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2013凱旋門賞 結果コラム

2頭の結果と不足材料

“偉業ならず”…オルフェーブル2着・キズナ4着!
優勝馬トレヴィに突き放された結果だけを見るならこの一文で終わってしまうことだが、当コラムを読まれたことのある方でなくても、こんな一言で片付けられない様々な背景・状況があることはすぐに気付かれるだろう。

今回の挑戦において、まず一番に言わねばならないことがある。それは、オルフェーブルもキズナも全力を出した素晴らしい走りができたということ。そして、この両馬を送り込む努力を尽くした関係者には勝ち馬にも優る賛辞を贈らねばならないということである。
両馬ともに前哨戦を勝ち、「アウェイ以上の不利=完全敵地」と言えるロンシャンの地でともに人気の一角を占めるという状況で臨戦しているだけでもすでに偉業なのである。
それだけに勝てなかったことへの落胆は大きいのだが、ほんの10年前にはこんな日が来ることなど考えられなかっただけに、“まさかの日本馬1・2”という夢まで見せてくれたことには賛辞以外の言葉は思い浮かばないだろう。
たしかに今回は夢で終わったが、欧州(フランス)の意地と権威から欧州馬以外に勝たせる訳にはいかない凱旋門賞(勝つことだけならアメリカの方が遥かに勝ちやすい)という、世界一厚い壁に向かってあくまで挑戦し、もう一歩で偉業達成・奇跡の華を咲かせようした日本生産界の覇気の高さこそ、夢に向かって挑むことの大切さを我々に伝えていると言える。

たしかに過去にも凱旋門賞で好走した日本馬はいた。
特にエルコンドルパサー初の2着は、当時の年度代表馬がスペシャルウィークではなく同馬だったことからも大偉業であった証拠であり、しかも、蛯名正義が鞍上にも関わらず僅かの差だったことからも本当に惜しいと感じさせられた。
ただし、エルコンドルパサーは外国産駒であり、まだまだ日本生産馬が太刀打ちできるレベルでないレースであることも明らかなった。

次の2着馬がナカヤマフェスタで、同馬はそもそも大穴だったため多分にマグレの要素は強かったものの、初めて日本産駒が凱旋門賞に2着したという大きな意味合いを持つ馬だった。
同馬も鞍上が蛯名正義だったことで、その腕に見合わない結果に当初は『蛯名は欧州向きのジョッキーなのか?』という何の脈絡もない思考を抱いたものだが、今思えば、“そもそも2着になった2回ともが奇跡だった”と考えれば大いに納得できる結果【こんな騎手には負ける訳がないと一流騎手が舐めてかかったから2着にもぐりこめた=一流騎手たちの油断】であり、同馬の2着が意味する価値は、この程度の騎手でもここまでやれる日本生産馬は強くなっているという生産界にとっては大きな期待を抱かせたことにある。

そして、過去の不足を補って余りあるとして日本中の期待を背負って挑戦したのがディープインパクトだったが、ここで予想だにしなかった事実が判明する。
それは、日本競馬史上最高に技術ある騎手と思われた武豊が、まさか世界に入ったら凡才でしかなかったことに気付かされたこと。
ディープインパクトは紛れもなく日本一の馬であり、当時の欧州陣営も同馬の潜在能力は十分に認めていた。だからこそ、同馬に能力を発揮させない競馬をさせるべく武豊に先手を取らせ、全馬のマトにする戦略で同馬を3着に貶めたのである。だからこそ、勝ち馬が人気薄で漁夫の利優勝馬だったのだ。もちろん鞍上は名手(ルメール)だったが…「もしも」があれば、引っ掛るとか考えずにディープインパクトのペースで走らせてやれば良かったと、おそらく当時の武豊自身が一番思っただろう。
つまるところ、たとえ馬の能力では勝てなくてもディープインパクトの弱点を突けば勝たれることはないと考えた作戦が見事にハマった【日本側からすれば見事に嵌められた】結果が3着だったのであり、それだけ欧州陣営は日本生産馬の実力はすでに世界レベルに達していると見ていた訳である。

そして昨年のオルフェーブル2着。ほぼ万全を期して臨んだ結果、まさかのあの不思議な直線抜け出し後のバテ斜行。
私は今だに『あんな負け方があるのか?』と不思議でならず、悪い想像から『やっぱりスミヨンも欧州人』という発想が頭から消せなかった。
それでも、日本馬が凱旋門賞をいつ勝ってもおかしくないレベルに達していることを証明してくれたことで今回に至った次第である。

そして、今回の結果を見て、なおさら強い思いを抱かされた…
それは、日本生産馬が世界中を席巻する状況にならない限り、現状のままでは凱旋門賞を勝つことは厳しいと言えることである。
たとえば、今回もオルフェーブルの鞍上にはスミヨンを起用したが、いくら彼が欧州では異端児扱いされているジョッキーだとしても、母国を尊重する気持ちがあるからには手控えるつもりなどなくても自然引け目を覚えることは察せられるところ。手抜きなどという悪意はなくても、ここ一番死ぬ気で馬を追うという心を求めるのは酷な要求だろう。
だからと言って、池添が乗ったら2着すらも覚束ないことは阪神大賞典でオルフェーブルに捕まってることしかできない騎乗を見ればあきらか。
だからこそ、武豊の一発に期待したのだが、所詮は競馬学校の卒業生であるからには比較すればスミヨン以下の腕しかなく、オルフェーブルとアンテロ(ペリエ)にも負けてしまったのである。

つまるところ、日本人騎手が乗る日本生産馬でなければ勝ち負けする域に達することはできないということ。それも、外人騎手と同等技量の騎手で臨まないと凱旋門賞を勝つことはできないということ。
したがって、競馬学校における非実力主義が罷り通っている現状を打破しない限り、日本産駒は外人ジョッキーの腕に頼るしかなく、外人騎手に頼るからには国家的威厳を誇りとするフランス凱旋門賞を勝つことはできないことをイヤでも認識しなければならない。

おそらく今後も馬の能力では十二分にチャンスは訪れるだろうが、こと凱旋門賞はフランスという威厳を重んじる国が容易に他国馬に勝たせる訳にはいかないレーシングスピリットを持って施行されているレースであり、そんな破格に重みのあるレースを競馬学校出の中央騎手で勝とうなど高校生がメジャーリーガに勝とうとするようなもの。何しろ、思いっきり油断してもらっても蛯名の2着が精一杯であることがそれを証明しているのだから!

