そこにキズナの4着を見てしまっては、是非ともオルフェーブル、キズナ、エピファネイア【特にエピファネイアには岩田康騎乗を期待する…今の騎手は最低のジョッキーなのでエピファネイアは破格の結果を出せる可能性が高いから】のいずれかに彼を乗せて凱旋門賞に挑戦すべきであると騎手を見る目のある方なら誰もが共感できるはず。

最後にこれだけは断言しておく…実力主義でない騎手界を正常に戻さなければ絶対に凱旋門賞など勝てはしないと!

読切感謝!m(--)m どこかで誰かの参考となりますように!
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

| | コメント (3) | トラックバック (0)

ワールドエース故障について

とどのつまり因果応報

今年の日本ダービー①人気で4着だったワールドエースが左前脚屈腱炎を発症し、年内は競走を見送り治療に専念する・・・・・

無事であればセントライト記念を目標に調整されていたとのことで、この逸材までもがより酷い故障に発展するという憂き目に遭わされたことは大変残念な思いがしてならない。

故障の要因は色々考えられるが、同馬の場合、ダービー終了後数日経ってから脚元の故障が発表されたことからも高速馬場による脚への負担だと思われた方が多いはず。

だが、私にはこの高速馬場の問題は、原因の一端ではあるが二の次だとしか思えない……私には、故障を引き起こした最大の要因は、「ユーイチがワールドエースに騎乗したせい」としか思えないのである。

今回のワールドエース故障によって、ユーイチはたった2年でクラシック有力馬を3頭【レーヴディソール、ジョワドヴィーブル、ワールドエース】も潰しているからだ。それもクラシックで1冠も獲ることなしでだ。
ただし、これだけなら「運が悪い…偶然…」と考える方がいて当然だろう。
しかしながら、私がユーイチの騎乗のせいだと言うのは、上記の潰した馬たちにおける彼の騎乗ぶりそのものにある。
これは誰もが合点のいく事柄だと気付くだろうが、彼は優秀な馬になればなるほどドンドン馬の脚質を差し・追い込み型にしてしまう。おそらく(間違いなく)、“技術不足から馬群を捌く技術に欠けるので、届かずとも複勝圏を確保するために後方から他馬を抜いていくという馬に負担を強いる乗り方しかできない”からだ。それが祟って馬にムダな負担を与えてしまうことで故障するとしか思えないのである。

ここで好例となるのが、私が何度も取り上げている“阪神大賞典で池添がオルフェーブルを御せなかったこと”であり、周知のように阪神大賞典時の池江厩舎は、今後のこと(凱旋門賞挑戦)を考えて先行競馬を試みさせた訳だが、最悪にも騎手が馬を御せなかったために豪脚を使いながら取りこぼしただけでなく、その後の天皇賞で大惨敗する要因まで作ってしまった。
これこそ、如何に騎手たちが普段から安全策として後方から馬の末脚に頼った競馬をしているかを意味している好例である。

それでも、まだ池添の方は馬を故障させなかったこと、ちゃんと大レース(3冠+宝塚記念)を勝ち切ったことで責任は十分果たしているのは幸いと言える。
だが、ユーイチに関しては潰した3頭全てが逸材だったにも関わらずどの馬も大事なレースで勝たせることすらできなかった。(ワールドエースに至っては皐月賞・ダービー2つともコカすというおマヌケぶり)
これに比べれば、「池添がオルフェーブルを春天で凡走させたことなど小さな過失に過ぎない」とまで言えるだろう。【池添に馬を先行させようと考えた池江厩舎の指示ミス…そんな技量のある騎手は武豊が干された今の競馬学校卒の者たちにできる者などいない。だからこそクラストゥスやベリーなどの1流半外人騎手に好き放題馬を持っていかれるのである。彼らは技量は未熟でも馬を御すことはできるから!】

もちろん近年の高速馬場も故障の一端を握っているのは間違いない。だが、何より懸念されるのが、“故障を誘発させる騎乗しかしてない騎手の責任”と“そんな騎手を起用した調教師の責任”である。
しかも、これらはどちらも主催者が管理統括していることから、あきらかに贔屓して有力馬を回し続けている主催者の意向・思考が間違っていることを示唆していると断言する!

いくら自分たちが管理する競馬学校卒たちを優先的に勝たせねばならない(騎手育成の存在価値を落とさないことで多くの管理特典を維持するため)とは言え、馬の能力に見合わない親の名声のおかげで騎手をやっていられる者を優遇しすぎるからこのような故障が起きているのだとなぜ気付かないのか不思議でならない。

今回のワールドエース故障は、こうした弊害が生み出した「因果応報」であるのだと私には思えてならないのだ!

せめて同じヤラセでも、誰もが納得できる状況と相応の騎手で行って欲しいと願うばかりである。【…と言うか、せめて馬群を捌けるようになってから「武豊の二番煎じ」を履行してもらいたい!】

| | コメント (7) | トラックバック (0)

ヴィクトワールピサがドバイWC優勝

世界にもあった「人情相撲」に感謝しつつ…

角居厩舎のヴィクトワールピサがドバイワールドカップで優勝した……正直『まさか!』の思いであり、オールウェザーとはいえダート競馬であるからには日本の芝競馬で好走している馬たちが勝てるなどとは思っていなかったからだ。

たとえば、この優勝が凱旋門賞で好走したナカヤマフェスタであったならここまでの驚きにはならなかったろう。オールウェザーに向いているといわれる欧州芝競馬で好績を残しているからだ。

しかしながら、それでもヴィクトワールピサの優勝は喜ばしいかぎりであり、世界に通用する馬の育成を目指していた日本生産界のこれまでの努力がここで華開いたことに深い感慨を覚えずにはいられなかった。

ただし、喜ばしい思いの中で一つだけ不可解な思いが残った。それがトランセンドの2着である……トランセンドはたしかに現在日本を代表するダート馬である。だが、はっきり言って世界に通用するほどの力量を持っているとは全く思っていなかったし、今でも思っていない。しかも鞍上が藤田くんのままだったので、『たとえ日本馬の好走があったとしても同馬は日本馬の中では最下位か最先着のどっちかだろう』としか考えていなかった。

本来ならそんな馬までが2着に頑張ったことは喜ばしいことなのだが、同馬の好走が却って「人情競馬」を際立たせる結果になってしまったのが胸に引っかかったのだ。

しかし、私は「この結果が八百長である」と考えてはいない。良い意味での人情相撲、この場合は「人情競馬」と呼べるものだとも思っている。

八百長と人情相撲・競馬の違いは、自らの損得を捨てているのが「人情~」であり、誰かの損得が優先されてしまうのが八百長なのである。いうまでもなく両者は似て非なるものなのだ。

ただし、現在日本の競馬が外人ジョッキーに席捲されているのは周知のことであり、先日の高松宮記念でも同じ好スタートを切りながらジョーカプチーノの方は不利を受けたとして惨敗を喫し、キンシャサノキセキは史上初の連覇を果たした。この結果にジョッキーの技量差が絡んでいることは誰もが認識できるように、ジョッキーの技量差が如何ともし難いのは現実なのである。

凱旋門賞のナカヤマフェスタとヴィクトワールピサのように、馬の調子はさておき、ともに競馬学校出の日本人ジョッキーだけだったらトランセンドの好走を不思議に思わなかっただろう。だが、ブエナビスタのムーアを差し置いて2着したのがトランセンドの藤田なのである。馬でも劣り、ジョッキーでも劣っていること明白なのにこの結果とは、これが人情競馬でなくて何であろうかと思ったのだ。

レース後のコメントで「ここまで(少差2着に)来れたので悔しかったが、相手も日本馬なので…」と述べたそうだが、それが余計に日本のジョッキーが如何に置かれた立場で結果が左右されているかを象徴しているようである種の「虚しさ」を感じさせられた。

再来週から春のクラシックが始まり、その先陣を切って桜花賞が行なわれる。

おそらく事故さえ起こらなければレーヴディソールが完勝するであろう……大した技量もない鞍上が勝つことになるのだが、ここで明言しておくが、【今のレーヴディソールの実力なら鞍上がもっとマシならば牡馬クラシックに行っても勝てる】はず。今の同馬の能力はそれほどズバ抜けており、特にトライアルで見せた馬の賢さ(4コーナーから追い始めたジョッキーの動作をあざ笑うかのように「ここで抜け出せば勝てる」とばかりに直線半ばになって本気で走り出した姿)は圧巻だった。.