どんなに夢に近づけても、アスリートとはとても思えない思考と技術しかない騎手たちが易々と勝星を稼ぎ、おまけにここ一番では馬券になれば責任を果たしたと思ってコメントしているようなレベルでは到底不可能である。

そんな中、唯一中央騎手(日本人代表)として凱旋門賞に騎乗できる腕があるとすれば、誰をおいても今は岩田康しかいないだろう。メルボルンCも香港スプリントも元の主戦騎手では到底勝てる訳などなかったからだ。
もちろんM・デムーロが帰化して乗ってくれるというなら話は別だが、M・デムーロも生まれはイタリアであるからには欧州の威厳に潰される可能性は高く、外人である彼にそれを望むのは今回のスミヨンとなんら変わらないものだろう。ならば、今は岩田康しか日本代表として送り込める騎手はいない。

今週の京都大賞典の結果には驚かされたものの、競馬学校の未熟者たちを優遇しすぎていることがあからさまになった毎日王冠の結果にはほとほと情けなさしか湧かず、そこにキズナの4着を見てしまっては、是非ともオルフェーブル、キズナ、エピファネイア【特にエピファネイアには岩田康騎乗を期待する…今の騎手は最低のジョッキーなのでエピファネイアは破格の結果を出せる可能性が高いから】のいずれかに彼を乗せて凱旋門賞に挑戦すべきであると騎手を見る目のある方なら誰もが共感できるはず。

最後にこれだけは断言しておく…実力主義でない騎手界を正常に戻さなければ絶対に凱旋門賞など勝てはしないと!

読切感謝!m(--)m どこかで誰かの参考となりますように!
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競馬人気衰退の危機

個人ジョッキー持ち上げに対する危機感のなさ

先の震災のため、先週も土日に重賞4つが組まれる特別な週間だったが、その内容はあまりに露骨すぎる特定ジョッキーの補填レースになってしまった。

近年、日本のジョッキーが短期免許の外国人ジョッキーに勝ちまくられていることに対し、競馬学校の教育方針の誤りではないかと問われる声が叫ばれているが、先週の競馬はまるでそうした声を逆なでするような酷い結果になってしまった。

いわずもがなの「レーヴディソール戦線離脱によるメグマー(恵まれ)福永への補填」である。【土曜日は日経賞・中山牝馬Sの2重賞を連続勝ち。日曜日は大阪杯・ダービー卿CTともに2着という内容で、先々週、高松宮記念をリスポリ騎手が勝ち、その後行なわれた毎日杯では圧倒的人気だったトーセンレーヴが3着に敗れるという「バランスある競馬」が行なわれた矢先にこの始末である】

私は、こうしたジョッキーとして本当に上手くもない者があまりに恵まれすぎることで他のジョッキーの成長を阻害し、勝つための騎乗ではなく、レースにおいて如何に徒党を組むかばかりが進歩してしまう点を危惧するのである。

こうした露骨な特定ジョッキーへの補填ばかりがなされていと、馬の能力や実績で予想する純粋な競馬ファンはどんどん競馬から離れていき、最後には「馬券を当てることのみを目的とする者」だけが競馬を見るだけになり、結局日本の競馬が衰退する道を辿ってしまうからだ。

せいぜいテイエムオペラオーと和田のコンビのように、強い馬に乗ったおかげでジョッキーが勝たせてもらっている状況であればまだ周囲は納得するだろうが、如何せん勝つための騎乗法を知らない単なるマスコミ受けするジョッキーだから勝たせるというのはあまりに酷すぎる状況だろう!

福永くんが恵まれているのはもう誰もが分かっていること。まして騎乗技術が上手くないことは周知の事実である。本当に上手ければ牡馬クラシックを今まで勝ってないなどということがある訳がないからだ。

そんなジョッキーが、1流半とはいえ外人ジョッキーであるリスポリ騎手ですらやれなかった同日2重賞勝ちをしただけでも苦笑モノなのに、翌日曜の2重賞もともに2着するという不可解な好走をしているのである。これが特定ジョッキーへの補填といわずして何であろう……これはあきらかに主催者たるJRAの「危機意識の薄れ」以外の何物でもない!

こんなマネをしているようだから『競馬はヤラセ。勝つジョッキーに他のジョッキーがわざと道を開けていることでそれが分かる…』などと評されるのである。そして、引いては今の外国人ジョッキーに容易くひねられる下手クソ騎手ばかりがのさばってしまう体たらくに陥ってしまったのだ。

数年前、とある好素質を持った新人ジョッキーがいたが、その子のジョッキー意識はデビューの時点で、「武さんの馬に乗ったら10回中9回勝てる」などと言ってしまう大きな勘違いをしているのである。これが騎手育成の誤りである良い証拠!

騎手とは本来アスリート(運動神経に長けた者のみに与えられる称号)である。だが、今の日本競馬のジョッキーは単なる乗り役でしかなく、このままではとても世界に通用するジョッキーの育成など不可能である。それどころか単なる徒党団体に成り下がってしまうだろう。

「人馬一体」という言葉が競馬の本当の姿であるならば、こうした特定ジョッキーへの補填など言語道断であるのは誰もが納得できるはず。

競馬衰退への道を辿らせる薄れた危機意識をすぐに改善しなければいけない……そのためには本当に上手いジョッキーが実力に見合った馬に乗せられることがまず実行されねばならない基本事項である。

私は、先週の福永補填重賞丸出しの中にその危惧を見出したので不安に駆られるばかりである………

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再考…競馬を観る側が欲すること

大局は2つ

もうすぐ今年の競馬も終わろうとする中、競馬を観戦する側が本当に見たい競馬とは何かを再考してみた。すると、大局的に2つの事柄に集約されていると考えるに至った。

①…強い馬たちが実力通りの競馬をしてくれる!

 古くは、阪神大賞典におけるナリタブライアンvsマヤノトップガンの一騎打ち。今年に関しては、天皇賞(秋)におけるブエナビスタの完勝劇が好例である。

 つまるところ、馬券を買う上ではどんな予想をしてても、こうした本当に強い馬たちがその実力を遺憾なく発揮して勝ったり、もしくは凌ぎを削り合うレースを見せてくれれば、たとえ馬券が外れても見ている側は大いに納得できる。

 要するに、純粋に馬券の勝ち負けを超えた強さを見せてくれるレース内容であり、「ギャンブルではなく、スポーツとしての競馬」を明確に見せてくれることだ。

②…馬の力を騎手が見事に引き出した競馬!

 人気の有無に関わらず、馬の持てる力を100%、もしくは120%(過去に無い走り)を騎手のアシストによって引き出されたレースということ。

 古くは、マイルチャンピオンシップにおける的場現調教師のアグネスデジタルの激走や先の1番人気トランセンドなど、120%や100%の馬の実力を出し切った人馬一体のレースであること。つまり、人気馬であればその実力に見合った結果を騎手が残し、人気薄であれば騎手の好騎乗によって1着を獲るレースということだ。

 要するに、馬の実力を阻害しないように騎手がしっかり乗れているかどうかが基本で、過去の福永・岡部・武豊騎手などが、もう勝てないだろうと思っていた馬を勝たせてしまうような結果を見せられた場合である。

 しかし、最近のレースでは、上記の2つの内容に見合うレースというのが本当に少なくなってきているように思えてならない。新馬戦や平場戦はともかく、特にグレードレースにおいて上記①・②に該当するレースが少なくなっている。

 今年のグレードレースにおいて①に該当するものを挙げるなら、京都大賞典のメイショウベルーガvsオウケンブルースリくらいだろうし、また、②に該当するものを挙げようと考えたがすぐには思い浮かばず、多少時間が掛かって思い浮かんだのが天皇賞(秋)だった。

 つまるところ、騎手に関してコレが十全と思われるレースが、今の中央競馬ではほとんど見られないということである。

 この要因は多々あるが、私が辿り着いた結論は、【 馬の能力に見合った騎手が配置されていない 】・【 馬と一体性のある騎手がいない 】ということだ!

 昔とは仕組みが違うので比較にはならないが、例えばテイエムオペラオーやナリタトップロードには馬の実力より遥かに見劣りする鞍上が乗せられていたが、彼らの場合、ともに所属厩舎の馬というそれこそ騎手の技量以上の背景があり、彼らでなければならない理由がそこにはしっかり存在していた。

 だが、今回のキングスエンブレムや近走のリルダヴァルには、「なぜこの騎手を乗せるのか?」という疑問しか出てこない。少なくとも、ヴァーミリアンとキングスエンブレムは騎手の起用が逆であるのが当然だったろう。

 つまり、ある特定のジョッキーばかりが、その未熟な技量にも関わらず起用されている傾向が大いに目立つのだ。だからこそ、②に該当するレースがほとんど見られなくなっているのだ。

 見る側と乗る側では考え方は違うだろうが、私の基準とする「上手いジョッキー」というのは、いざココ一番のレースでしっかり勝ちきることの出来るジョッキーだと思っている。

 これができる者が一流と呼ばれるにふさわしいジョッキーであり、ジョッキーがアスリートとして存在している理由だと考えている。

 人気馬を人気通りに走らせることのできる者。たとえハナっから勝負にならない馬に乗っていても、しっかり騎手としての見せ場・仕事のできる者。これがジョッキーがアスリートとして存在している理由であり、軽装で危険なレースに臨んでいるからアスリートと呼ばれる訳ではない。(…だったらサーカス団員の方がもっと立派なアスリート。何しろ、観客に自分の仕事をしっかり見せているのだから!)

 今年は特に外国人ジョッキーの活躍が目立っているが、それもこれも全ての根源は、「ある特定のジョッキーが技量に見合わない馬に乗っていること」、もしくは「能力が足りないと思われた馬をアスリートたる外国人ジョッキーが十全に引き出してしまった」からである。それだけ、騎手の起用に大幅な偏重があるという証拠だろう。

 ジャパンカップの降着判定をうんぬんする前に、センスのあるジョッキーをより高見に導くための機会と厳しい指導を行うこと(=一時干すくらいの厳しさが必要)。また、技量がしっかり身につくまで時間をかけて育てる意識が必要ではないかと、最近特に思えてならない・・・・・・アシストつきの逃切り大穴競馬など馬券的な話題にはなっても、結局のところ騎手にとっては百害でしかない。なぜなら、そこには技量のあるジョッキーのヤラズが絡んでくるのだから!(…クイーンスプマンテの勝ったエリザベス女王杯がその最たる例!)

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騎手の技量向上のために…競馬コラム

世代交代の期待と不安

今年のジャパンカップではウオッカが勝った。だが、これは今後の騎手界にとって、大きな分岐点を示したものといえるだろう。なぜなら、これまで数々の記録を作ってきた武豊を降ろして出た結果だからだ。

では、なぜこれが大きな分岐点になるといえるのか・・・

それは、中央競馬における騎手という職業が、如何に多く徒党を組んで行われてきたかを証明し、かつ、そこからちゃんとした実力世界(アスリートとしての騎手の存在)に移行しようと苦悩しているのかを如実に表したからだ。

武豊は今でもそうだが、競馬学校出の中で一番上手い騎手である。しかし、彼ですらまだまだ世界では通用しないことを今回の騎乗変更がはっきり証明してしまった。

しかも、展開や鞍上を万全で臨んだにも関わらず、危うくオウケンブルースリの内田博に差されそうになったのだ。

つまり、ルメールで臨みながらギリギリの勝利であるからには、変更がなければ誤魔化しようもない負け方になっていた可能性が大きかったということだ。

はっきり言うが、先日のウオッカのゴール板(決勝線)は一体どこに設定されてたのか疑わざるを得ない。判定結果と逆の馬単を持っていた人は、悔やんでも悔やみきれないだろう。

たしかにウオッカは、牝馬初のダービー馬ということでファンの多い馬であり、当然ながらJRAへの貢献度も一番高い馬である。だが、鞍上にルメールという万全を期し、デムーロには大外枠に配置させて凡走をさせ、あまつさえ武豊にすら先導役をさせるという状況でありながら、どう見ても差されたとしか思えないほど能力に翳りが見えていたのは否めない。

そもそも、四位を降ろした時点でその能力を疑わねばならない存在であったといえ、だからこそ、昨年のヴィクトリアマイルで駄馬の後塵を浴びてしまったのだろう。

まして、微妙な判定は昨年の秋天に続いて2度目のこと。

だからこそこれ以上ブザマな姿をさらす訳にもいかず、鼻出血という名目で早々に有馬記念不出走・引退を飾るしかないのだろう。

マスコミなどでは、武豊の衰えを唱える者もいくらかいるがこれは間違いである。

競馬学校出だけでレースをすれば、武豊に勝る者など誰もいないだろう。同じ2年連続ダービージョッキーという四位ですら及ばないのだ。だからウオッカを降ろされたのだ。

喩えるなら、日本の競馬学校とはサッカー日本代表に酷似しているといえる。馬の能力では勝負できても、騎手個人の実力では世界に通用しないからだ!

サッカーでいえば、馬の能力とは戦術や戦略(ゲームにおける攻撃やDFの在り方)では通用しても、個々の技量では海外の一流選手の足元にも及ばないから負けるのだ!