しかしながら、シンボリルドルフに岡部が騎乗したように、義理人情を超えたジョッキー技量優先で良い馬により上手いジョッキーが配されるようにならなければ日本のジョッキー技量の向上は望めないだろう。事実、「武さんの馬に乗れば10回中9回勝てる」などと公共放送で述べたニセ天才のような馬鹿者が増えるだけでなく、今以上に競馬離れに拍車を掛けることになるからだ。

せっかくの優秀馬を無駄にしないことにならないか……一日でも早く「勝つための乗り方を知っているジョッキー」に変わることを願うばかりである。(馬の能力を引き出すのがジョッキーの仕事などと彼が述べるとつい笑ってしまう…勝つための乗り方を知らない者の言葉にしては上出来だから!)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブエナビスタ凱旋門賞断念コラム

ディープスカイよりはマシだけど?!

ブエナビスタが凱旋門賞断念を発表した……いち競馬ファンとしてはひじょーに残念でならない。

しかし、競走馬として、また日本競馬の盛り上がりという面に関しては『 止めてくれて良かった! 』という思いがあるのも否めない。

確かに「 夢 」のある挑戦であるし、推測ではあるが「 もしかしたら… 」の可能性も過去の挑戦馬の中で一番高い馬だと思う。

だが、冷静に考えてみると、断念して国内競馬に専念することの方がリスクも少なく馬のためにもなるのは周知の話であり、凱旋門賞挑戦をブチ上げたことの方がそもそも異例なのだ。

札幌記念において、試走としてはこれ以上ないレースをした感のあるブエナビスタだが、生産牧場・馬主権利を持つ吉田氏の判断は実に賢明な選択だろう。

とはいえ、やはり感情的に釈然としない部分が残ってしまう……

軽量で臨める3才牝馬の挑戦だけに外的要素からも好走してくれそうだったし、まして、古馬初対戦だった札幌記念でムチ使わずの少差2着で、好走の可能性をいっそう高めてくれたからだ。

それだけに、いくら馬体に成長分が診られないからとムザムザ取りやめるのは大変惜しい気がしてならない。言うなれば、「 華 」より「 実 」を取った判断に対し、大人の計算高さを見せられた感がある。

しかしながら、吉田氏の判断は全く以って正しいモノである……思うに、20年前ならともかく、今の凱旋門賞にアメリカ系産駒に属する日本の馬が固執する必要はないだろう。

確かに凱旋門賞は名誉あるレースである。だが、過去の結果が示すように、ヨーロッパ産駒でなければ勝てないという現在の観点からすれば極めて異常なレースであり、日本側からすれば排他的要素がこれほど強いレースもない。

悪い言い方をすれば、単なる「 ヨーロッパを代表する歴史あるレース 」というだけで、華も実もあるレースということなら、凱旋門賞よりブリーダーズカップの方がはるかにレースとしての価値が高いだろう。

ローテーション上の不利に加え、完全アウェイの排他的レース……まして、今回のブエナビスタのように現地のレースを経験させないぶっつけ本番で臨むつもりだった馬では、前に3着プラス失格まで喰らったディープインパクトの二の舞を演じに行くようなモノ。

明治時代じゃあるまいに、今時そんなレースをありがたがる必要はない。

日本では相撲が、中東ではハンドボールがその好例であるように、ヨーロッパにおいては凱旋門賞とF1がその代表格といえる。

どっかのマスコミだけが「 カーレースの最高峰…F1 」などと持ち上げているだけで、現実的にはアジア・アメリカ圏で誰もF1のことなど話題にもしない。

そもそも、引退したレーサーが大金を積まれて復帰させられたのを見ても分かるように、ようするに、排他的要素、あるいは身贔屓ミエミエの物事をありがたがる人間の方が可笑しいのだ。

ともあれ、ブエナビスタが現地のレースを使わなかった時点で挑戦を断念する予感はあったが、それが現実になったことは本当に残念である。それでも、ブエナビスタ自身の評価が下がる訳ではないのが救いといえるだろう。

2年連続ダービージョッキーとなった四位騎手には酷な話だが、ディープスカイの土曜日引退というのはあまりにも凋落がひどすぎるだろう。

これに比べれば、ブエナビスタの断念話など数百倍マシだ!

| | コメント (0)

競馬コラム…2009.05.02

ブエナビスタの凱旋門賞登録に思うこと

今秋に行なわれる凱旋門賞にブエナビスタが登録したという……

果たして本気か否かは現状では不確定な話ではあるが、【 3才牝馬には頗る恵まれた斤量で実施されている欧州最高峰レース 】であるだけに、絶好調で臨めるなら奇跡の期待も高まる何とも夢のある話題である!

…とは言え、やはり現実に考えるなら「 5位入線でも上出来 」であるのは否めない。

今さらながらの解説になるが、【 アメリカ産駒でさえ勝ってない欧州競馬界の象徴的レース 】であり、ある意味「F1」で勝つことより数千倍困難な状況で戦わされることになるからだ!

ディープインパクトが3位入線( 後に失格 )、エルコンドルパサーが奇跡の2位入線( それも蛯名くんで……エルコンドルパサーは本当に強かった!…せめて的場だったら… )した凱旋門賞……

もしも実際にブエナビスタが挑戦することになった場合、何より大事なことがある。それは、本番前に必ず「 実際のレースによる実地経験 」を積ませて欲しいことだ!

…エルコンドルパサーが好走できた要因は多々あるだろうが、馬にとっても騎手とっても最も大きかったのは「 先乗りして現状のコースを経験していたこと 」に尽きる!

確かに実際のレースでも恵まれた点はある。他の欧州馬主・調教師たちが『 トライアル2着とはいえ、所詮はアメリカ産駒のジャパン育成馬。しかも、鞍上は大したことない…だったら欧州馬が負けることはないだろ! 』と多寡を括ってくれたおかげで、比較的スムーズに逃げ手が打てたこともある。

ただ、後になって誰もが惜しんだことだが、『 もしもあの時、鞍上が武豊や本当のお手馬騎手である的場だったら… 』…きっと、あのアタマ差は逆になっていただろうと!!

…この時の危うかった教訓があるから、ディープインパクトは見事な欧州馬の包囲網に架けられて敗れてしまったと言える。その裏付けが、他の欧州有力馬たちも尽く消え、軽量とはいえども人気薄だった牝馬レイルリンクに漁夫の利をさらわれてしまったのだろう。

しかも、ディープインパクトは宝塚記念からの直行という【 人馬ともにレースによる実地未経験で臨んでしまった 】のが痛かったし、何より勿体なかった……慣れない先行競馬を課せられたことでそれが分かるから!

競走馬の移動環境が如何に迅速になっているとはいえ、まだまだ日本産駒がブッツケで勝てるほど海外レースは甘くない。ましてや、ダビスタでも滅多に出れない凱旋門賞である……

先乗りして現況の馬場に慣れさせるくらいの【 余裕あるローテーションで臨まないでは参加するだけ終わってしまうのが関の山 】だろう!

ぜひぜひ、オークス以降に思い切った早期渡欧を進言したい!

…実地戦を使わなかった?使えなかった?ディープインパクイト級の馬でようやく3着、あるいは少差の3着だったと見れば、ブエナビスタがディープインパクト級に至ってないとしても、実地経験を積ませることで少なくとも軽量を活かせる可能性があり、チャンスがないとは言い切れないハズ!…人気薄だったレイルリンクが飛び込んで来れるのだから……

とりあえず、オークスはしっかり脚を測って勝って欲しい。仮に後続に1秒差をつけて勝ったとしても、そこにあるのは単に「 日本の3才牝馬との差 」でしかない。いくらでも力差を見せられるならば、逆に力をセーブして勝てるはずだ!…シンボリルドルフがそうであったように…!

牝馬3冠など捨てるくらいの覚悟で臨んでこそ好結果が得られるのではないのか??…と、馬主さんには酷なことかもしれないが、こう思わざるを得ない「大きな夢のある話題」だろう!!

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

| | コメント (0) | トラックバック (0)

吉永護くんの騎手引退に思うこと

まずは調教助手、そして…

父親は言わずと知れた故吉永正人調教師…母を早くに亡くし、祖母の下で育ち、一見ボンボンのように思えるが、実はかなりの苦労人である。
(そりゃそうだろう…「騎手の女房…」とかいう本を書きながら、厩舎社会からコメンテイターに転身した女史が義理のお母さんなのだから!…楽天の監督の嫁さんみたいなもの。だから私はちっとも発言に重みを感じない。その点は福永くんのお母さんを数百倍尊敬します!)