FWなんか気にせずに、DF力の高い選手を養成できるようになればまだ勝ち目もあると思うが、未だに神戸のFWとかを先発起用していているのではベスト4などお笑い草でしかない。

競馬では天才・三浦くんがいい例である。本当に天才であるなら、2年目の重賞勝ちが前年と同じなどという訳がない。だから私は、彼は福永と同じだというのである。

また、そんな恵まれた子の割を食っているのが、それまで恩恵を受けて勝っていた中堅ベテラン騎手たちであり、後藤などモロに勝星どころか連対率までも下げている状況にある。彼も恵まれくんだったという証明だ。(…木刀持って、騎手の縦社会を守った功労者だが、所詮技量的には吉田豊に劣る者なのだ)

先日、小中学生のポニーレースが行われたが、あれこそがJRAが騎手に苦悩している証拠である。

これまで騎手の息子たちを大勢ジョッキーとしてきたが、とても世界に通用する本物のアスリートジョッキーを育成することができてない。だからこそ、一般に騎手界を開放して、より技量の高い者を呼び込もうとしているのだ。

では、どうすれば実際のレースで好走できる騎手を作り出すことができるかだが、ただ周りを意識しながら乗るだけなら歴代の鬼教官でも良いだろうが、それではただ周りを意識してバランス良く乗る騎手しか生まれない。

如何に多くの実戦を経験させられるかが全てといえるのが騎手であるなら、見習のうちから地方競馬に出張させるとかして、より実戦に近い形を経験させ、それを的確に指導できる教官が必要だろう。

つまり、一緒に乗って指導できる騎乗技術の高い教官を配置せよということだ。

その役ができるとすれば、現役騎手を除けば数人しかいないが、岡部幸雄、柴田政人、的場均、そして問題は多々あるが田原成貴くらいの技量の持ち主にお願いするしかないだろう。

調教師などではとても大成する訳がないのだから、彼らに実戦教官をさせることができれば、今の元騎手教官よりは何百倍も上手くなるはずだ。なにより、生徒たちの態度自体が変わる。2流騎手上がりの指導など誰もありがたがる訳がないからだ。

教官の1流化を図ること。これがとっかかりになるはず!(…これもサッカーに似ているかもしれない。ただし、サッカーの場合、監督よりもコーチにそんな人材を多く持てればの話だが・・・一度もWCに出れなかった世代がコ-チでは土台ムリがある。頭デッカチは頭でしか思考できないのは当然だからだ。だから、宮本が日本代表のDFになれるのだろう。・・・頭が良いのは認めるが、基本的な体力で劣っていては話にならないことに早く気付いて欲しいと思うばかり。もちろん、ゴンもカズも同様だ。彼らの仕事は一般の選手や子供たちにサッカーの魅力を伝えるという大役がある・できるのだ。いつまでも現役とかいって、所属チームに迷惑を懸けてる場合じゃないのに!これは予断でした・・・

以上!

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ブエナビスタ凱旋門賞断念コラム

ディープスカイよりはマシだけど?!

ブエナビスタが凱旋門賞断念を発表した……いち競馬ファンとしてはひじょーに残念でならない。

しかし、競走馬として、また日本競馬の盛り上がりという面に関しては『 止めてくれて良かった! 』という思いがあるのも否めない。

確かに「 夢 」のある挑戦であるし、推測ではあるが「 もしかしたら… 」の可能性も過去の挑戦馬の中で一番高い馬だと思う。

だが、冷静に考えてみると、断念して国内競馬に専念することの方がリスクも少なく馬のためにもなるのは周知の話であり、凱旋門賞挑戦をブチ上げたことの方がそもそも異例なのだ。

札幌記念において、試走としてはこれ以上ないレースをした感のあるブエナビスタだが、生産牧場・馬主権利を持つ吉田氏の判断は実に賢明な選択だろう。

とはいえ、やはり感情的に釈然としない部分が残ってしまう……

軽量で臨める3才牝馬の挑戦だけに外的要素からも好走してくれそうだったし、まして、古馬初対戦だった札幌記念でムチ使わずの少差2着で、好走の可能性をいっそう高めてくれたからだ。

それだけに、いくら馬体に成長分が診られないからとムザムザ取りやめるのは大変惜しい気がしてならない。言うなれば、「 華 」より「 実 」を取った判断に対し、大人の計算高さを見せられた感がある。

しかしながら、吉田氏の判断は全く以って正しいモノである……思うに、20年前ならともかく、今の凱旋門賞にアメリカ系産駒に属する日本の馬が固執する必要はないだろう。

確かに凱旋門賞は名誉あるレースである。だが、過去の結果が示すように、ヨーロッパ産駒でなければ勝てないという現在の観点からすれば極めて異常なレースであり、日本側からすれば排他的要素がこれほど強いレースもない。

悪い言い方をすれば、単なる「 ヨーロッパを代表する歴史あるレース 」というだけで、華も実もあるレースということなら、凱旋門賞よりブリーダーズカップの方がはるかにレースとしての価値が高いだろう。

ローテーション上の不利に加え、完全アウェイの排他的レース……まして、今回のブエナビスタのように現地のレースを経験させないぶっつけ本番で臨むつもりだった馬では、前に3着プラス失格まで喰らったディープインパクトの二の舞を演じに行くようなモノ。

明治時代じゃあるまいに、今時そんなレースをありがたがる必要はない。

日本では相撲が、中東ではハンドボールがその好例であるように、ヨーロッパにおいては凱旋門賞とF1がその代表格といえる。

どっかのマスコミだけが「 カーレースの最高峰…F1 」などと持ち上げているだけで、現実的にはアジア・アメリカ圏で誰もF1のことなど話題にもしない。

そもそも、引退したレーサーが大金を積まれて復帰させられたのを見ても分かるように、ようするに、排他的要素、あるいは身贔屓ミエミエの物事をありがたがる人間の方が可笑しいのだ。

ともあれ、ブエナビスタが現地のレースを使わなかった時点で挑戦を断念する予感はあったが、それが現実になったことは本当に残念である。それでも、ブエナビスタ自身の評価が下がる訳ではないのが救いといえるだろう。

2年連続ダービージョッキーとなった四位騎手には酷な話だが、ディープスカイの土曜日引退というのはあまりにも凋落がひどすぎるだろう。

これに比べれば、ブエナビスタの断念話など数百倍マシだ!

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競馬コラム…2009.05.07

競馬新聞に言いたい事!

競馬の予想に「展開」を加味したのは(故)大川慶次郎氏だった!