人に優しく、温厚で我慢強かったお父さんの息子として騎手の職業に就いたが、残念ながら騎手センスも騎手として成功する環境もなかったのは残念でならない。

しかし、騎手として大成できなかったが、そもそも護くん自身が騎手として成功するためにこの世界に入った訳ではないことはこの早期引退でも容易に分かるはず。

今、騎手として成功していると思われている者たちを見返すくらいの調教師に是非是非がんばって成って欲しい!!

お父さんは、ミスターシービーやシービークロスの主戦ジョッキーとして活躍したが、それでも下積み時代の苦労話の一端を見聞きするたびに、当時まだ若かった私は、調教師絶対主義の中で虐げられた見習い騎手たちにいたく同情したものである。

戦前の軍用馬育成という目的で運営されていた厩舎社会では、調教師の立場は神にも等しい存在。そんな中で行なわれる教育という名の「シゴキ=焼入れ=暴力+精神的イジメ」は、今のヤクザも目をそむけるような江戸時代の丁稚奉公以下の扱いを調教師・厩務員・兄弟子が日常茶飯事に行なっていたという。

時代は進み、今ではそんな横暴は少なくなったが、タテ社会のケジメをつけるために暴力が用いられるのは人間社会がある限り絶対になくならない。いわば、もっとも単純な人間の差別化を図るための「道具」として存在し続けているのだ。

以前、後藤くんが木刀を持って吉田豊くんをシメたのが好例…一般社会もよくあることだが、中学・高校・大学のスポーツ部活動などのように【「ケジメ」…この場合、世代の社会的立場を維持するために下の者をいたぶること】から見れば後藤くんの行為は正当化されてしまうのだ。

…とはいえ、確かに「良くないこと」であるが、後藤くんの場合はウデに溺れ、態度が生意気になっていた小僧をシメただけで、その意味では普通のいたぶりとはちょっと違う。今の「イジメ」は、自分より下手な者・弱い立場の者を阻害するのだから…

成功者を尊敬するのは当然の行為だが、人間にはそれぞれ「適材適所」があり、騎手で成功したからといって調教師になった者を私はすんなり尊敬などしない。まして、親から譲られてその座に就いた者など以ての外である!…これまでの関東ではそんな騎手や調教師が横行しすぎたせいで、今の「ていたらく」を生じてしまったのだとつくづく思っているからだ。

苦労を知る者にこそ、後に花を咲かせる機会が訪れて欲しいと心から願っている。だからこそ、吉永護くんには是非とも頑張ってもらいたい…ようやく今年、鹿戸雄・小島茂調教師といった新しい関東厩舎が現れ、関西に席捲された古い体質から徐々に脱却を図る良い兆しが見えてきたのだから!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第59回 阪神ジュベナイルフィリーズ 結果コラム

競馬に奇跡は起きません!引っ張り役が岩田とは
シェアブログkusakeibaに投稿

私の予想は大撃沈…
◎13番…カレイジャスミン ○17番…エイシンパンサー
▲14番…ラルケット △6番…シャランジュ

ちょっとムチャでしたね…北村宏の「◎」は!
( やっぱり彼は、「生涯いち藤沢和厩舎所属騎手」で終わっちゃうんだね。でも、7着ならよく頑張った方…追えない騎手にしては! )

しかし…まさか岩田が逃げるとは思わなかった。
( ビックリだね…だって、そのポジションは福永だろ!おかげで脚が残せたエイムアットビップが3着になっちゃったよ…岩田に感謝しなきゃね…違うわ、エイシンの馬主さんにだね! )

ラルケットは本当に残念…フランス人は、ペリエかルメールでなきゃダメだ。
( あの出遅れ…もちろんワザとだと思うけど、関東リーディング上位でも良い騎手を持ってない厩舎じゃ仕方ないか…パスキエも可哀相だね。 )

惜しかったのはシャランジュ…追込み一手だけに上がり競馬になったのは残念。
( 直線ぶつけられたのも痛かった…ニシノガーランドが縒れたから。…あれ?この馬も外人だったな…プラードかよ!なら、しゃーねーな。馬が悪いんだもん! )

その点…Kさんはスゴイ!

◎15番…トールポピー 厩舎が一流、連対ハズシなしで有力馬と未対戦
○10番…エイムアットビップ 抑えが効けばスピード性能一番で巻き返せる
▲9番…レーヴダムール 厩舎一流、新種牡馬で新馬戦1番人気で勝ってる
△11番…オディール ファンタジー1着、9番と縁深く要注意

※外人は全部「斬り」…「WSJSに出てるから、やる訳ねー!」…だって!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第43回 中日新聞杯 結果コラム

「球も」来ず!野球ネタは「ダイレクトキャッチ」か…
シェアブログkusakeibaに投稿

◎8番…サンライズマックス ○16番…ゴールドキリシマ
▲10番…タマモサポート △13番…タスカータソルテ

○幸、▲津村の食い込みに期待したが…やっぱり撃沈の中日新聞杯。

「若さに期待…」と言いながら、タマモサポートを選んだ私がバカだった!
( B級騎手の子は所詮B級なのかなあ?…関東の若手の中では期待してる騎手なんだけどなあ?…やっぱり調教師の息子の方が上なのかなあ?…でも、今週はお父さんじゃなく息子が主役…藤岡親子はどっちかだね。…当り前か。 )

ステイゴールド産駒の一発は、1着馬だけで梅田康厩舎は論外!
( これはさすがにムチャでした。デムーロとルメールが主賓の中京開催では、「関西の裏開催王」幸は用なしでした…みなさんスイマセン。 )

しかし…よく小牧は2着に届いたな!?

2着の相手はルメール…展開面で1着のデムーロが先に差してくれたのが要因だが、2kg減もデカかった。
( それでもダイレクトキャッチは休み明け…やはり、騎手より厩舎だね!若い馬だからチェックはしたんだけど… )

その点、Kさんはさすが!

◎8番…サンライズマックス 厩舎のやる気、デムーロ起用で不動の軸
○13番…タスカータソルテ 55kgが不安だが、叩き3走目で重賞勝ちアリで
▲5番…ダイレクトキャッチ 小回りなら2000mOK。休養明けだから逆に怖い
△17番…マヤノライジン 昨年の3着馬で、レース実績要注意はこの馬のみ

「以上!」だってさ…完璧じゃん!
( マヤノライジン取消で3頭ドンピシャ!…「若馬」優先が徹底してるわ! )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エリザベス女王杯 結果コラム

ウォッカの取消より、柴田善の出遅れに…(哀)
シェアブログkusakeibaに投稿

ウォッカの直前取消で【興味半減】となったエリザベス女王杯…

一人横綱となったダイワスカーレットの完勝で決まった!
(エリザベス女王杯はまだ獲ってなかった安藤勝の独壇場…朝青龍のいない時の白鳳みたいなもの)

私の予想も「◎」ウォッカがいなくなったおかげで、「○→△→▲」の順で決まり、3連複は1点買いで、馬単と3連単は「○」ダイワの1着固定で2点買いで的中と、ほぼ「完勝」状態で当てさせて頂きました!

しかし、レースが終わった後、馬券の的中より先に何とも言い様のない「哀しく切ない思い」が私の脳裏を駆け巡った…

それが【アサヒライジングの微妙な出遅れ】と、それでも行こうと思えば行けたはずなのに【行かなかった柴田善の騎乗スタイル】を見せられたこと…

正直、アサヒライジングがまともにスタートしてても「逃げ残りは厳しいメンバー」なので、敗戦自体は仕方ない。

だが、多少出遅れても行こうとしなかった柴田善騎手のレースぶりに、なぜこの厩舎がG1を勝てないのかはもちろん、【 なぜ柴田善がクラシックを勝てないのか? 】が如実に現されたことに哀しさを覚えたんです…

脚を残して逃げるのがこの馬のスタイルなのは分かる。だが、ここ一番で大魚を釣り上げようと思ったら、出遅れに臆することなく、思い切った手を打って欲しかった…
(この馬に関しては、おそらく騎手に特別な指示など出していないはず。ということは、出遅れたらムリしないと騎手は決めていたのでしょう…彼ほどのベテランだったら、思い切った手を打っても良かったんじゃないか?)

「馬を安全、確実に馬を走らせるのは、ものすごく大事なこと」なのも分かる…分かるけど…そんな気持ちで勝てるメンバーでないことは百も承知ではないか…!