「競馬の神様」と呼ばれた同氏だが、私が競馬に興味を示し始めた頃には、すでこの敬称は代議士を先生と呼ぶ感覚と同じ程度でしかなった。( …おそらく、大半の競馬ファンが覚えているのは有馬記念の『 ライアン!ライアン! 』の叫び声でしかないだろう! )

同氏が全レース的中( パーフェクト )を何度も果たした頃と今の競馬予想は完全に別のモノになっているのは誰もが分かるだろう…それでなくても、馬券の中心が単勝・枠連しかなかった時代ではないのだから。

とは言え、いくら馬券種類が限定されていた時代でもパーフェクは偉業の成果であり、同氏の名声を過小評価するのは早計である。それよりも、同氏の競馬予想の根本となっていた「パドックでの体調確認=相馬眼」や「騎手の技量評価と馬の脚質評価」をもっと賞賛すべきだろう。

ここで、大川氏のことを引き合いに出したのには訳がある。同氏が競馬新聞社の関係者だったから…

…最近、競馬新聞( 専門紙・スポーツ紙全て )でどうしても腑に落ちない・納得できない予想が一つだけある…それは調教タイムのみを重視して「好調教馬を推奨する予想」である。( …大川氏はパドック状態での相馬眼を重視した人であり、調教の良し悪しで予想はしなかった。プロの調教に第3者が判断を付けるなど土台不可能であり、さすが大川氏は道理に適った人だった! )

これが通用するのは新馬戦くらいしかなく、しかも、せいぜい有効なのは1200m以下の短距離戦でしかない。それでさえ、血統・枠順・展開・馬の気性などで大きく結果が変わってしまうのだ。

そもそも、年中馬に触れている担当厩務員や調教師でさえ、明確に馬の能力の限界を知ってはいない。馬主から預託されている大事な馬を限界まで、またはそれ以上に鍛え上げることなどほとんど不可能だからだ。

私の知る限り、それを行なったのは関西に坂路が導入された時の(故)戸山調教師=現森調教師くらいで、彼らでさえ馬の故障覚悟で実験的に行なったの過ぎないのだ。だから、本来単に心肺機能の強い馬でしかなかったミホノブルボンが名馬になれたのだ。

なのに、巷の競馬新聞はいまだに調教タイムで紙面を埋め、本音を語らない関係者のコメントを載せているのが納得できない。これでは「予想紙」ではなく、まるでタイム分析やコメント予想に頼る一般ファン用の単なるデータ表でしかない。

そんなモノに毎度毎度1部450円もかけて専門紙を買う人が増えるハズもなく、とどのつまり、あてにされなくなるのは当然だろう。だったら、毎週競馬を楽しむ人なら、月々1000円程度でJRA・VANに加入した方が得策だろうし、たまに競馬を楽しむ人なら、一般スポ-ツ紙を見れば充分だろう。

では、何が予想に必要な真の調教材料になるのか?…これを考えた時に、今ある新聞の形態を基調にした場合、私は以下の2項目の変更・改善点を提言したい。

…調教欄では、該当馬が過去に出した最高調教タイムを表記すること。もちろんそこには誰が乗り、どのコースで追われ、どんな馬場状態だったかが明記していなければならない……軽量の騎手と重量ある担当助手との違いも分かるし、出走馬同士の限界値の比較ができるし、過去の走破タイムとの比較でやる気や勝負度合を測れるからだ。また、これ以上の活用方法は調教欄にはないだろうし…

…今は前回の直前調教が調教欄の上部に載っている形が多いが、これなど何の役にも立たないのは明白だ。何しろ、大方の競馬ファンだけでなく、プロの予想家でさえ、結果解説に用いようともしないのだ。つまり、調教タイムで優劣を判断するなど、これ以上ない危険なモノであるのを証明しているのだ。( …何より、プロと呼ばれるトラックマンでも外見から馬の状態・調子を評価できる者など誰一人いない!…これができたら世界に通用する超一流調教師になれる! )

…勝負が懸かっている調教師や担当厩務員が本音を語らないのは当然。したがって、コメント欄として必要なことは、どんなレースを馬にさせるかを公言したモノだけを記載するしかない。つまるところ、究極コメント欄は不要になるだろう…大事な戦術を公開するような厩舎がある訳ないからだ。

…現在の騎手では、中舘騎手のみが常に先行競馬をするだけで、騎手自身が特徴ある騎乗をする者がいなくなった。これでは、騎手による展開予想は全くできない訳で、各馬のそれまでの脚質でレース展開を予想するしかない。したがって、ある程度レース数をこなさなければ脚質など判断できない。

そもそも脚質とは馬自身の気性や調子により作られるモノで、例えばスピード性能に優る有力馬の前を暴走覚悟で逃げた馬がいた場合、有力馬が勝った時の脚質は先行と表記される。実際には逃げと変わらないのに「抑えも効く」と誤認してしまうだろう。つまり、本来同一であるはずの脚質と馬の気性が別モノと表記されるのが問題なのだ。

この好例が今年のリーチザクラウンだろう……初めてのレースでとまどった可能性もあるが、小牧太騎手が中団に控えてレースを進め、最後はアンライバルドに届かなかったもののブエナビスタには先着した。これはおそらく、同馬は単なる逃げ馬ではなく、小牧太騎手以降に乗った騎手が競馬を覚えさせられずに今の状況になったのが推察できる…

…きさらぎ賞を勝つほどの期待馬だったが、新馬戦という一番大事なレースで学びかけた「折り合い」を、それ以降の騎手が厩舎事情から勝ちを意識しすぎて今の気性にしてしまったということだ。

これが皐月賞での惨敗につながった訳で、そもそも騎手をコロコロ変えている馬は強くないことの証明でもある。( …今年の場合、この逆がトライアンフマーチ。ただし、この馬は元々強い馬ではない。本当に強ければ、今JRAで一番の調教師がデビューから武幸くんなど乗せるものか! )

例えはさておき、上記1・2項目が競馬新聞に改訂をお願いしたい!

とは言え、私個人的には別に誰がどんな予想をしようとも一向に気にしてはいない。ただ、曖昧この上ない調教タイムを予想の軸にしている予想家がいるのが信じられなかったのだ。( …始終個々の馬を見ている訳じゃないのに、単に調教タイムの良し悪しで馬同士を比較するなどおかしなことだし、何より、調教師の調教にケチをつけているようなものだから! )

私自身は、できれば新しく変わった予想が出てくれば面白いと思っている。「サイン読み」も面白いし、「タイム指数」も外面的には説得力はあるし、「血統統計予想」も距離性の参考くらいにはなるだろう。あてにはならないが、それぞれ特徴あるモノだし、何より知識的に競馬が楽しめるから!

だが、『では、不良血馬や距離不適正馬・低タイム持ち馬の好走はどう説明するの?』と言われた時、これら世間一般の実績で評価した普通の予想では説明がつかない。それが内心悔しくてならない!( …皐月賞のロジユニなどはその最たる例! )

競馬をコラムする者として、私はそんな馬たちの激走・凡走にも必ず理由があると思っている……この点は、「サイン読み」の本家本元元祖である高本氏と思いを一つにする者である。

でも、私には「現在主流のサイン読み」はできない!!…だって、いま巷に流布している「サイン読み」は、良くて別のレースの出目の反映だとか、レース開催時に世間で話題になってることとくっ付けたものしかないからだ。それでは、競馬予想の根本である「競走」の観点から大きく外れてしまっているからだ。

現代「競走」は科学が発達し、理由の付けられない激走・凡走はなくなっている。しかし、それでも強いものが敗れるから面白いのだが、根本的には勝つ理由・敗れる理由があるからこそ「競走」は成立しているのである。逆に言えば、「競走」だからこそ理由の付かない勝ち負けはないハズなのだ!

…その点では、いまだに理由の付けられないロジユニヴァースが心配でならない!!なぜなら、それは管理者の無能を晒しているようなモノだから。プロの調教師にそんなことがある訳がない!

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競馬コラム…2009.05.02

ブエナビスタの凱旋門賞登録に思うこと

今秋に行なわれる凱旋門賞にブエナビスタが登録したという……

果たして本気か否かは現状では不確定な話ではあるが、【 3才牝馬には頗る恵まれた斤量で実施されている欧州最高峰レース 】であるだけに、絶好調で臨めるなら奇跡の期待も高まる何とも夢のある話題である!

…とは言え、やはり現実に考えるなら「 5位入線でも上出来 」であるのは否めない。

今さらながらの解説になるが、【 アメリカ産駒でさえ勝ってない欧州競馬界の象徴的レース 】であり、ある意味「F1」で勝つことより数千倍困難な状況で戦わされることになるからだ!

ディープインパクトが3位入線( 後に失格 )、エルコンドルパサーが奇跡の2位入線( それも蛯名くんで……エルコンドルパサーは本当に強かった!…せめて的場だったら… )した凱旋門賞……

もしも実際にブエナビスタが挑戦することになった場合、何より大事なことがある。それは、本番前に必ず「 実際のレースによる実地経験 」を積ませて欲しいことだ!

…エルコンドルパサーが好走できた要因は多々あるだろうが、馬にとっても騎手とっても最も大きかったのは「 先乗りして現状のコースを経験していたこと 」に尽きる!

確かに実際のレースでも恵まれた点はある。他の欧州馬主・調教師たちが『 トライアル2着とはいえ、所詮はアメリカ産駒のジャパン育成馬。しかも、鞍上は大したことない…だったら欧州馬が負けることはないだろ! 』と多寡を括ってくれたおかげで、比較的スムーズに逃げ手が打てたこともある。

ただ、後になって誰もが惜しんだことだが、『 もしもあの時、鞍上が武豊や本当のお手馬騎手である的場だったら… 』…きっと、あのアタマ差は逆になっていただろうと!!

…この時の危うかった教訓があるから、ディープインパクトは見事な欧州馬の包囲網に架けられて敗れてしまったと言える。その裏付けが、他の欧州有力馬たちも尽く消え、軽量とはいえども人気薄だった牝馬レイルリンクに漁夫の利をさらわれてしまったのだろう。

しかも、ディープインパクトは宝塚記念からの直行という【 人馬ともにレースによる実地未経験で臨んでしまった 】のが痛かったし、何より勿体なかった……慣れない先行競馬を課せられたことでそれが分かるから!

競走馬の移動環境が如何に迅速になっているとはいえ、まだまだ日本産駒がブッツケで勝てるほど海外レースは甘くない。ましてや、ダビスタでも滅多に出れない凱旋門賞である……

先乗りして現況の馬場に慣れさせるくらいの【 余裕あるローテーションで臨まないでは参加するだけ終わってしまうのが関の山 】だろう!

ぜひぜひ、オークス以降に思い切った早期渡欧を進言したい!

…実地戦を使わなかった?使えなかった?ディープインパクイト級の馬でようやく3着、あるいは少差の3着だったと見れば、ブエナビスタがディープインパクト級に至ってないとしても、実地経験を積ませることで少なくとも軽量を活かせる可能性があり、チャンスがないとは言い切れないハズ!…人気薄だったレイルリンクが飛び込んで来れるのだから……

とりあえず、オークスはしっかり脚を測って勝って欲しい。仮に後続に1秒差をつけて勝ったとしても、そこにあるのは単に「 日本の3才牝馬との差 」でしかない。いくらでも力差を見せられるならば、逆に力をセーブして勝てるはずだ!…シンボリルドルフがそうであったように…!

牝馬3冠など捨てるくらいの覚悟で臨んでこそ好結果が得られるのではないのか??…と、馬主さんには酷なことかもしれないが、こう思わざるを得ない「大きな夢のある話題」だろう!!

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競馬コラム 2009.4.5

若手騎手戦で見出せた事

本日第4レースにおいて開催された「若手騎手戦」を見て気づいたことがある。それは、良い手応えで直線に入ってきた数頭の馬が見事に伸びなかったことである。

よくあることと思われる方もいるだろうが、実際にはレース中間で脚を使っておらず、持ったままの手応えで回ってきた馬がタレる例は滅多にない。スタート時に脚を使っていたり、最初から追走に目一杯の馬は別だが……中でも一番に目に付いたのが大江原くん騎乗の5番カシマパヒューム(畠山重厩舎)であった。

同馬は4コーナーから絶好の手応えで先行馬群に取り付いたのだが、いざ騎手が追い出すと一旦交わした馬にまでどんどん抜き返されてしまったのだ。

その中には4コーナーで一旦交わした田中博くん騎乗の同枠6番ナムラカクレイもいて、同馬はその後脚を伸ばして2着に入ってしまった。

確かにカシマパヒューム自体成績の悪い馬であり、しかも厩舎も最低レベルなのだが、それでも乗り方自体はほぼ完璧で大江原くんに一切ミスはなかった。それでも追って伸びなかった…

よく「ヤラセ」などと表現される出来事であれば、「大江原くんが追っているフリ」をしたことになるのだが、一見した時にはそんな様子は微塵も見られなかった……それ以前に、大江原くんが「追ってるフリ」ができるほど上手い訳がないと思っていた。

ところが、何度か見直しているうちに、なぜ伸びなかったのかが見えてしまった。それは彼の騎乗フォームに問題があったことに気が付いたのだ……追い出す時に膝が曲がりすぎて、馬の背中に騎手の上体が重なるほどになっていたのだ。

モンキー乗りで膝が低くなりすぎると、自然騎手の体重がストレートに馬に乗っかる形になり、騎手の過重がモロに馬の負担になってしまう。騎手には危険だが、スピードを落とさず馬の負担を軽減しながら乗るのがモンキー乗りの常識。馬にへばりつく形になると、手綱を押し出す「追いの形」ではなく、単に手綱を緩めただけになってしまう……つまりは、これこそが「追っているフリ」なのだと気付かされた訳だ!