柴田善騎手の腕なら、多少の出遅れをカバーして逃げ手を打つことはできたはず。序盤はスローペースだったのだから…

なのに、敢えてダイワスカーレットのペースに合わせてレースをしたことに、『 強い馬に乗ってる訳じゃないんだから、なぜ調教師も思い切った逃げ手を打つくらいの指示を出さないのか? 』と思ったのは私だけではないはず…

柴田善騎手は上手い騎手…上手い騎手だが、なぜクラシックが獲れないのか…
それは、土壇場でも馬に余裕を持たせて走らせてしまう「無意識の安全」が染み付いているから!
( 馬券対象にはしなかったが、思い切った逃げを注意したのは当然。だから、出遅れた時点で「読み通り」になったのはOK…でも、この「安全な騎乗ぷり」でいる限り、他の騎手みんなが「ヤラセ」で勝たせてくれないとクラシックはムリ。勝ち星は叔父さんを超えられても、ドラマチックな勝利は期待できないな?…まっ、それも柴田善騎手らしいかもね!…でも、安全に乗る=関東の重鎮では、そりゃあ地方騎手を転入させないとユタカの相手はできんわなー…内田博ーっ、早く関東に来てくれー!…伝統ある関東騎手レベルが疑われちゃうよー!…今回の柴田善に比べれば、ムリな好位で競馬した福永の方がまだ見所があったね。 )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ファンタジーS直前予想コラム

危険な厩舎にご用心シェアブログkusakeibaに投稿

前売り1番人気がエイムアットビップ(矢作厩舎、福永)なのは妥当だが…

結果がどうなるか、正直「見もの」なところで、私は迷わず「切り」!
(裏予想と思った方は、この馬の連軸で勝負ですよ)

理由は簡単、先週のスワンSを勝ったばかりの矢作厩舎が2週連続重賞勝ちするなど考えられないから…
(別に騎手に不安がある訳じゃない…珍しいことだが)

では、何を連軸にするかだが…
ここは文句なくドリームローズ(池江寿厩舎、武豊)で勝負です!

知っての通り、お父さんが(池江郎厩舎)がいる限り、まだ本物のG1を勝ってはいけない厩舎。
だが、フサイチジャンクやドリームジャーニーのように「良い馬」は少なからず入厩されているので、遠からずクラシックを勝つのは目に見える。
(親からの引継ぎが上手くいってる厩舎ということ…ある意味、大久保親子(正→龍)よりスムーズではないか!? )

1番人気が厩舎に「?」がある以上、デビュー戦の川田騎手から今週話題独占の【3000勝達成】武豊使いのこの馬を軸にするのはむしろ当然でしょ!
(新馬を「怒涛の追い込み」で勝った点がちょっと不安だが、鞍上強化で「勝負懸かり」なのは、この馬と上村を降ろしたオディール(橋口厩舎、安藤勝)くらいなモノ)

ということで、印は以下の通り…
◎1番ドリームローズ ○3番オディール ▲11番マイネレーツェル
△2番ルルパンブルー △4番ビーチアイドル

話のネタなら単勝2番人気のビーチアイドル(加用厩舎、四位)の3着固定…
(ビーチアイドルといえば「浅尾美和」でしょ!…この馬も3着だったらピッタリじゃないの?…でも、可哀想だよね浅尾さんは!?だって、ビーチバレーの人気向上と資金稼ぎのためにメディアに出たことで、実力国内3位なのにマスコミの餌食になっちゃったんだもん。…この娘のためにも、マスコミもちょっとは遠慮してやれば良いのに)

ついでに、「亀田」はもう結構です!
(マスコミにいいように取り上げられてるの分かってるだろうに、もう「ビッグマウス」辞めて、普通に世界を目指せば良いのに?…あの家族が更正(世間と自分を見直すこと)なんかできる訳ないじゃない!一般人だったら「ただのケンカ好きのチンピラ」だよ!…第一、どんなにボクシングが強いといったって、所詮は軽量級。体重別のあるスポーツである以上、やっぱり無差別・ヘビー級が最高。せめて【実力でチャンピオンになってから語ってちょうだいな】…どうせ、下剤入りオレンジを配る所の所属なんだから、誰も「本物だ」なんて思ってないよ。…地道に頑張ってる他のジムの選手まであおり喰っちゃうから、マスコミ報道もいい加減にして欲しいね!)

スンマセン…余談が長すぎました!

| | コメント (0) | トラックバック (0)