いくら軽量でも馬は400kg以上ある生き物であり、手応えを残して直線に入ってきて伸びなくなるなど通常ありえない。だが、この「緩め追い」なら伸びないのも理解できる。単に手綱を緩めただけなら、馬はその習性から隣りの馬に並びかけるように走るだけになってしまうからだ。

ということは、今の競馬学校上がりの騎手全員がこの体制で追う形になっている以上、指導の段階でしつけられたモノなのは明瞭であり、つまるところ、これが土壇場の直線における「引きの技=負け方の乗り方」ということになる。大江原くんがこれができたということは、騎乗数の少ない新人騎手でも基本的に彼ら全てが下手という訳ではないことを示した訳で、少なくとも馬の力で逃げ・先行しかできない騎手よりは遥かに技量はあることになる。

本当にもったいないのは、これだけ技量があるのにどうして親の厩舎に所属したかである。小○太○くん・郷○くんのように本当に「中途半端にヘタクソ」なら仕方ないだろうが、「追うフリ」ができるなら技量を磨くために絶対に外厩に所属させるべきだったろう。

徳○くんのようにそんなに下手とは思えなかったのに、親の因果で割を喰った形ならいざ知らず、せっかく腕を上げる能力があるのに潰してしまうのは本当にもったいない。

平等にチャンスを与えろとまでは言わない( …そんなことはどんな社会でも不可能だから )が、せめて技量を伸ばせる機会を与えてやることは後見人たる厩舎の務めではないだろうか!

三浦くんだけが異常に恵まれた状況になって、早速天狗に成りかけているのが取り沙汰されているが、そんな茶番は福○くんだけで沢山である。第一、武豊騎手でさえ世界に行ったら好位すら取れないのが日本の騎手レベルなのだ。

…「競馬」に関して国際1等国( JPN )になった日本だが、騎手に関してはまだまだ変な派閥と教育が成されている事に気付かされた若手騎手戦でならない…のだが?!果てさて?!

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2008年12月07日(日)の残念騎手コラム

やっぱり関東ジョッキーが…
今週一番「コケ具合」が目立ったジョッキーといえば、何と言っても横山典(競馬学校第2期生…同期は松永幹現調教師)でしょう……G1レースで人気馬に騎乗しての果敢な逃げタレには、馬券を購入した人の期待を一気に落胆させた名演出だった!

思えば、ケチの付け始めはハーツクライをルメール騎手に獲られた辺りからではないだろうか……ご存知のように、同馬は国内レースにおいて唯一ディープインパクトに土をつけた馬。もちろんルメール騎手だったからこそ勝てた訳だが、当時は他の誰が乗ってもあんな果敢な騎乗はできなかっただろう。仮に、同じ騎乗を国内ジョッキーがやってたとしても、おそらくゴール前でディープインパクトに差されていたはず…

それどころか、もしも当時のディープインパクト相手に武豊より下手なジョッキーが間違って先着などしてたら…などと考える方が私は怖くてしょうがない。なぜなら、間違いなく負かしたジョッキーが「干される」こと確実だからだ!昨年有馬記念を勝ち、KY蛯名などと評された比ではない。それほどディープインパクトという馬に懸けられてた期待は尋常ではなかった。ファンはもちろん、JRAの面子まで懸けられた馬は、現状、後にも先にも同馬だけだからだ!

冷静に考えれば分かることだが、現在の柴田善と横山典騎手には、騎手としては別の使命が課せられている…それは、できるだけ穏便に世代交代を進めるということ。

関西に武豊という希代の名手が登場して以来、如何にチャンスがあろうとも関東ジョッキーの出番は「ここ一番の2着付け」、あるいは日本ダービー以外のクラシックでの「恩情レース勝ち」しかなくなってしまった。(ヴィクトリーに田中勝くん乗ったことも、またそれを差さなかった松岡騎手も、今思えば合点が行く!)

それも当然だろう…「追える騎手」、「一発のある騎手」「スタート上手の騎手」「当たりの柔らかい騎手」などと褒め言葉は山ほどあるが、所詮は単なる一つの騎手特性でしかない。騎手としての総合力で武豊を上回れないジョッキーに、数少ない本物のG1を勝たせてもらえるなど「ヤラセ」以外にあってはならないからだ!(…しかし、まさか長い間「下手」の代名詞と思われていた蛯名騎手より先輩2人が上手くなかったとは、いまさらながら驚いた!そういえば、蛯名騎手は腐ってもジャパンカップ勝ってるもんなぁ…至極納得!)

元はといえば、クラシックの有力馬自体が関東厩舎に入厩しなくなったのが原因。(これは、バブル期に馬主を食い物にした腐れ関東調教師の振る舞いと2世厩舎の体たらくの影響が大きすぎ)

ようするに、信頼できる関東厩舎というのが激減してしまったために、目のある大物馬主が関東から離れてしまった。おかげで、ただでさえ技量で劣る関東ジョッキーの活躍の場がなくなってしまったという訳だ……その上、関東の2世騎手たちの大半が不様この上ない者たちばかり。誰が好き好んで関東厩舎に大事な馬を入れようとするものか!(…私が馬主でも関西に入れようとする。同じ負けるにしても、我が子可愛さで自分の大事な馬が調教師の下手な息子に乗られるくらいなら、まだ赤の他人に任せた方がスッキリする。何より、次により上手い騎手が乗ってくれた時に関西だったら期待できる!)

今は不況の真っ只中で、これまで甘い汁を吸っていた連中がようやく淘汰され始めたが、実力主義でない関東厩舎ならびに派閥意識の強く残る関東騎手界では、「恩情・ヤラセ」でもない限り勝てるチャンスは少ない。(小島茂厩舎のブラックエンブレムでさえ岩田康だから勝てたのが良い証拠…ただし、小島茂厩舎のような新しい厩舎が出てきただけでも関東にはありがたい状況だろうが……)

競馬をスポーツと見るならば、一つだけ断言できることがある。それは「そもそもスポーツ選手には、遺伝は通用しない。」ということだ!

こういうと、『武豊は遺伝じゃないのか』と反論する人がいるだろう…しかし、もし武豊がお父さんの遺伝に頼るものだったら、おそらくお父さんを超えることはできなかったはず。なぜなら、現在の騎手は、馬に関する対処の仕方、馬自体のレベル、本当に上手い騎手(外人騎手)との対戦など、全ての面において武邦彦現調教師が騎乗していた頃の日本競馬とは比較にならないほど要求されるレベルが高く、武豊はあくまで自分の経験と結果から、「より高みを目指して騎乗する姿勢、勝つための心構えを持ち続ける意識、結果を残すための貪欲さ」において、遺伝子という人体的レベルをすでに超えた存在であったといえるからだ。だからこそ、誰も成しえない記録を生み続けられるのだ!逆に言えば、同じ遺伝子を持つ武幸四郎騎手やその他大勢の2世騎手が、何故好結果を出せないのかが不思議な話になってしまうではないか!

そもそもスポーツは、親の遺伝が通用しないから成り立つもので、技術が伝承される職人家業とは別世界。専門的技術と体力・反応力が要求されるからこそ予期しえないドラマが生まれる!(学問が必要とされないのがプロスポーツの世界…17才でジャパンカップを勝ったデットーリなどその最たる好例!)

競走(競争)に勝つためには、あくまで貪欲に自らの勝利を追及しなければならない。自然勝てない騎手・調教師は淘汰されるはず。しかし、競馬学校に入学しなければ騎手になれない時点で、関係者でなければなりにくい世界を作ってしまったがためにヘタクソが増えてしまった。遺伝子が通用しない世界に、遺伝子優先を適用しているのが問題ということ!

私も、名伯楽の息子か名騎手の息子に生まれていれば良かった…そうすれば、バブル期に美味しい想いができたのに……って、人間のクズの発想じゃん!

今回のコラムは、キッツーい言葉で締めさせて頂きます!

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第28回ジャパンカップ 予想コラム…土台編

本物のG1レースの証明!
一流馬に一流騎手が乗る本物のG1レース…これが現在のジャパンカップの存在意義である。残念なのは、ダイワスカーレットがここにいないことだけ!(…その代わりがダイワワイルドボアなのだろうか?)

早速、出走馬の土台を分類すると……
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【1】同一生産牧場
ノーザンファーム…
アドマイヤモナーク、オウケンブルースリ
ポップロック
社台ファーム…
アサクサキングス、スクリーンヒーロー
ダイワワイルドボア

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【2】同一馬主持ち馬
今回なし

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【3】同一厩舎馬
角居厩舎…
ウオッカ、ポップロック

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【4】同一種牡馬
グラスワンダー…
オースミグラスワン、スクリーンヒーロー
アグネスタキオン…
ダイワワイルドボア、ディープスカイ
ガリレオ…
シックスティーズアイコン、パープルムーン

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【5】同一レース使い馬(着順)
アルゼンチン共和国杯…11/09
スクリーンヒーロー(1)、ネヴァブション(6)
天皇賞(秋)…11/02
ウオッカ(1)、ディープスカイ(3)
オースミグラスワン(7)、アサクサキングス(8)
アドマイヤモナーク(12)、ポップロック(14)
菊花賞…10/26
オウケンブルースリ(1)、ダイワワイルドボア(8)
京都大賞典…10/12
トーホウアラン(1)、アドマイヤモナーク(2)
ポップロック(7)
凱旋門賞…10/05
メイショウサムソン(10)、ペイパルブル(12)

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【6】G1勝ち実績馬(獲得代表レース名)
アサクサキングス(菊花賞)
ウオッカ(日本ダービー)
オウケンブルースリ(菊花賞)
コスモバルク(シンガポール航空国際C)
シックスティーズアイコン(セントレジャー)
ディープスカイ(日本ダービー)
マツリダゴッホ(有馬記念)
マーシュサイド(カナディアン国際S)
メイショウサムソン(日本ダービー)

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【7】騎乗変更のない馬
オウケンブルースリ =内田博
コスモバルク    =松 岡
ダイワワイルドボア =北村宏
ディープスカイ   =四 位
パープルムーン   =スペンサー
マツリダゴッホ   =蛯 名
マーシュサイド   =カステリーニョ

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フェブラリーSから有馬記念まで「G1」と名のつくレースは山程ある。だが、不思議なことに、今回のジャパンカップのように、馬主欄に共同馬主名がないレースは数少ない。あとは日本ダービーくらいしかないのである……

一見何の変哲もないことに思えるだろうが、実はこれこそが日本競馬における最高のレース格を示す端的な証拠である!

ちょっと考えれば分かると思うが、将来が期待される馬の権利を分割販売するような愚かな生産者はいない。どんなに高値で売れる馬でも、将来期待される馬に大勢の馬主を付けてしまうと何事にも余計な手間がかかってしまうし、何より馬の成長に弊害が出てしまうからだ。

種牡馬として将来を期待される大物馬は、個人馬主の無尽蔵の援助の下で本物の一流調教師や一流助手の手に委ねられる。そして、本当に技術のある騎手に任せて本物のG1レース獲得を目標とするのである。(…この好例が、野平厩舎なのに調教助手が藤沢和現調教師だったシンボリルドルフ)

これが当り前なのは、仮に育成能力のない厩舎に素質馬が置かれるようになったら、レース自体が荒廃し、引いては競走馬の生産がおざなりになり、究極、競馬自体が廃れてしまうから。(…低レベルな競馬に興味を持つ人はいないから!)

競走馬とは、適当に作って、適当に売れ、適当でも走ってくれる代物ではない。人間の赤ちゃんと一緒で、慈しみを持ちながら気性を矯正し、能力を引き出し・向上させてやらないと良い成長を遂げられない生き物である。不満足な調教師や助手の下、不満足な騎手を乗せられては、それこそ不幸極まりない。(…騎手時代の成績で調教師になり、満足な助手の育成もできず、当然良い成績も上げられず、あまつさえ下手な息子に騎乗させてる調教師など言語道断!)

ジャパンカップとは、そんな愚か者が一人も関わってないレースでなければならない。共同馬主が1人もいないことでそれを証明していると言えるだろう。

…とはいえ、さすがに全てが一流ばかりは揃わないらしい。1人だけ不満足な者が混ざっているのが残念だ。馬・牧場・馬主・騎手(今は未定)までは本物なのに…

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